国内でも最大級の流通量を誇る「楽天市場」。
ネットショップ運営を行うにあたって、1億人を超える会員ユーザーと国内シェア1位のECモールへの出店は、一度は考慮してみたいところです。
そこで今回は、楽天市場に出店するにあたって、申込準備や申込後の開業までの手順をまとめ、どのような準備が必要になるのかを簡単に解説していきますので、是非参考にしてみてください。
楽天市場に出店するために準備は怠るな!
楽天市場への出店は、数あるECモールの中でも審査が難しく、ハードルが高いと言われています。
その要因となっているのが、「楽天市場のクオリティを保つため」と言われています。
2014年には品質向上委員会を設立して、ユーザー・出店者双方が安心・安全に利用できるプラットフォーム構築を目指して、様々な対策を講じるようになりました。
以前は、いわゆる悪徳な出店者も存在していたようですが、楽天市場が講じてきた対策によって徐々にマーケットプレイスとしての品質も向上し、Amazonと並ぶ巨大ECモールとしての地位を確立しています。
国内でも代表されるECモールへの出店を目指すにあたってどのような準備が必要になるのでしょうか。
楽天市場に出店するために必要な準備とは
楽天市場への出店を果たすために必要なことは、店舗として実際に既に運営できる状況ということを証明することです。
具体的に言えば、以下のようなポイントを抑えて、申込書類を作成していくことが必要です。
- 店舗または販売する商品、商品を保管する倉庫があること
- 商材によっては必要な営業許可や資格を取得している
- 法人または個人事業主として届け出をしている
- 楽天市場取扱禁止商材は取り扱わない
- 客観的に見て事業や商品が怪しいものではないということ
- 申込書類や提出資料で嘘をつかない
どれも事業を行うにあたって、当たり前のことかもしれませんが、しっかりと地に足をつけて事業活動しており、楽天市場に見合う商品、楽天市場出店に耐えうる体力を持っているかと判断されます。
反対に言えば、すでにしっかりと実店舗やネット店舗での運営実績があり、利益を出しているような出店者にとっては申込審査において、出店料以外のハードルは無いと思います。
楽天市場への出店手順
楽天市場に出店申込をしてから、実際に楽天市場において店舗運営をスタートさせるまでには約1ヶ月~2ヶ月かかります。
「明日から楽天市場に出店したい!」と思ってもそう簡単に出店できるわけではないのです。
まずは楽天市場に出店の申込を行い、出店審査を行ってもらいます。出店にあたっては、各出店者に対してコンサルタントが付き、様々な不安を解消してくれます。
申込審査が無事に通過すると、「RMS」と呼ばれる店舗運営に必要なシステムのアカウントが発行されます。このRMSを使って楽天市場のお店を作っていくことになります。
RMSを利用して、開店準備を進めていきますが、最後開店するにあたって「オープン審査」が行われます。ここでは不正表記が無いかなど、楽天市場の規約に則って誤りや規約違反がないかのチェックなどが行われます。
このオープン審査を通過すると無事に楽天市場での店舗運営がスタートとなります。
実際には、楽天市場上のサイトのみならず決済手段や配送方法の手配なども同時に進めていかなければなりません。
楽天市場へ出店するには最低でも約30万円
楽天市場に出店するにあたって、一番のネックとして考えられるのが出店料です。
他のECモールの出店費用・初期費用に比べると、楽天市場は比較的高額と言われています。それだけサポートやツールが充実しているともいえますが、出店をするかどうかの判断材料になると思います。
楽天市場の初期費用や月額でかかる費用については、こちらの記事で詳しく記載しておりますので、是非参考にしてみてください。
出店は申込して終わりではない!ツールを使いこなせ!
楽天市場への出店にあたって、避けて通ることができないのがRMSを始めとする楽天市場が提供するツール・サービスの数々です。
このツール・サービスを使いこなして、上手に活用していくことが楽天市場でのショップ運営に置いて非常に重要になります。
というよりも決して安くない出店料を投資するのですから、使わない手は無いですし、ここまで提供しているECモールはありませんので、どのような機能を持っているのか簡単にまとめていきます。
RMSをマスターして顧客にわかりやすいショップを作る
RMSとは、「Rakuten Merchant Server」の略でネットショップの作成から受注管理・決済・アクセス分析など店舗運営のための様々な機能を備えたシステムです。
最初の申込審査を通過するとRMSのアカウントが付与されます。付与された後は、オープン審査に通過するような楽天ショップページをRMSで作成していきます。
自分で作成することもできますし、ページ制作を外注して作ることもできます。ページ制作に詳しい方もそうでない方でも作りやすいように、「Sketchpage」や「compass」といった広告バナーやページを簡単に制作できるサービスとも連携しています。
また購買にとても重要な写真・画像についても編集機能や撮影代行サービスなども取り揃えています。
商品に関する情報量は、お客様の購買行動に直結していきます。より詳しく説明されていたり、より多くの画像で分かりやすくなることで、売上にも影響していきますので、主力商品などは特にこだわって作っていきたいところです。
分析ツールを使って、販促効果を上げる
楽天市場のショップページが作成でき、オープン審査を通過すると、数々のショップたちとともに楽天市場で公開され、店舗運営がスタートします。
もちろん出しただけで売上を上げてしまうようなショップもあるのかもしれませんが、売上を上げていくうえで、データ分析をおろそかにすることはできません。
どういったユーザーに商品がウケていて、どのような改善が必要なのかを分析していきます。
実際に、RMSでは10段階での評価分析や購入をしているお客様の年齢層・リピート率、客単価などの指標を見ることができます。また、同一ジャンルの店舗との平均と比較したデータなどを見ることで、自分のショップに不足している部分を知ることができます。
分析から洗い出した弱点を補強し、改善していくためのサポート体制も整っており、過去の成功事例として上げられるようなショップを分析したマニュアルページや動画講義などで、改善方法を探っていくことができます。
アドバイザーを使って、弱点を無くし長所を伸ばす
もうひとつの改善方法として、出店者とお客様とは違う「アドバイザー」の視点を利用する方法もあります。
楽天市場では、ECコンサルタントというネット販売のプロフェッショナルが新たな施策や企画提案から相談まで、幅広くサポートをしてくれます。
商品ジャンルに特化した専任のコンサルタントが、実際に楽天市場で結果を出しているショップ事例を参考にしながら、データ分析・購買行動分析に貢献してくれます。
また、第三者の視点を借りるという点では、Amazonや楽天市場などいわゆるECモール・ネットショップへの指導・見識の長けたコンサルタントを利用するという手もあります。
楽天市場への出店は楽でも簡単でも無いが、魅力的なマーケット
今回は楽天市場に出店・開業するまでにあたって必要な準備や手順についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。
ECモールの中でもここまでサービスやツールが充実しているのは楽天市場くらいであり、今回挙げたような販売促進活動は、自社で整えようとすると時間もお金も当然必要になります。
自身のショップが持つ資源との兼ね合いを見ながら、ある程度のお金をかけて楽天市場に出店するのか、それとも少しでも金額的な参入障壁の低い他のECモールに参入するか大きな判断基準になると思います。
まずは無料で資料を請求できますので、ネットショップ運営の参考のためにも、まずは資料請求してみてはいかがでしょうか?
まずは無料資料請求して、疑問点を解消。
パンフレットを確認してから出店のお申込みをしてみましょう!