国内屈指の流通額を誇る「楽天市場」
今回はそんな楽天市場を使って、商品を販売するまでの流れをまとめました。
楽天出店しようと思って最初に思ったこと。
「分かりづらすぎる…..」
それが私の感想でした。
公式ページにある、見えづらい「楽天に出店」というリンクをクリックすると、
企業向けのページが出てくるのですが、古臭いし、分かりづらい。
下に出店申し込みというボタンがあるので、押して見ると….
なんと、いきなりフォームに!?
いきなり入力フォームになって、怖い思いをしました。
だって、まだサービス内容と料金を知らないんだもの。
担当から営業されるのも嫌だし。ということで離脱。
わたしは、3ヶ月くらい登録することができませんでした。笑
楽天のページは分かりづらい。
という訳で、
楽天出店で、嫌な思いをした私が
「楽天市場のメリット」や「楽天出店にかかる費用」「登録の流れ」を
まとめてみましたので、ぜひ見てもらえたら嬉しいです。
- 楽天市場のメリット
- 出店にかかる費用について
- 出店申し込みの流れ【画像付き】
- 出店時注意事項や審査項目について
- 個人事業主(副業)による申込の場合
- 法人による申込の場合
楽天市場って? メリットは?
まず最初に日本最大級のECサイト「楽天市場」についておさらいしていきます。
野球でも有名な楽天は、三木谷浩史がCEOを努める東証一部上場の大企業で、
CMで有名な「楽天カード」を始め「Edy」や「楽天ペイ」「楽天モバイル」など有名サービスを多く手掛けています。
楽天株式会社は、インターネットサービスを展開する日本のIT企業。 創業時はECモールを中心とした事業体であったが、現在はオンライン株式販売やクレジットカード等の金利・手数料収入がグループ営業利益の過半数を占めるオンライン金融事業者でもある。その他、各種のオンライン事業を手掛ける。
引用:楽天|ウィキペディア
要は「オンラインプラットフォームの最大手」ということですね。
特に、楽天市場の市場規模はとんでもないことになっていて
流通総額は「3兆4,310億円」と、実はあの有名なamazonよりも遥かに大きい市場規模となっているのです。
日本で一番使われて、これからも使われることが予想される
特にシニア層の8割は楽天市場を使っているというデータもあり、今後の高齢化を考えるとどんどん広がっていく市場だということがわかりますね。
またシニア層の買い物は、年々ECモールに流れてきており、旅行代理店の利用動向では「若者は店頭へ」「中高年はネット予約へ」という今までとは全く逆の動向を見せています。
楽天のメリットとデメリット
楽天のメリットは大きく3つ
- 市場規模が大きい
- 商品が売れやすい
- 楽天ポイントその他サービスの還元率が高い
です。
楽天のメリット・デメリットの詳細
「市場規模が大きい」ことは言うまでもなく、大きなアドバンテージです。
またITリテラシーの高くない高齢者層がメインターゲットになるので、商品の購入ハードルも非常に低い。
要は買ってくれるユーザーが多いということですね。
また高齢者層ですから、生活用品などの商品のリピート率も非常に高い。
私の販売している商品でも、特に生活用品の需要は高く、売れ筋商品も多くあります。
そして、個人的に一番オススメなのが「楽天ポイント」です!
HPを見てみると、いたるところに、ポイント30倍、44倍、30%還元などの異常数値が!
通常1-5%のポイント還元率のほかサイトに比べて圧倒的優位に立っていることは一目瞭然でしょう。
この楽天独自のポイントバックの仕組みは、プラットフォーマーだからこそのメリットです。
特に転売や副業している方の中には、ポイントだけで生活している人もいるくらいです。
これを使わない手はありません。
そして、デメリットに関しては
なんと言っても「サイトが見づらい」ことでしょう。
あまり知っている人はいませんが、「楽天のサイト、実は見やすくすることが許されていない」のです。
amazonは世界屈指の特許企業で、あらゆるビジネスモデルの特許を持っています。2017年に失効した「1-Click注文」がその一例ですが、ECサイトの見た目であったり、システムの構造などに関しても、動かしても動かせない事情が楽天にはありました。
ですので、見えづらいことは悪い点ではあるものの、リピーターは沢山いますし、いずれ使いやすいサイトになるよう整備は進んでいきますので、あくまで現状のデメリットということになります。
結論、あまりデメリットは無いということですね♪
では楽天市場の費用について紹介していきます。
楽天市場の費用について
これが楽天の価格表になります。
「うーん、よく分からない…..」
月50000円前後なのかな?
安いプランは19,500円/月のプランかな?
「ちょっと高そうだからやめようかな」と思った方も多いハズ。
二段目にある「売上の2-7%」だけであれば良いのですが、
この後もスクロールをしていくと、
「 ? ? ? ? 」
何やら沢山の項目が……
私はこれで楽天の契約を数回諦めました。笑
ですが、
しっかり読んでいくと、
「実はそこまで高くないことが分かりました!」
このように、楽天のサイトでは混乱してしまいますので、
この記事をみておおよその費用感を掴んでもらえたらと思います。
ここから分かりやすく解説していきますね!
楽天市場のおおよその費用は◯◯
楽天市場の費用は
「月売上に応じた従量課金(一部固定額)」と「月額固定費用」で成り立っています。
プランによって、従量課金の料率が高くなったり低くなります。
携帯会社のデータ使用量のプランを選ぶようなものですね。
儲かれば儲かるほどコストがかかる仕組みです。
売上 | 従量課金(月額) | 固定費用 |
---|---|---|
0円 | 3000円 | 1-2万円 |
50万円 | 5-6万円 | 1-2万円 |
100万円 | 1-2万円 | 1-2万円 |
500万円 | 45-55万円 | 1-2万円 |
1000万円 | 85-110万円 | 1-2万円 |
だいたい「売上の10%前後」が楽天の取り分、1-2万円が固定費用ということですね。
【実際の試算表がこちら】
日用品を販売して、100万円の月商が発生した場合の試算表になります。
5000円の商品が200個売れた場合、ということですね。
店舗売上に対して、「およそ10万円の月額費用」が発生します。
そしてそれに加え、プラン毎の「月額出店費用」というものがかかってくるということですね。
ただし月額出店費用とはいっても、ほぼ全てが事前にまとめて支払うなので、
実際は上段の月額だけがコストになるということですね。
また「月額固定費用」ですが、年間2-10万円の幅で設定されており、
- がんばれ!プランが年間で「2万円」
- ライトプランが3ヶ月で「4万円」
- スタンダードプランが2.5万円が2回で「5万円」
- メガショッププランが5万円が2回の「10万円」
ということになります。
将来的に「スタンダードプラン」に上げていきたいが、まずはお試しという方は「ライトプラン」を選択しましょう。
「がんばれ!プラン」は固定費が最安値、「ライトプラン」は期間が短くて固定費が高いですが、
従量課金率が「がんばれ!プラン」よりも安いです。
それ以外の方は、「スタンダードプラン」でOKです。容量や販売本数が増えると「メガショッププラン」にする必要がありますが最初は必要ありません。
まとめると、
物販初心者は「がんばれ!プラン」で固定費を減らし、
様子見したい方は「ライトプラン」で、
他の方は「スタンダードプラン」で始めるのが良いということになります♪
では、最後に出店の流れを見ていきましょう!
楽天市場の出店の流れ
楽天はお申し込みから最短1-2ヶ月で、運営を開始することができます。
基本的には資料請求を行うと、コールセンターから電話などで連絡がありますので
電話面談や訪問での打ち合わせを実施。
必要な資料や審査に関するすり合わせをした後に、必要な手続きを行っていきます。
書類による基本審査が通過した後は、店舗オープンアドバイザーと協力しながら
「RMS」というツールにログイン、楽天内にページを作成します。
そして最後に楽天の規約に沿った店舗であるかの最終チェックが入り、それを通過すると
晴れてネットショップ開店ができるという流れになります。
- 資料請求
- 出店申込(必須)
- 新規出店コンサルとの相談
- 出店審査①(必須)
- 出店審査②(必須)
- 利用開始
- ネットショップ開設(開店)
- 運営開始
皆さんに気をつけてほしい点が、「書類審査」と「店舗オープン審査」と審査が2回ある点です。
この後、審査の突破方法について紹介しますが、書類審査が通ったからと
店舗オープン審査対策をおざなりにしてしまったばかりに、運営が開始できない事業者が意外と多いので、ぜひ注意して見てくださいね!
また店舗オープン前に決済システムを整える必要があるため、クレジットカード決済を導入したい場合は、また別途審査が必要になりますので、楽天のコンサルタントの方に相談を行うと良いでしょう。
楽天の審査を突破する方法
2017年以降、楽天のネットショップ開設のハードルがかなり高くなっています。
クオリティ(品質)の向上を図ったことにより、怪しい会社は全て弾かれるようになってしまいました。
実際、私の周りにも審査に落ちたという方が大勢います。
では、どうしたら審査に通るのでしょうか。
少し長くなりますので、気になる方は下記をクリックして見てください。
楽天の審査項目って何?
楽天が審査時に重要視する項目
まず楽天が重要視するポイントについて解説していきます。
楽天が重要視する点は、大きく5つになります。
- 書類不備が無いか
- 商品の品質保証ができるかどうか
- 実態のある販売組織体であるか
- 会社(個人事業主)としての実績はあるか
- その他、各種規約に抵触しないものであるか
書類不備や規約違反はもちろんそうなのですが、重要なのが
会社の実績と実態です。
コンサルティングや情報商材などの無形商材を中心としたビジネスをしている会社・事業主は敬遠されますし、
場合によっては、登記簿謄本や事務所の規模や賃貸契約書、仕入先チェック、倉庫内の写真などを求められるケースもあるそうです。
ただ他のネットショップで実績があるだけで審査が通るケースもあるらしいですし、申込みをする会社の状況しだいということになりますね。
ただ一つ確かなのが、楽天市場の出店検査は「システム的なものではなく、人の目が入った審査である」ということです。
もし誤魔化せたらと思っている方いらっしゃいましたら、人の目で見ても問題ないよう、徹底的に準備をしてください。
またネットショップ出店自体は初めてでも、存続年数は長かったり、個人事業主として活動している実績があれば出店は可能です。
例)個人ブログやインスタで、ハンドメイド商品が3年間連続して月間○件売れていた等
基本的には資料請求後の最初の面談で、ヒアリングと必要な書類を担当の方から伝えてくれるかと思いますので、それに沿って提出すればOKです。
以下にネットで調べた、承認されないケースを一覧にしましたのでご確認ください。
- 会社員・主婦などの副業(非個人事業主)
- 在庫がない場合
- 取り扱い商材が楽天で禁止されている場合
- 書類不備、書類に虚偽が発覚した場合
- 出店商品と事業内容に大きく乖離がある場合
- 過去に重大な規約違反などがあった場合
- 年齢が著しく若い、実店舗運営経験がない、業績が悪い など
※在庫がなくても、ドロップシッピングなど仕入先をしっかり確保できる場合に関しては、書類にしっかりすることで通過できる可能性はあります。
全て満たしているにも関わらず、審査に落ちる方は、ヤフーショッピングやamazonなどの他のネットショップを利用したほうが良いでしょう。
それも通らない場合は、根本的なところに問題がある可能性が高いと思います。
他のECモールで実績を積めば、何もしなくても、楽天の営業マンからガンガン営業が来ると思いますので安心してください。
店舗オープン審査の注意事項
実際に書類審査を通った後は、出店日までに店舗の整理をし、最後の審査を受ける必要があります。
こちらに関しては、資料の審査と比べて遥かにゆるい基準となっていますので
楽天の規約を遵守してもらえれば特に問題ありません。
【審査項目】
- 課金回避行為をしていないか
- 外部リンクがないか
- レビュー操作がないか
- 薬事法や景表法に違反していないか
- ウイルスなどの情報漏洩対策は十分か
①②について
楽天市場では、楽天のドメイン以外のリンク掲載を禁止しています。
ですので、自社のコーポレートサイトへのリンクも貼ってはいけません。
意外と多くの方がやってしまいがちなので注意しましょう。
商品を販売する上でどうしても必要な情報がある場合は、「外部リンクの許可申請」ができるので、そちらの承認を経てから掲載してください。
④について
薬事・景表法などに関しても最大限注意を払ってください。
簡単に説明すると、
薬事法は「効果がある」と誤認する恐れのある表記がNG。
景表法は「事実を誤認させる誇大表現」がNGというルールになります。
細かい凡例は下記より見てもらえたらと思いますが、大きく違反していない場合は楽天から「取り下げ申請メール」が届くようですので、心配はいらないものと思われます。
景品表示法|消費者庁
薬事法とは|薬事法広告研究所
⑤について
最低限のウィルス対策ソフトなどを入れておくだけで大丈夫です。
これで審査対策は完璧です!
事前審査が必要な商品
販売する商品によっては、上記の他に特別な資格を持っている必要があるものもあります。
以下にメーカー一覧を記載しましたので、当てはまる方は一度担当の方に相談すると良いでしょう。
- 楽天指定ブランドメーカー品
- 産地・メーカーなどから購入者へ直送される商品
- 医薬品、医薬部外品、医療機器(コンタクトレンズを含む)
- 化粧品
- 健康食品
- 健康器具
- 家電・パソコン
- PCソフトウェア
- 携帯電話等の携帯通信端末
- おせち料理
- 金券類
- 販売に際して免許等を必要とする商品(食品、酒類、中古品等)
楽天の審査は、最初の書類審査が通るかにかかっているということですね!
必ずしも通るわけではないですが、しっかり物販に取り組んできた、取り組みたい方は
問題なく通過できる難易度だと思います。
最後に必要書類についてまとめましたので参考にしてください
楽天出店審査の必要書類
- 出店申込書
- 審査書類
- 取扱い商材に関する営業許可・資格書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
- 商材の写真
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
※役所関係の必要資料と商材写真、商材ごとの営業許可が確認できればOKです。
個人事業主の場合に追加で必要になるもの
- 住民票(契約開始日より3ヶ月以内に発行されたもの)
- 印鑑証明書(契約開始日より3ヶ月以内に発行されたもの)
- 実店舗の写真
個人事業主の場合は、別途住民票などが必要になります。
【まとめ】費用・審査ともに大変だが、通過すれば勝ち組
いかがでしたでしょうか。
「楽天市場」は、費用は安くはないし、審査は他のネットショップと比べると厳しい
ですが、それだけ審査を通すことによるメリットも大きいので
気になっている皆さんはぜひお申し込みをしてみてはいかがでしょうか?
まずは無料資料請求して、疑問点を解消。
パンフレットを確認してから出店のお申込みをしてみましょう!