楽天市場・Amazonに続けとばかりに様々なECモールが登場してきていますが、その中でもYahoo!ショッピングは有力な追随勢力として挙げられています。
実際に出店者や商品登録数は増え続けており、その要因となっているのは出店料の安さがひとつ挙げられます。
しかし、初期費用だけで飛びついてしまうのはまだまだ早すぎます。しっかりとどのような費用がYahoo!ショッピングに出店すると掛かるのか整理していくことで、事前に戦略を立てて望むことができます。
そこで今回はYahoo!ショッピング出店時の初期費用・出店後の費用に焦点を当てて解説をしていきますので、ネットショップ選びの参考にしていただけたらと思います。
Yahoo!ショッピングの利用料金は固定+変動料率
Yahoo!ショッピング出店の最大のメリットは、「初期費用」がかからないということです。
2013年に行われた改定によって、もともと発生していた初期費用が無料に変更されました。このことによって多くの出店者がYahoo!ショッピングに参入し、店舗数を伸ばし続けています。
それではYahoo!ショッピング出店にあたり、どのようにして料金が発生していくのか解説していきます。
初期費用・月額費用は無料
Yahoo!ショッピングでは出店時に支払う初期費用、毎月の固定システム利用料は無料に設定されています。
負担費用は売上の2.5%~
Yahoo!ショッピングでは、売上に応じて費用が発生する形になっており、必須の最低料率が定められていますが、選択によってその料率を上げることができます。
ストアポイント原資負担
Yahoo!ショッピングで購入すると、ポイントが付与され最低でも購入価格の1%のポイントを受け取ることができ、次回以降の買い物などに利用できるようになっています。
この付与されるポイントは、販売者側が負担することになっています。
売上の1%は必須で負担することになりますが、最大15%まで引き上げることもできます。
もらえるポイントが多ければ多いほど、購入者側の購買意欲を少なからず上げることができるため、料率の引き上げは販売促進的な側面を持っています。
このポイント付与分ですが、購入者がYahoo!JAPANにログインせずに購入した場合には、ポイントが発生しないため、負担がなくなります。
各種キャンペーンの負担分
Yahoo!ショッピング内で行われる様々なキャンペーンについては、出店している販売者から負担してもらっている分を原資にして行っているという意味で、「キャンペーン原資負担」というものが設けられています。
これは売上に対して1.5%分を必須で支払うことになります。
アフィリエイト報酬原資+手数料
Yahoo!ショッピングに出店すると、自身が行う販売促進活動の他に、ブログ等を運営しているユーザーに自身の商品を紹介してもらえるチャンスが広がります。
これがいわゆるアフィリエイトですが、このアフィリエイトを通じて商品が購入された場合には、紹介してくれた方に対しての報酬を支払うことになり、手数料についても一部を負担する形になっています。
商品販売価格の1%は必須で設定しなければなりませんが、最大50%まで料率を引き上げることができます。より料率の高い商品を提供していれば、紹介者が紹介してくれやすくなり、販売促進効果を得ることができます。
手数料については、設定した料率に30%を掛けた金額を目安としています。
したがって、アフィリエイトを通じて売上が発生した場合には、必須で1.3%のアフィリエイト報酬+手数料が発生することになります。ちなみにアフィリエイトにはYahoo!ショッピングに出店する以上は強制参加となります。
Yahoo!ショッピングを利用するには決済サービスを使う必要あり
Yahoo!ショッピングで購入をすると、クレジットカードのほかキャリア決済やPaypayでの支払いなどを選択することができます。
これはYahoo!ショッピングが提供する決済サービスを利用しているためです。
Yahoo!ショッピングでは、クレジットカード支払いとPaypay残高支払いの2つを必須で導入しなければいけません。
決済される手段によって手数料が異なりますが、コンビニ・振込決済は150円/件~、その他決済は3.0%~4.48%の手数料が発生します。最も決済されるクレジットカード決済は3.24%になります。
Yahoo!ショッピングの出店にかかる費用をまとめると販売価格の7~8%がひとつの目安
Yahoo!ショッピングの出店にかかる費用は、最低でも売上の2.5%、アフィリエイト経由で売れた場合は売上の3.8%が必須のラインになってきます。
クレジットカードで決済されれば、手数料として3.24%発生します。アフィリエイトでの売上は全体の一部のため、消費税等を勘案しても売上の7~8%が費用として発生するという目安を立てることができます。
もちろん、アフィリエイトが売上全体を占める割合が増えたり、決済方法によって料率は変動しますので、ひとつの目安としてご覧いただき、どのくらい販売促進費に当てられるのかの試算にご利用ください。
Yahoo!ショッピングに出店するメリットとデメリット
ECモールの中でも楽天市場・Amazonに次ぐ第3勢力となりつつあるYahoo!ショッピングに出店するメリット・デメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
出店コストばかりに目が行くと、上手く活用できない可能性もありますので、しっかりと認識をしておきましょう。
Yahoo!ショッピング出店のメリット①:出店コストが安い
なんと言っても出店コストが安く抑えられることがメリットです。
出店するだけで何十万とお金がかかったり、売上がなくても毎月固定費を取られてしまう場合が多いですが、そういった点を排除して、売上が発生したときのみ費用がかかる仕組みにしています。
管理もしやすいですし、ネットショップ初心者にとっては取り掛かりやすくなっています。
Yahoo!ショッピング出店のメリット②:外部リンクを置くことができる
ECモールの中でも異色の機能と言えるのが、外部リンク設置OKという点です。
楽天市場をはじめ、自社サイトなどへの外部リンクNGとなっているECモールが多い中、Yahoo!ショッピングではよほど関連性のないサイトでなければ設置することができます。
例えばサロン等を運営している場合には、実店舗への来店を促しながら、Yahoo!ショッピングで化粧水やシャンプー等を販売することもできます。
念の為ですが、Yahoo!ショッピングから外部に移動する際には警告が挟まることがあります。
Yahoo!ショッピング出店のメリット③:ソフトバンクユーザーへの訴求
Yahooといえば、ソフトバンクとの関係性が深く、QRコード決済のPaypayとの連動も積極的に行われています。また、ソフトバンクユーザーに対する優遇キャンペーンも多く行われています。
そのため、ソフトバンクユーザーの中でも楽天市場やAmazonよりもYahoo!ショッピングを利用するということにメリットを感じている方も多くいます。
楽天同様に一定の層を取り込んでいるという点は大きなポイントで、販売促進等を効果的に利用することで売上げアップを期待することができます。
Yahoo!ショッピング出店のデメリット①:競合ショップの多さ
Yahoo!ショッピング出店デメリットとして一番大きいのが、競合ショップの多さ。つまりライバルが多いという点です。
楽天市場に比べても約10倍を超える店舗がYahoo!ショッピングに出店しており、商品登録数も数倍あると言われています。
それだけ出店のハードルが低く、参入しやすいECモールである裏付けでもありますが、これだけライバルが多ければ競争も多くなり、ただ出品しているだけではなかなか難しい環境でもあるので、戦略が必要になっていきます。
Yahoo!ショッピング出店のデメリット②:売上げアップのための広告費
ライバルたちを出し抜いていく戦略のひとつとして、有料オプションを利用して露出度を高める方法があります。
出店しているショップオーナーのなかでもこの広告費が一番お金がかかってくるという声も多く見受けられます。
露出度を上げる手法としてポイント料率を上げたり、アフィリエイト報酬料率を上げるなどありますが、バナー広告やおすすめ表示広告を打つなどの施策があります。
Yahoo!ショッピングでは、基本的に売上に応じた料率が費用として課されるため、しっかりと計算して広告費の分配を考えなければ、赤字になってしまうこともありますので、この点は要注意です。
Yahoo!ショッピングに出店するなら出店料よりも広告料を気にするべし!
ここまでYahoo!ショッピングに出店した場合の出店経費と出店のメリット・デメリットを解説してまいりましたがいかがでしたでしょうか。
実際に集客力という点では、楽天市場・Amazonと比べてみずをあけられていますが、ECモール第3勢力として着実に力をつけてきています。
楽天市場に比べると自由度も高く、初期費用がかからないという点ではこれからネットショップを始めたいという方にとっても取り掛かりやすいのではないでしょうか。
まずは無料で資料請求を行うこともできますので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
まずは無料資料請求して、疑問点を解消。
パンフレットを確認してから出店のお申込みをしてみましょう!