途中_AMP
- AMP(Accelerated Mobile Pages)とは
- ランディング ページの読み込み速度は、コンバージョンを獲得できるか、顧客を失うかを決める重要な要素です。モバイルサイトのほとんどの訪問者は、ページの読み込みに 3 秒以上かかると離脱してしまいます。それでも、ほとんどのモバイルサイトは読み込みに平均 19 秒もかかっているのが現状です。そうした状況から抜け出し、他社より優位に立つためには、AMP を使用してランディング ページの利便性を最適化します。
- SEOではモバイルページを高速表示させるための手法を指す
略歴/流れ
AMPは、元々googleがtwitterと協同し作り上げたオープンソースプロジェクトでした。
当初はプロジェクト名として発表されましたが、現在ではAMP HTML(表示の高速化のためにHTMLに制約を加えたもの)を指して使われる場合がほとんどです。
AMPが普及した理由は、モバイルサイトの読み込みに時間のかかるページが多いため。
多くのユーザーは、ページ読み込みに時間がかかると離脱してしまいます。
ユーザーの離脱を防ぐため、つまり、ユーザー満足度向上のために、AMPが必要なのです。
AMPの構成
AMPは、主に3つの要素から構成されています。
- AMP HTML……表示の高速化のためにHTMLに制約を加えたもの
- AMP JS……コンテンツの高速ロードを行うためのJavaScript
- AMP Cache……コンテンツのキャッシュ配信を行う
関連する単語の紹介
モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーとは、2015年4月21日googleが実装したアルゴリズムで、スマートフォンでの閲覧に適していないページの順位を下げる仕組みです。
主にスマートフォンユーザーに対して、スムーズで利便性の高いページ作成を求められます。
一見AMPと似ているようなシステムですが、まったくの別物です。
AMPのなかにモバイルフレンドリーが含まれているとも言えますが、正確には別物と考えておきましょう。
HTML
HTMLとは、「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略で、webページを作成するために開発された言語です。
ほとんどのwebページは、HTMLとCSSという言語で作られています。
基本的にwebページは、HTMLで作られていると考えても過言ではありません。
JavaScript
JavaScriptとは、プログラミング言語の一つです。
HTMLでwebページの基本を作り、さらに使いやすくするための言語がJavaScriptと考えて良いでしょう。
主なものでは、ポップアップ画面やカルーセルです。
JavaScriptがなくてもページは作れますが、ページ上で「動かす」ために必要となります。
Cache
Cacheとは、訪問したwebページの情報を、一時的に保存する仕組みです。
一時的に保存しておくと、次回閲覧する際の読み込みが速くなります。
Cacheの主な種類は2つです。
- ブラウザキャッシュ……ブラウザでデータを一時的に保存
- サーバーキャッシュ……過去作成したファイルがサーバーに保存
また、Cacheと似たもので「Cookie」がありますが、保存するデータ内容が異なります。
AMPのメリット
AMPの大きなメリットは、検索流入の増加です。
AMPに対応すると、ページは上位化します。
上位化すれあ、当然サイトへの流入を期待できるようになるでしょう。
検索順位の上昇
AMP導入で表示速度を早くすると、検索順位の上昇に期待できます。
AMPに適したページを作り、検索クエリと関連性の高い良質なページを公開すれば、googleに評価され、検索順位が高くなるでしょう。
AMPに適したページ作りだけではなく、良質なページでなければいけません。
しかし、良質なページでも検索上位に表示されないと悩んでいるのであれば、AMPを導入してみると良いでしょう。
CTR数の増加
AMPページがインデックスされると、検索結果にAMPマークが表示されます。
AMPマークが表示されると、読み込み速度の早いページがわかりやすくなるため、CTR(クリック率)も上がる仕組みです。
AMPマーク表示のあるページと表示されていないページなら、ほとんどのユーザーがマーク表示ページを選ぶでしょう。
そのため、CTR数が増加すると言えるのです。
SEO効果が高まる
AMPを導入すると、SEO効果は確実に高まります。
ページの読み込み速度は、googleに評価されやすいです。
一方で、読み込みの遅いページは低評価として検索順位を下げる原因となります。
読み込み速度を要素としている内容は、google公式でも言及されているので、確実にSEO効果が高まると言えるでしょう。
AMPのデメリット・注意点
AMPは、上手く扱えないとCVの減少を招く可能性があります。
AMP導入の際は、時間をかけてページを作成しなければいけません。
CVの減少
AMPの導入は、CV数を減らす原因になりかねません。
たとえば、ページ自体がAMPに対応していても、一部の広告がAMPに対応していなければ、広告は表示されなくなるのです。
AMPに対応しているかどうかは広告によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
基本的にASP広告はAMPに対応広告が限られており、アドセンス広告はAMPに対応しています。
管理ページの増加
AMPを導入すると、ページ増加するため手間がかかります。
AMPを導入すると、AMP HTMLのページと元のページ、2つを管理しなければいけません。
ただし、WordPressの場合は、AMPプラグインを導入で自動的ににAMPページを生成できます。
AMP導入を考えている場合は、WordPressを利用すると良いでしょう。
適したAMPにするのが難しい
AMP導入を行おうとしても、上手く適した形にならない場合があります。
AMPページを作成した際、AMPテストでエラーが表示されれば、AMP化できていません。
主なエラーの原因として、以下のようなものがあります。
- コンテンツの不一致
- ページへのドメイン不一致
- サーバーエラー
- クロールエラー
- 参照しているAMP URLはAMPではありません
表示されたエラーを修正できれば、AMP化できます。
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