サテライトサイト

サテライトサイト
サテライトサイトとは

本拠となるウェブサイト(本サイト)とは別に設置され、本サイトに誘導する内容をもつサイト。より幅広く閲覧者を集められるほか、被リンク数を増やすことにより、サーチエンジンにおけるSEO対策の効果もある。衛星サイト。


SEOでは、本サイトに誘導するためのサイトのことを指します。

略歴/流れ

インターネットの普及と共に、サテライトサイトも盛んに作られるようになりました。

以前はサテライトサイトは適当に作っても効果がありましたが、2012年4月に導入されたGoogle検索のアルゴリズム・ペンギンアップデートにより、無計画にサテライトサイトを作っても効果がないと言われるようになりました。

しかし、サテライトサイト自体に存在意義がなくなったわけではありません。サテライトサイトは正しく理解して作成すれば、現在でも大きな効果が得られます。

種類・定義

サテライトサイトとは

サテライトサイトとは、本サイトのSEO対策やターゲット層の獲得を目的に、本サイトとは別に立ち上げたウェブサイトのことです。

その中でも特に、本サイトとは別ドメインで運用しているもの・本サイトとの関連を隠しているものをサテライトサイトと呼びます。

サテライトサイトの目的

サテライトサイトには、主に3つの目的が挙げられます。

  • 被リンクの獲得
  • 潜在顧客の獲得
  • リターゲティングリストの獲得

です。

被リンクの獲得

Google検索の検索結果上位に入るためには、被リンクの数が大事になります。

以前は被リンク数が多ければ多いほど評価されていましたが、ペンギンアップデートにより、現在は被リンクの数だけでなく質も重視されています。

そのため、質の低い被リンクを自作自演で大量に作ると、逆にペナルティを受けて検索順位が下がるリスクがあります。

潜在顧客の獲得

本サイトでは、既にサービスを知っており、興味を持っている顕在層にしかアプローチできませんが、サテライトサイトのコンテンツを見ることで、将来的に顧客になってくれるかもしれない潜在層の獲得が期待できます。

例えば、食品を扱っている本サイトには、既に商品を知っているか、興味を持っているユーザーしか基本的には訪れません。

そこで、サテライトサイトで「健康的に痩せるレシピ」や「調味料の活用法」などのコンテンツを作成することで、新たなユーザーの興味を惹き、顧客獲得につなげることができます。

リターゲティングリストの獲得

ネット広告の一つとしてリターゲティング広告という、自社サイトを訪れたユーザーを、自社サイトから離脱後も追跡して広告を表示するというものがあります。

ユーザーが自社サイトを訪問した際に、そのユーザーをリターゲティングリストに追加し、そのリストを基に広告を配信することができるようになるのです。

サテライトサイトを作ることで、本サイトだけで運用するよりもリターゲティングリストを拡充することができます。

関連する単語の紹介

SEO

SEOは、検索エンジンの最適化という意味を持ち、ユーザーが求めている情報を分かりやすく見つけられるサイトへ最適化することを指します。

検索したときに検索上位に表示されるサイトを目指す施策を一般的にSEO対策と言い、検索上位に表示されることはマーケティングやブランディングに大きな影響を与えることから、多くのサイトがSEO対策を行っています。

SEO対策をすることで、検索エンジンが適切に情報を読み取ることができ、その結果、Google検索の検索結果の上位や強調スニペットといった、多くのユーザーの目に留まるという優位性を獲得することができます。

ドメイン

ドメインとは、ウェブサイトのインターネット上の住所です。

ウェブサイトがネット上のどこにあるのか判別するために、「000.00.00.00」のような数字で構成されたIPアドレスが使われますが、数字の羅列だけでは覚えにくいため、これをドメイン名に変換しています。

被リンク

被リンクは外部サイトから貼られたリンクのことです。

良質なコンテンツのページからの被リンクは「ユーザーから支持されている指標」として、Googleの検索順位に良い影響を与えます。

反対に、低品質なサイトからの被リンク、内容の薄いアフィリエイトページからの被リンク、自作自演の低品質な被リンクなどはGoogleのガイドライン違反として、検索順位が下がるなどのペナルティを受ける可能性があります。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートとは、ブラックハットSEOや低品質なリンク構築を行っているウェブサイトを対象として、検索順位などの評価を調整するGoogleアルゴリズムの改善のことです。

被リンクの品質を評価し、それぞれのコンテンツの質に見合った検索順位になるよう調整する目的があります。

効果的なサテライトサイトのための活用方法

本サイトと関連のある内容にする

本サイトとサテライトサイトは関連する内容やテーマにする必要があります。本サイトと関連のない内容を扱っても、将来的に本サイトの顧客になってはくれません。

また、関連のない内容を扱うサイトからの不自然なリンクは低品質なリンクとみなされ、検索順位が下がる可能性があります。

サテライトサイト単体で存在意義のある内容にする

サテライトサイト単体で存在意義のある内容であることも重要です。

サテライトサイトの良質なコンテンツからの本サイトへの被リンクは、Googleのガイドラインでの「良い指標となる被リンク」にあたり、SEO効果があります。

逆に形だけの、低品質なサイトから大量にリンクを貼っても効果がないだけでなく、Googleのガイドライン違反としてペナルティを受ける可能性も高いです。

低品質なサイトとは、内容の薄いコンテンツに誘導を設置しただけのサイトや、オリジナル要素のないサイトなどを指します。サテライトサイト単体でもユーザーを集めることができなければ、本サイトへ誘導することもできないので、サテライトサイトの内容を充実させることが必要になります。

独自ドメインを使用し、IPアドレスを分散させる

本サイトとは別のドメインを使用しないと、本サイトのコンテンツの内の一つという扱いになってしまい、被リンク効果が得られません。具体的には、本サイトのIPアドレスとクラスC以上で分散させる必要があります。

IPアドレスは「111.222.333.444」のように12桁の数字で構成されており、111がクラスA、222がクラスB、333がクラスC、444がクラスDと分けられます。

クラスC以上で分散させるには、「111.222.333.444」のうち444以外が異なるIPアドレスを使用することになります。

サテライトサイトのメリット・注意点

サテライトサイトのメリット

良質なサテライトサイトを作ることで将来的に顧客になるかもしれないユーザーを獲得し、本サイトに誘導することで新たな顧客を獲得したり、顧客層の幅を広げることが可能です。

良質なコンテンツのあるサテライトサイトからの被リンクはSEO対策として効果があり、検索順位が上がれば本サイトへ誘導しやすくもなります。

サテライトサイトの注意点 

低品質だったり、関連性の薄いサテライトサイトを作ってしまうと、Googleのガイドライン違反としてペナルティを受ける可能性があります。

そのため、無計画にサテライトサイトを作ってしまうと効果がないどころか、本サイトにまで悪影響を及ぼしかねません。

ユーザーに有益なサテライトサイトを作り、ユーザーが満足して本サイトの顧客になってくれることが何より大事です。

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