ブラックハットSEO

ブラックハットSEO
ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOとは、SEO(検索エンジン最適化)における用語で、悪質な(非倫理的な)手法を駆使して検索結果ページ(SERP)の上位に表示させる技術または施策のことである。

ブラックハットSEOの典型的な手法としては、ユーザーに気づかれないようにWebページ内にSEO目的のキーワードを大量に埋め込んだり、ユーザーがアクセスしてきた際にWebクローラが巡回したWebページとは異なるWebページを表示させるような仕組みを埋め込んだり、コメントスパムなどの強引な手法で大量のバックリンクを獲得しようとしたりする方法がある。検索エンジンの多くはこうした手法はポリシーに反するものとしており、通常は何らかのペナルティが課されるが、悪質なWebサイトと判断されず検索結果ページの上位に表示される場合がある。

SEOの技術を悪用してマルウェアなどを含む悪意のあるWebサイトにユーザーを誘導しようとする「SEOポイズニング」は、多くの場合ブラックハットSEOの技法が用いられている。

ブラックハットSEOに対して、正当な施策とみなされているSEO技術はホワイトハットSEOと呼ばれている。なお、「ブラックハット」はSEO以外にも、より広く「悪意をもったハッカー」といった意味で用いられることもある。


SEOでは、正攻法ではないSEO対策のことを指します。

略歴/流れ

略歴/流れ

Googleが日本語版の検索サービスを開始したのは2000年9月です。

当時のGoogle検索アルゴリズムは、サイトのボリュームや外部からのリンクの多さ、関連するキーワードの数などが判断基準となり、検索結果の順位を決定していました

そこに目をつけて横行し始めたのが「ブラックハットSEO」です。ブラックハットSEOはGoogle検索アルゴリズムの穴をついて、上位表示だけを目的とする低品質なWEBサイトを作る為の手法のことをいいます。

このようなWEBサイトの増加は閲覧者の満足度を著しく下げる要因となってしまいました。

そのため、Googleは「パンダアップデート」、「ペンギンアップデート」といったコアアルゴリズムのアップデートを行い「ブラックハットSEO」が上位に表示されないための対策を繰り返してきたのです。

現在では、ほとんどの「ブラックハットSEO」は発見・対処されるようになりました。しかし、悪意がないにも関わらず誤ってブラックハットSEOを行ってしまうサイト管理者も多いと言われているので注意が必要です。

ブラックハットSEOとは?

とは

ブラックハットSEOとは、Googleアルゴリズムの穴をついて不当に優位なWEBサイトだと判断させ、検索上位へ表示させようとする検索エンジンへの偽装方法のことをいいます。

関連キーワードを不必要に多量に埋め込む、コピーや自動で生成されたコンテンツを乱用するなど、ユーザーの利便性を無視した手法が多いという点が特徴です。

ブラックハットSEOと対照的な優良サイトはホワイトハットSEOと呼ばれており、2つの相違点は Googleの検索品質評価ガイドラインに沿っているかどうかであると言われています。

ブラックハットSEOの代表的な手法は以下の10つです。

  • ペイドリング(被リンクの購入)
  • リンクファーム(意味のない大量の相互リンク)
  • ウィジェットベイト(ブログパーツのコードにリンクを忍ばせる)
  • ワードサラダ(自動生成されたコンテンツ)
  • キーワードスタッフィング(キーワードを過剰に埋め込む)
  • 隠しテキスト(見えないところにキーワード過剰に埋め込む)
  • クローキング(ユーザーとクローキング用両方のサイトを作る)
  • コンテンツコピースパム(ページをコピーし別URLで公開)
  • 悪意のある動作を行うWEBページの作成(意図しないサイトへの移動やファイルダウンロードなどユーザーの意図しない動作を行う)

関連する単語の紹介

関連する言葉
  • Google検索アルゴリズム
  • Googleの検索品質評価ガイドライン
  • パンダアップデート
  • ペンギンアップデート
  • コアアルゴリズム

Google検索アルゴリズム

検索されたキーワードをもとに、Googleの持つデータベースから関連度の強いWEBサイトの選別・順位付け・表示を行うアルゴリズムです。

また、アルゴリズムとは手続きの流れを形式的に表現させたもののことをいいます。

Googleの検索品質評価ガイドライン

検索結果の品質を評価するために作られたガイドライン(マニュアル)です。

パンダアップデート

英語圏で2011年2月に、日本では2012年7月に初めて導入されたGoogleコアアルゴリズムのアップデートです。低品質なコンテンツが不当に上位に表示されないようにすることを目的として作られました。

ペンギンアップデート

2012年4月に初めて導入されたGoogleコアアルゴリズムのアップデートです。

主にブラックハットSEOの対策の為に作成されました。

コアアルゴリズム

Google検索アルゴリズムの中でも中心となるアルゴリズムです。

ブラックハットSEOを様々な目線から紹介

活用
  • ブラックハットSEOを作成する側
  • WEBサイトを閲覧する側

ブラックハットSEOを行う側

ブラックハットSEOを行う側の目的は検索結果の上位表示です。できるだけ上位に表示させるように工夫することでWEBサイトへの集客率がアップしSEO効果が上昇します。

時間や技術力、費用をかけることなく検索結果の上位に表示させることができる可能性がありますが、パンダアップデート、ペンギンアップデートなどのGoogleコアアルゴリズムの改良によって、現在はほとんど効果がない状態です。

検知されるとペナルティとなり、検索順位の大幅な下降、インデックスからの削除、Webサイトを運営するIPアドレスを禁止などの重い処罰が下されます。

WEBサイトを閲覧する側

ブラックハットSEOは閲覧者の満足度を著しく低下させます。

閲覧者にとって検索上位に表示されたWEBサイトは、入力したキーワードと関連性の高い満足できるだけの情報を提供するものである必要があります。

しかし、ブラックハットSEOが用いられたWEBサイトでは、キーワードとは関連性のない情報の羅列や低品質なコンテンツが置かれている場合がほとんどです。

開いただけで意図しないサイトへ移動させたり、悪意あるファイルやプログラムのダウンロード、WEBブラウザの設定変更を行ったりするようなブラックハットSEOもあるので注意が必要です。

「ブラックハットSEO」に関する注意点

注意

現在は、ブラックハットSEOによって検索上位を維持するのは非常に難しいと言えます。

一時的に上位に表示されたとしても、検知されブラックハットSEOだと判断されれば、100位圏外までのランクダウンやIPアドレスの禁止、ドメインごと削除されるなどの重い処罰が下されます。

ペナルティの状態は、Googleが無料提供しているGoogleサーチコンソールから確認して、再審査リクエストを行うこともできますが、悪質な場合は二度とペナルティを解除できないこともありますので注意が必要です。

SEO対策を意識するあまり、悪意なくブラックハットSEOを行ってしまう場合もありますので、誤ってペナルティとならないように定期的にGoogleの検索品質評価ガイドラインの確認を行いましょう。

誤ってブラックハットSEOを行わないための対策方法

誤ってブラックハットSEOを行わないための対策方法

ブラックハットSEOと対照的な手法がホワイトハットSEOです。

ブラックハットSEOが検索エンジンへの偽装を行い、閲覧者の利便性を考慮しないのに対し、ホワイトハットSEOは検索エンジンを最適化します。

また、ユーザーの利便性を優先したWEBサイトを作成するため、Google検索アルゴリズムに優良サイトと判断されやすく、検索上位に上がりやすいという性質をもっているのです。そのためWEBサイトの閲覧者を増やすためには、ブラックハットSEOではなくホワイトハットSEOを心がけてWEBサイトを作成する必要があります。

ホワイトハットSEOを行うためには、Googleの検索品質評価ガイドラインが推奨するE-E-A-T(体験、専門性、権威性、信頼性)が高いコンテンツを意識することが重要です。E-E-A-Tの内容は以下の通りです。

  • 体験(体験をもとにしたコンテンツかどうか)
  • 専門性(正確で深く調べられた専門性の高い情報がある)
  • 権威性(権威の度合い)
  • 信頼性(WEBサイト自体やコンテンツの作成者、正確性が明確である)