SEOのアルゴリズムの歴史|検索エンジンアップデートと将来のSEO対策
SEOとは、「Search Engine Optimization」の頭文字をとった言葉で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。
Googleのアルゴリズムは200以上の指標がありますが、
ブラックボックス化されており、完全に解明されてはいません。
検索エンジンが登場した1990年から、検索エンジンは何度もアップデートを重ねてきました。
その歴史を紐解いて、アップデートの傾向や時代の流れをみていくと、SEOにおける最も重要な気付きが得られます。
検索エンジンのアップデートとSEOのアルゴリズムの歴史について、詳しくご紹介します。
▶2分でわかるザックリSEOの歴史
過去のSEOよりも将来的なSEOの方が
興味あるな。
大切じゃ。
ことですよね。
僕にもそのくらいの知識はあります。
「ユーザーファースト」の定義は?
答えられるかな?
そりゃ、使いやすいように…
(ゴニョゴニョ)
「顧客の満足度を優先する」
って意味だが、
アルゴリズムにおける
ユーザーファーストは
時代の流れによって内容が
変わる部分でもある。
表示されて見にくかったですね。
最近はスマホ用ページが
当たり前ですけど。
情報の乏しいサイトが
乱立していた時代の対策のひとつが
スタートだった。
低品質サイトの取り締まりと
時代の背景、ユーザーの使い方などが
関係しているんですね。
次は被リンク、というように
悪質なサイトへの取り締まりが
アップデートの初期の頃の傾向じゃ。
外出先でも検索する人が増えると、
音声検索や地図検索への対応などの
アップデートが実施されていく。
近くのお店を検索しやすくなったり、
ということですね。
Google検索は、このように
時代の流れによるユーザーニーズに
対応するように進化してきたのじゃ。
詳しいアップデートの歴史からGoogleの方針を読み解き、
今後のSEO対策に活かしていこう!
検索エンジンの登場
SEOは検索エンジン最適化という意味があり、検索エンジンが誕生してからできた言葉です。
世界初の検索エンジンの登場から、その歴史をみていきましょう。
- 世界初の検索エンジン「Archie」
- ディレクトリ型検索エンジン
- ロボット型検索エンジン
世界初の検索エンジン「Archie」
1990年に世界で初めての検索エンジン「Archie」
(ア―チー/アーキ―)が登場しました。
現代のようにクラウド型のサービスで誰もが閲覧できるというものではなく、特定のサーバーに登録している内容が閲覧できるというものでした。
カナダの大学生によって実装されたものでファイル名での検索しか行えないシステムでしたが、当時としては画期的でした。
ディレクトリ型検索エンジン
ディレクトリ型検索エンジンとは、カテゴリ別に登録されている検索エンジンで、手動で登録されたウェブサイトを閲覧する仕組みです。
人の手で審査された信頼性の高いウェブサイトのみが登録されているので、特定分野のウェブサイトでも探しやすいという特徴があります。
しかしウェブサイトが増加していく中で、手動の検索エンジンでは処理しきれなくなっていきます。
1990年代中盤は、このディレクトリ型検索エンジンが主流でした。
ロボット型検索エンジン
1990年代後半になると、現在のGoogleやYahoo!などの主要な検索エンジンと同じロボット型エンジンが登場します。
インターネット上のウェブサイトを自動で収集し、適切だと判断されたものを検索結果に表示します。
現在世界シェア率1位であるGoogleは1998年に設立し、2000年から日本でのサービスを開始しました。
主なアルゴリズムの仕組み
検索アルゴリズムとは
検索キーワードを入れた際に検索結果として表示されるウェブサイトの順位を決めるためのプログラム
検索順位を決定させるには多くの評価項目があり、Googleでのその項目は200以上ともいわれています。
まず理解しておきたい、検索アルゴリズムについての3つのポイントをご紹介します。
- MFI(Mobile First Index)
- QDF(Query Deserves Freshness)
- QDD(Query Deserves Diversity)
MFI(Mobile First Index)
MFI(Mobile First Index)/
モバイルファーストインデックスとは
モバイル用ページを軸にコンテンツを評価し、
インデックスする方針のこと
検索エンジンが登場した頃は、主にパソコンでの検索が主流でした。
しかし現代では多くの人がスマートフォンを持ち、スマホで検索をするのが当たり前です。
以前はパソコンサイトの内容をもとにインデックスし、
コンテンツの質を評価していたのを、スマホ軸に変更させたのがMFIです。
QDF(Query Deserves Freshness)
QDF(Query Deserves Freshness)とは
「新鮮さに価値を見出すクエリ」という意味
最新の情報や、時事的にユーザーが求めている情報を考慮する検索アルゴリズムの要素
検索キーワードによって検索エンジンが時事ネタを表示すべきと判断されれば、時事的なニュースが上位表示されます。
例えば芸能人の訃報が報じられたタイミングでは、QDFによって訃報のニュースが上位表示されるでしょう。
同じキーワードを検索したとしても、QDFによって検索結果の変動が起こる場合があります。
QDD(Query Deserves Diversity)
QDD(Query Deserves Diversity)とは
「多様性のある検索結果」という意味
特定の検索結果に多様性を持たせる検索アルゴリズムの要素
ユーザーの幅広い検索意図に対応するためのアルゴリズムで、一つのクエリに対してバランスよく検索結果を表示するものです。
QDDにより、ユーザーは検索エンジンで求めている情報を見つけやすくなります。
検索アルゴリズムアップデートの歴史
インターネット上でのウェブサイトの増加に伴い、
検索エンジンのアルゴリズムも常に変化を遂げてきました。
アルゴリズムの変化とそれに伴うSEOの歴史は、年代ごとに以下のような流れがありました。
- 被リンク全盛期|2002年~2011年
- パンダアップデート|2011年2月
- フレッシュネスアップデート|2011年11月
- ペンギンアップデート|2012年4月
- パイレーツアップデート|2012年8月
- イグザクトマッチドメインアップデート|2012年9月
- ペイデイローンアップデート|2013年6月
- ハミングバードアップデート|2013年9月
- ピジョンアップデート|2014年7月
- ヴェニスアップデート|2014年12月
- ドアウェイアップデート|2015年3月
- モバイルフレンドリーアップデート|2015年4月
- クオリティアップデート|2015年5月
- RankBrain(ランクブレイン)|2015年10月
- ウェブサイトのAMP化|2016年10月
- インタースティシャルアップデート|2017年1月
- 日本語検索アップデート|2017年2月
- フレッドアップデート|2017年3月
- アウルアップデート|2017年4月
- 医療健康アップデート|2017年12月
- モバイルファーストインデックスアップデート|2018年3月
- スピードアップデート|2018年7月
- BERTアップデート|2019年10月
- ローカル検索アップデート|2019年11月
- コアウェブバイタル|2021年6月
- ページエクスペリエンスアップデート|2021年6月
- コアアルゴリズムアップデート|2022年
- ヘルプフルコンテンツアップデート|2022年8月
- スパムに関するアップデート|2022年10月
- コアアルゴリズムアップデート|2023年
- プロダクトレビューアップデート|2023年
被リンク全盛期|2002年~2011年
2000年にGoogleが日本でのサービスをスタートさせると、日本国内でも世界と同じようにGoogleのシェアが拡大していきました。
この頃は被リンクの重要度が高く、「被リンクさえ」集めていれば上位表示させられました。
SEO対策としても被リンクを集めることが最も需要な時代であり、自作自演、被リンクの購入などの手法が乱立している状態でした。
どんな被リンクであっても、数さえ集めれば良いという被リンク全盛期でした。
▶2011年までのアップデート
2000年のGoogleサービス開始から、10年間でこのようなアップデートがありました。
2000年9月 グーグル検索サービスがスタート
2003年2月 ボストンアップデート
2003年4月 カサンドラアップデート
2003年5月 ドミニクアップデート
2003年6月 エスメラルダアップデート
2003年7月 フリッツアップデート
2003年11月 フロリダアップデート
2004年1月 オースティンアップデート
2004年2月 ブランデーアップデート
2005年1月 ノーフォローアップデート
2005年6月 パーソナライズド検索開始
2005年10月 グーグルローカル導入
2005年12月 ビッグダディアップデート
2007年5月 ユニバーサル検索導入
2009年2月 カノニカルタグアップデート
2009年12月 パーソナライズドサーチアップデート
2010年6月 カフェインアップデート
パンダアップデート|2011年2月
パンダアップデートとは
低品質なコンテンツの順位を下げ、高品質な内容を評価するアップデート
被リンクだけをつけていれば良い、というウェブサイトは検索順位が低下し、コンテンツ重視のウェブサイトが検索順位を上げるようになりました。
被リンク全盛期時代は終わり、リンクスパムやブラックSEOはペナルティの対象になるという認識が広がっていきました。
このパンダアップデートの内容は、現在でも重視される指標のひとつと考えられています。
▶パンダアップデートによるペナルティの具体例
パンダアップデートの名前の由来は、アップデート開発に携わったBiswanath Panda氏の名前と、サイト評価に白黒つけるという意味があるといわれています。
パンダアップデートにより、ペナルティを受けたウェブサイトの具体例はこのような特徴があります。
- 重複コンテンツ
- キーワードだけを大量に入れているコンテンツ
- 過剰なアフィリエイトリンク
重複コンテンツがいけないというだけでなく、
オリジナルコンテンツの重要性を認識させられたアップデートでもあるといえるでしょう。
フレッシュネスアップデート|2011年11月
フレッシュネスアップデートとは
より最新(フレッシュ)な情報が検索結果に反映されるようになったアップデート
フレッシュネスアップデートでは、最新のトピックや注目の集まるニュースなどで情報の最新さが重要となりました。
このアップデートで約35%のウェブサイトが順位の影響を受けたといわれています。
▶フレッシュネスアップデートの対象
フレッシュネスアップデートで最新情報が重要視されるようになりましたが、全てのウェブサイトが対象となったわけではありません。
主に以下のような3つの内容で、フレッシュネスアップデートにより最新情報が重要となりました。
対象 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
最新情報 | 情報の鮮度が重要な内容 | 選挙 芸能ニュース 新型コロナ情報 |
定期イベント | 定期的にあるイベント | 甲子園 オリンピック 花火大会 |
更新されるもの | 不定期ながら更新されるもの | 気象情報 防災情報 テレビ視聴率 |
情報の鮮度を判断するのは、メインコンテンツの内容です。
最新情報を記載するのはもちろん、高品質な内容であるべきというのはいうまでもありません。
ペンギンアップデート|2012年4月
ペンギンアップデートとは
主に外部評価の見直し、被リンクの質が問われるようになったアップデート
ペンギンアップデートは、主に被リンクなどの外部評価に焦点をあてたアップデートで、ブラックハットSEOと呼ばれる過剰なSEOを行っていたサイトは順位を落としました。
外部リンクから被リンクを大量に貼っているだけのサイトではなく、ユーザーにとって有益な情報があると認められるサイトが上位表示されるようになりました。
▶ペンギンアップデートの対象
ペンギンアップデートは、パンダアップデートと同様にサイトの評価に白黒つけるという意味からペンギンと名づけられています。
ペンギンアップデートの対象となったサイトの具体例はこちらです。
- 自作自演の被リンクを貼っている
- お金で購入した被リンクを貼っている
- 過剰な相互リンク
- キーワードを無理やり詰め込むスパムページ
パンダアップデートではサイトの中身が重要視されているのに対し、ペンギンアップデートでは被リンクの質やSEOスパムへの対策が行われています。
ペンギンアップデートは常に更新されており、2016年9月の7回目の更新で自動アップデートされるようになっています。
パイレーツアップデート|2012年8月
パイレーツアップデートとは
著作権を侵害するコンテンツが多いサイトを上位表示させないようにするアップデート
この頃はGoogleに著作権侵害の被害申請が多く寄せられていました。
パイレーツアップデートにより、デジタルミレニアム法案(DMCA)を基に、違反コンテンツを有するサイトの検索順位を下げました。
健全なウェブサイトを運営していれば、ビクビクするようなアップデートではありません。
▶パイレーツアップデートの対象
パイレーツには「海賊」だけでなく、「著作権侵害者」という意味があります。
著作権保護の対象となるのは、著作物や絵画、演劇作品などです。
- 音楽楽曲
- 映像や漫画の作品
- 書籍や絵画・ポスターなど
- ミュージカル
- 衣装デザイン
- ゲーム
範囲が広いので、サイトで取り扱う際には細心の注意を払う必要があります。
イグザクトマッチドメインアップデート|2012年9月
イグザクトマッチドメインアップデートとは
キーワードと同じドメインを持つサイトを調整するためのアップデート
検索キーワードと同じドメインにする、完全一致ドメインは、イグザクトマッチドメインアップデートが行われる前まではSEOに有利だと考えられていました。
しかし、ドメイン名だけに頼り、コンテンツの内容が見合わないサイトは順位が見直されました。
▶イグザクトマッチドメインアップデートの対象
イグザクトマッチドメインアップデートが行われましたが、完全一致ドメインでもペナルティを受けなかったサイトがあります。
イグザクトマッチドメインアップデートの目的は、
あくまでも低品質なコンテンツを問うという部分にあり、完全一致ドメイン全てが悪というわけではありません。
サイトの全体的な品質が重要でありユーザーファーストのサイトは、完全一致ドメインであってもイグザクトマッチドメインアップデートによる影響を受けませんでした。
ペイデイローンアップデート|2013年6月
ペイデイローンアップデートとは
金融やギャンブル、ポルノ系のキーワードで低品質なコンテンツを表示させないことを目的としたアップデート
ペイデイローンとは「即日ローン」という意味があり、
これらのキーワードが対象となったためにSEO業界でこのような名前がつきましたが、Googleから公表されている名前ではありません。
悪質なSEO手法を用いたサイトや、金融系やポルノ系といった特定のサイトの品質を問うアップデートです。
ハミングバードアップデート|2013年9月
ハミングバードアップデートとは
対話形式の検索に対する処理能力を向上させるためのアップデート
検索したい内容は「〇〇+〇〇」というように単語を組み合わせたものばかりではありません。
「ここから1番近いパン屋さんは?」というように、会話形式で検索した場合の認識精度が向上したのがハミングバードアップデートです。
よりユーザーの検索意図を汲み取れるようになり、検索意図にマッチした検索順位を表示できるようになりました。
▶ハミングバードアップデートによる変化
ハミングバードアップデートの背景には、音声認識デバイスの普及があると考えられます。
会話型検索の処理能力が向上したため、音声検索された場合でも正確な検索結果を提示できるようになりました。
また強調スぺニットという検索結果の表示方法が始まったのも、ハミングバードアップデートからです。
検索意図を汲み取る精度が上がったので、スモールキーワードの検索数が増加したというデータもあります。
ピジョンアップデート|2014年7月
ピジョンアップデートとは
オーガニック検索とローカル検索のアルゴリズムが統合され、ローカル検索が精密になったアップデート
ピジョンとは鳩という意味で、鳩が巣に戻ってくる本能によるものです。
ユーザーが検索した位置情報により検索結果が異なるローカル検索が、より検索意図に合うものとなりました。
ピジョンアップデートは英国圏でのアップデートですが、日本でも少なからず影響があったと考えてもいいでしょう。
▶違う呼び名も認知するピジョンアップデート
地域情報に関して、人によって呼び名が異なる場合でも正確な検索結果を表示できるのがピジョンアップデートの特徴です。
例えばユニバーサルスタジオジャパンを「ユニバーサルスタジオ」「ユニバ」「USJ」と異なる呼び方をする人がいても、ピジョンアップデートによって同じ検索結果が表示されるようになりました。
また「池袋」「豊島区」というような、微妙な言葉の違いも正確に認識できます。
このように地域検索の強化がされたのが、ピジョンアップデートです。
ヴェニスアップデート|2014年12月
ヴェニスアップデートとは
ユーザーの位置情報を正確に判断し、検索結果に反映させるアップデート
例えば「ファミリーレストラン」と検索すると、近くのファミリーレストランが検索されます。
美容院や病院、カフェやスーパーといったエリアとの結びつきが強いキーワードで大きな影響があったのがヴェニスアップデートです。
外出中にスマホで検索をする人が増えたので、検索機能もユーザーニーズに合わせてアップデートされました。
▶ピジョンアップデートとヴェニスアップデート
ピジョンアップデートとヴェニスアップデートは似ているので混合されがちですが、このような違いがあります。
ピジョンアップデート | 検索キーワードに対して ローカル情報を提示する |
ヴェニスアップデート | ユーザーの位置情報をもとに 最適な検索結果を提示する |
このように地図検索や位置情報が検索結果に関わりますので、Googleビジネスプロフィールにお店や会社を登録しておくと検索結果に反映しやすくなります。
ドアウェイアップデート|2015年3月
ドアウェイアップデートとは
別ページに誘導することだけを目的に作られた類似サイトを低品質と評価するアップデート
別ページに誘導する(Door Way)を目的として、例えば地域名だけを変えてコピペで作られたウェブサイトがドアウェイアップデートの対象となりました。
- アフィリエイトサイト
- ゴミ業者
- 水道業者
お金儲けだけを目的としたアフィリエイトサイトだけでなく、ゴミ業者や水道業者のようにSEOの方法の変更を求められた業界もあります。
▶ドアウェイアップデートの対象
具体的にGoogleが示すドアウェイアップデートの対象は、このようなサイトです。
- 低品質な記事にリンクを追加し、ユーザーを誘導する
- 地域名以外をコピペし大量生産されている
(参照:Google|誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です)
検索エンジン対策を過度に意識してこのように作成されたサイトは、ユーザーファーストではありません。
ドアウェイアップデートにより、ユーザーファーストの重要性が再確認されました。
.
モバイルフレンドリーアップデート|2015年4月
モバイルフレンドリーアップデート
スマホやタブレットから閲覧しやすく操作性の高いサイトの評価を上げるアップデート
スマホの利用が増加し、パソコンではなくスマホで検索をする人が増えてきました。
アメリカや日本など世界10ヶ国でパソコンよりもスマホで検索される件数の方が多くなったため、ユーザーの利便性を考慮しこのようなアップデートが実施されました。
▶モバイルフレンドリーのSEO対策
モバイルフレンドリーのためのサイトの仕組みとは、具体的にこのような対策が求められます。
- レスポンシブデザインを使う
- パソコン版とモバイル版でコンテンツを同等にする
- パソコン版とモバイル版でメタデータを同等にする
- パソコン版とモバイル版の両サイトに構造化データがある
- スマホやタブレットでテキストが読みやすい
- タップターゲットの適切な間隔
- 適切な広告の配置
(参考:Google|モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法)
視覚的な調整だけでなく、サイト構造という部分でモバイルフレンドリー設定が求められます。
モバイルフレンドリーは、SEO対策において今後も重要視される項目のひとつと考えられるでしょう。
クオリティアップデート|2015年5月
クオリティアップデートとは
コンテンツの品質を重要視したアップデート
コンテンツの品質はGoogleが常に重要視している項目のひとつです。
クオリティアップデートでの詳しいチェック項目は公表されていませんが、パンダアップデートとの違いは
全てのコンテンツを対象にしたアルゴリズムの見直しであるという点です。
▶クオリティアップデートの対象
クオリティアップデートの詳しい内容は非公開ではありますが、影響を受けたサイトには以下のような特徴がありました。
- 広告が記事の多くを占めている
- オリジナルコンテンツに乏しい
- 自動生成されたサイト
- コピーサイトや重複サイト
広告が多く、オリジナルコンテンツが少ないサイトは低品質なサイトだと判断されます。
サイト作成者は、さらに情報の正確性や品質が求められるようになりました。
RankBrain(ランクブレイン)|2015年10月
RankBrain(ランクブレイン)とは
検索キーワードと言葉の関連性を判断するAIベースの検索アルゴリズム
ランクブレインの導入により、会話のような検索でもAIが適切な検索結果を表示するようになりました。
例えば「ここから1番近いラーメン屋さんは?」と聞くと、「ここ」とはどこか、「1番近い」という距離の理解、「ラーメン屋さん」がどのような飲食店なのかを判断します。
また「やり方」と「方法」など、似た言葉も含めて解釈で、関連性の高い検索結果を返すのがランクブレインの特徴です。
▶ランクブレインのSEO対策
ランクブレインを意識したSEO対策では、このような方法が重要になると考えられます。
- ユーザーファーストを意識したコンテンツ作成
- 検索クエリと関連したコンテンツ作成
他のアップデート同様にユーザーファーストが重要視されています。
検索クエリと関連性の高いコンテンツを作成するためには、検索意図の理解が欠かせません。
コンテンツはもちろん、タイトルやメタディスクリプションまで丁寧に作成していきましょう。
Greg Corrado氏は、「数多あるアルゴリズムの中でRankBrain は3番目に重要なランキングアルゴリズムである」と示唆しています。
新たにランキグレイン対策を行うよりは、常に有益な情報を提供していくべきだと考えられます。
ウェブサイトのAMP化|2016年10月
ウェブサイトのAMP化とは
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、モバイルページの読み込み速度を高速化する技術
AMPページ作成の目的は、モバイルユーザーの利便性向上です。
ユーザーエクスペリエンスの向上によりリピートトラフィックの増加が見込まれます。
ウェブサイトのAMP化は直接的な検索順位の要因ではありませんが、Googleが推奨する手法のひとつです。
インタースティシャルアップデート|2017年1月
インタースティシャルアップデートとは
インタースティシャル広告を設定しているサイトの検索順位を下げるアップデート
インタースティシャル広告とは、ページ切り替えやページ遷移の際に出てくる広告を指します。
インタースティシャル広告が表示されると、消し方がわかりにくかったり、ユーザーの満足度を大きく下げる要因となっていました。
日本語検索アップデート|2017年2月
日本語検索アップデートとは
日本語検索の品質向上のため、日本限定で実施されたアップデート
日本語検索表示が対象のアップデートで、オリジナリティに欠けた品質の低いサイトを低評価とするアップデートです。
日本限定のGoogleアップデートが行われたのは異例であり、初めての試みでした。
▶日本語検索アップデートが行われた背景
2016年には、一部キュレーションサイトのコンテンツの内容が乏しく、真偽が不明な記事が多数あると問題になりました。
既存サイトから情報を集めただけの記事であり、
ユーザーの混乱を招く事態となりました。
Googleから特定のキュレーションメディアを名指しする発表があったわけではありませんが、タイミングや内容はこれらへの対策であったと憶測できます。
日本限定のアップデートは異例の対応であり、Googleもこの問題を重く受け止めていたであろうと考えられます。
フレッドアップデート|2017年3月
フレッドアップデートとは
過度な広告掲載をしているサイトやコンテンツの品質が低い記事が大きく順位変動を受けたアップデート
当初はGoogleから公式の発表のないアップデートでしたが、後にGoogleスタッフから「フレッドアップデート」と命名されました。
ユーザーの利便性を考慮し、儲けだけを考えて広告が大量に貼られているサイトや、中身がないまま大量生産されたサイトは大きなダメージを受けました。
アウルアップデート|2017年4月
アウルアップデートとは
偽情報や誤解を招くコンテンツを対象にし、フェイクニュースやデマを掲載するサイトの順位を落としたアップデート
Google内でフェイクニュース対策のために発足されたプロジェクトが、アウルプロジェクトと呼ばれていたために、アウルアップデートという名前が付けられました。
アウルアップデートにより、コンテンツの正当性に関わる項目が大幅に追加されたといわれています。
▶アウルアップデートの具体的内容
アウルアップデートの具体的な内容は、このようなものです。
- Googleアルゴリズムの改良
- コンテンツ評価ガイドラインの追加
- 強調スニペットのフィードバックシステムの追加
過去のアップデートの歴史を見てもわかるように、Googleは常にユーザーファーストを意識しています。
アウルアップデートでも信念は変わらず、基本的な対策の徹底をサイト作成者に求めています。
医療健康アップデート|2017年12月
医療健康アップデートとは
医療や健康に関する情報の精査を目的にしたアップデート
医療健康アップデートは、日本語検索アップデートの時と同様、日本国内に適用されました。
専門的な監修者がいない根拠のない内容や、既存サイトからのコピペをしたような内容の真偽が不明なサイトは順位を落としました。
医療健康アップデートで評価されるようになったのは、
このようなサイトです。
- 医療機関により運営されるサイト
- 専門資格保有者が運営するサイト
- 実店舗のある事業者が運営するサイト
医師や看護師、薬剤師といった医療に関する専門知識を持つ人が運営するサイトは、情報の信憑性が高いと判断されます。
一方で、まとめサイトやアフィリエイトサイトなどでは、厳しい影響を受けたようです。
▶医療健康に関わるYMYL
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字をとった言葉です。
お金や健康に関わるキーワードを示すもので、これらは人の人生に大きく関与します。
より高品質で正確な情報が求められる分野として、SEO対策が難しい分野であるといえます。
YMYLの品質を確保するにはE-A-T(2022年以降はE-E-A-T)への理解も重要であり、常に正確な情報を発信していくできであるといえます。
モバイルファーストインデックスアップデート|2018年3月
モバイルファーストインデックスアップデートとは
モバイル版のサイトコンテンツを主に検索結果に反映させるアップデート
パソコン版でのみのサイト構造だと、モバイル版で表示させた時に不具合が起きる可能性があります。
そこでGoogleはモバイル ファースト インデックスの展開について発表し、2021年3月末をもって強制的に完全移行するとしました。
もともとレスポンシブデザインを採用しているサイトは特に問題ありませんが、Googleの中枢改革ともいえるアップデートになりました。
▶モバイルファーストインデックスの移行の確認方法
自身が運営しているサイトがモバイルファーストインデックスに移行されているかは、Googleサーチコンソールから確認できます。
主な確認方法は、こちらです。
確認方法 | 表示 |
---|---|
URL検査 | 「スマートフォン用Googlebot」 の表示を確認 |
インデックス レポート | 「メインクローラー: スマートフォン」 の表示を確認 |
設定 | 「スマートフォン用 Googlebot」 の表示を確認 |
モバイルフレンドリー テスト | 「Google 検査ツール(スマートフォン)」 の表示を確認 |
サーチコンソールから、上記のような表示が確認できればモバイルファーストインデックスへ移行しているとわかります。
移行されていなければ「パソコン用 Googlebot」という表示がでますので、早めに対処しましょう。
スピードアップデート|2018年7月
スピードアップデートとは
ページの読み込み速度が検索結果に反映されるようになったアップデート
ページの読み込み速度が極端に遅いページの検索順位に影響を与えたのが、スピードアップデートです。
ただし読み込み速度が速ければ上位表示されるというわけではなく、あくまでも読み込み速度が遅いサイトへの対策となりました。
▶サイトの読み込み速度と直帰率
どんなに良質なコンテンツを提供していたとしても、サイトの読み込みに時間がかかるとユーザーが離れてしまいます。
Googleの調査によると、サイトの読み込み時間が3秒を超えると直帰率は53%となります。
また、サイト読み込み速度に時間がかかると直帰するユーザーが増加していくとわかります。
読み込み速度 | 直帰の増加率 |
---|---|
1~3秒 | 32% |
1~5秒 | 90% |
1~6秒 | 106% |
1~10秒 | 123% |
読み込み速度はユーザーユーザビリティのひとつと考えられ、より快適な環境での情報提供が重要であるといえます。
BERTアップデート|2019年10月
BERTアップデートとは
BERTというAIによる自然言語処理技術が導入され、
文脈やニュアンスも認識できるようになったアップデート
BERTとは、「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の頭文字をとった言葉です。
会話型のより複雑な質問を投げかけたとしても、適切な検索結果が表示できるようになりました。
英語では「to」「for」、日本語では「~のために」といった前置詞の解釈が難しいとされていましたが、BERTアップデート以降はこのような問題が解消されました。
▶BERTアップデートの背景
GoogleがBERTアップデートを実施したのには、
このような背景があると考えられます。
- 検索クエリの多様化
- 音声検索の増加
検索デバイスが多様化するにつれて、音声検索をする人も増加しました。
従来の検索エンジンは単語をクエリとして検索していましたが、このような検索クエリの多様化にも対応するためBERTアップデートが実施されました。
会話のような長い文章からもユーザーの検索意図を汲み取り、望む情報を適切に検索結果に表示できる機能が向上しました。
ローカル検索アップデート|2019年11月
ローカル検索アップデートとは
AI(人工知能)が関連性のある言葉を認識し、Googleの地図検索結果に反映させるようになったアップデート
ローカル検索アップデート以前の地図検索といえば、口コミやレビューが多い店舗が上位表示されるような仕組みでした。
偽の口コミやレビューを投稿し、ビジネスの実績のない事業者や店舗はローカル検索アップデートにより影響を受けました。
▶ローカル検索に採用されたニューラルマッチング機能
ニューラルマッチングとは
検索キーワードの意図を理解し、その言葉が単語として含まれていなくても対象ページを表示する機能
ニューラルマッチングはウェブ検索では2018年からすでに取り入れられていましたが、ローカル検索にも取り入れられるようになりました。
今までのAIベースでのアップデートとは、このような違いがあります。
アップデート | 内容 |
---|---|
ランクブレイン (2015年) | 単語と記事内容を関連付けて表示する |
ハミングバード アップデート (2013年) | 検索単語を理解してクエリ理解を深める |
BERT アップデート (2019年) | 自然言語処理技術の一種で、 前置詞等の解釈にも強い |
ニューラルマッチング | 検索クエリを概念レベルで理解できる |
これらのアップデートは、「より検索クエリを理解し適切な検索順位を提示する」という目的が共通しています。
このように比較してみると、年々細かな調整がされているとわかります。
これらの機能が向上すると、QDD(多様性のある検索結果)という要素も充実していくようになります。
コアウェブバイタル|2021年6月
コアウェブバイタル(Core Web Vitals )とは
ユーザーエクスペリエンス向上のための一連の指標
コアウェブバイタルはLCP、FID(INP)、CLSという3つの指標が基準となり、サイトの使いやすさを判断しています。
同等のコンテンツや内容の記事がある場合には、コアウェブバイタルが優れているサイトが上位表示されるようになります。
▶コアウェブバイタル指標の具体的数値
コアウェブバイタルにおける指標と具体的な目標数値は、このようになります。
指標 | 意味 | 目標 |
---|---|---|
LCP | 読み込みパフォーマンス | 2.5秒以内 |
FID (2024年3月まで) | インタラクティブ性 (ブラウザの反応速度) | 100ミリ秒未満 |
INP (2024年3月以降) | Webページの応答性 | 0.2秒以内 |
CLS | 視覚的安定性 | スコア0.1未満が理想 |
自身で運営するサイトの状況は、Googleサーチコンソールで確認できます。
「ページエクスペリエンス」という項目から、
コアウェブバイタルの3指標をチェックしてみましょう。
ページエクスペリエンスアップデート|2021年6月
ページエクスペリエンスアップデートとは
コンテンツの内容以外のユーザーエクスペリエンスに関するアップデート
2021年6月から2ヶ月かけてゆっくりと実施されたのが、ページエクスペリエンスアップデートです。
Googleは常にコンテンツの質に関して言及してきましたが、ページエクスペリエンスアップデートはコンテンツ以外のユーザーエクスペリエンスを重視しています。
▶ページエクスペリエンスアップデートの内容
コンテンツ以外でユーザーエクスペリエンスを向上させるためのポイントは、こちらです。
- コアウェブバイタル
- モバイルフレンドリー
- セーフブラウジング
- SSL化
- インタースティシャル広告の非表示
この中でもコアウェブバイタル(LCP・FID・CLS)が重要だとされています。
コンテンツの内容はもちろん、サイト構造における使いやすさも整えていかなくてはいけません。
コアアルゴリズムアップデート|2022年
コアアルゴリズムアップデートとは
Googleがアルゴリズムのベースを大きく変更させるアップデート
1年に数回行われており、2022年のアップデートでは5月と9月に実施されました。
「E-A-T」から「E-E-A-T」へ変更されて、Experience(経験)が追加されたのが大きな変化のひとつです。
これによりオリジナリティのある、一次情報が重要視されるようになりました。
ヘルプフルコンテンツアップデート|2022年8月
ヘルプフルコンテンツアップデートとは
ユーザーにとって有益なコンテンツが含まれるサイトを上位表示させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させるアップデート
ユーザーにとって有益な情報を盛り込むというのは、以前からGoogleが重視している点のひとつです。
ヘルプコンテンツアップデートでは、特に信憑性の高さが判断ポイントになったといわれています。
スパムに関するアップデート|2022年10月
スパムに関するアップデートとは
検索結果からスパムコンテンツを排除するためのアップデート
スパムアップデートは全ての言語が対象となっており、
スパムを自動検出できる機能が追加されています。
上位表示だけを目的とした低品質なコンテンツは、順位が下がるだけでなく検索結果に表示すらされなくなりました。
コアアルゴリズムアップデート|2023年
2023年のコアアルゴリズムアップデートは、3月、8月、10月、11月に実施されました。
8月のコアアルゴリズムアップデートでは、AI生成コンテンツ向けの内容となりました。
AIによって生成された記事であったとしても、E-E-A-Tが考慮されていればペナルティの対象にはなりません。
コンテンツ作成者がいかにAIを適切に活用するかがポイントとなります。
プロダクトレビューアップデート|2023年2月
プロダクトレビューアップデートとは
口コミやレビューを行うサイトのコンテンツ評価を向上させるためのアップデート
商品のレビューを掲載している、アフィリエイトサイトやECサイト、口コミサイトが影響を受けたのがプロダクトレビューアップデートです。
第三者からのレビューではなく、当事者による独立したコンテンツであるかが問われるようになりました。
(参考:Google|レビュー システムの仕組み)
日本語では非対応で、英語やフランス語、スペイン語など12ヶ国語の言語が対象となりました。
2023年4月と11月には「レビューアップデート」と名前を変えて、同様のアップデートが実施されました。
▶高評価されるレビューの書き方
商品をレビューする際に意識したいポイントは、こちらです。(参考:Google|2021 年 4 月の Google 商品レビューの更新情報についてクリエイターが知っておくべきこと)
- 専門性のあるレビュー
- 信頼性のあるリンクの設置
- 具体的なレビューを自分の言葉で
- 競合との比較対象を示し、最適な商品を紹介する
- 悪い内容も記載する
- ユーザーに選択肢を与える
インターネット通販の利用者は増加しており、
インターネット検索だけでなく、SNSでの口コミやレビューで購入を決める人も少なくありません。
ユーザーにとって適切な商品情報を提示するという点が重要であり、選択肢を多く与えるという点も考慮する必要があると考えられます。
SEO対策の変化の歴史
検索エンジンのアルゴリズムが変化を続けるに伴い、SEOの手法も進化してきました。
巷ではいくつものSEO対策が現れては消え、SEO対策としても歴史があったといえるでしょう。
キーワードやページの読み込み速度、リンクに関する手法などの移り変わりについての流れをおさらいしてみましょう。
- キーワード最適化の変化
- ウェブページの速度とSEO
- リンクビルディングとSEO
キーワード最適化の変化
検索キーワードは、検索エンジンが登場した頃から重要なSEO対策のひとつであるといえます。
「キーワードをただ大量に盛り込めば良い」という時代もありましたが、ユーザーによって役立たないコンテンツばかりが検索結果に並ぶという事態を招きました。
アルゴリズムは常に変化をしていますが、その信念は変わりません。
ユーザーファーストであるという点です。
アルゴリズムの変化とともに、キーワードの最適化だけでなくコンテンツの品質が問われ続けています。
ウェブページの速度とSEO
ウェブページの読み込み速度は、ユーザー満足度に直結するといっても過言ではありません。
パソコンからスマホやタブレットといったモバイル端末の普及により、モバイルのウェブページの読み込み速度も重要視されるようになりました。
Googleはユーザーエクスペリエンスを重要視しており、ウェブページの読み込み速度もSEOに関与しています。
高品質な情報を瞬時に入手できるのが当たり前の時代となっており、今後もウェブページの読み込み速度は重要な項目であると考えられます。
リンクビルディングとSEO
リンクビルディングとは、外部サイトから被リンクを受ける行為です。
ペンギンアップデート以降は、「どんな被リンクでも貼ればよい」というわけではなくなり、悪質な被リンクでのSEO対策は無効となりました。
しかし被リンクが重要だという考え方は、変わりません。
重要なのはいかにナチュラルリンクを集めているかという点です。
他のウェブサイトがリンクを貼るというのは、コンテンツの価値を示すものと考えられます。
ナチュラルリンクを集めるためには、やはりコンテンツの品質が重要となるといえるでしょう。
アルゴリズムの変化に備えるために
検索エンジンのアルゴリズムに変化があると、検索順位に変動がでます。
そのためアップデートを心配する人もいるかもしれませんが、過度に恐れる必要はありません。
今後もアルゴリズムの変化は続いていくと予測できますので、変化に備えるためのポイントを抑えておきましょう。
- コアアップデートの事前通知を確認する
- 検索順位の低下に焦らない
コアアップデートの事前通知を確認する
Googleのコアアップデートは、事前通知があります。
大規模なアップデートが行われる時には、GoogleのXアカウントにて概要の報告があります。
まずはGoogleアカウントをフォローして、最新の情報を入手できるようにしておきましょう。
ただしGoogleアカウントからの告知は直前にあるので、
告知があってから慌てて対策をしようとしても間に合わない可能性があります。
大切なのはGoogleのアップデートに左右されないような、ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることです。
検索順位の低下に焦らない
アップデートが実施されると、今まで上位表示されていたサイトの順位が下がってしまうかもしれません。
しかし検索順位とは相対性のランキングなので、必ずしも問題のあるサイトだから順位が下がるというわけではありません。
評価され順位が上がったサイトが他に多く、結果として
順位が下がっているという状態もあり得るからです。
まずはアップデートの内容を理解し、冷静に原因を把握するのが先決です。
ユーザーファーストなコンテンツを意識し、適切なサイト運営をしていれば検索順位の細かな変動に一喜一憂する必要はありません。
将来のアルゴリズムとSEO
検索エンジンが登場してから、アルゴリズムは何度も進化を重ねてきました。
今後も日々アップデートが行われると予測されますが、
将来的なSEO対策には何が必要になるのでしょうか。
アルゴリズムの変化と共に、SEO対策も進化を続けていけるよう、以下のような点を考えてみましょう。
- AI機能の発展とSEO
- SEOの新興領域
- コンテンツを充実させる
AI機能の発展とSEO
AIの進化により、自動生成された文章が検索結果で上位表示されるようになりました。
今後もAIでコンテンツや画像が作成されるようになり、AIによる情報がインターネット上で多くの割合を占めるようになるかもしれません。
AIで自動生成された文章や画像であるという理由で、
ペナルティを受けるわけではありません。
大切なのはコンテンツ作成方法ではなく、どのような情報が提供されているかです。
これからはAIツールの使い方を問われる時代がやってくるでしょう。
▶AIコンテンツにおけるGoogleの評価
Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。
コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く Google の姿勢は、信頼できる高品質な検索結果をユーザーに提供するうえで、長年にわたって有用な指針となってきました。
Google|制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価
Googleはこのように言及していますので、AIで作成したものであっても高品質な内容であれば評価されるでしょう。
AIを活用する際には、人間の目で文章を確認したり、一次情報をプラスするなどの工夫をするといいでしょう。
SEOの新興領域
SEOの新しい領域として、事業に合わせたSEO対策の強化が必要になってきます。
- ローカルSEO
- 国際SEO
- ビデオSEO
位置情報を活用した検索が増加していますので、実店舗を持つ事業主や飲食店ではローカルSEOが集客の要となります。
異なる言語に対するユーザーを対象とした国際SEOも重要になってきています。
YouTubeのような動画はユーザーに視覚的に訴えるパワーがありますので、ビデオSEOも対策のひとつとして取り入れていくといいでしょう。
コンテンツを充実させる
検索エンジンのアルゴリズムの歴史をみていく中で、Googleが最も大切にしていたのがコンテンツの品質です。
「昔はこうだった」というSEOの手法がありますが、
コンテンツ重視というGoogleの根本を見れば何も変化がないともいえます。
2000年初頭から繰り返されるアップデートで、ペナルティを受けていたのは毎回低品質なサイトです。
ユーザーファーストでサイトを作成していれば、アップデートは恐れるものではありません。
「コンテンツを充実させユーザーファーストを実現させる」という原点であり、最終目標でもあるサイト作りを目指し、日々、適切な情報を発信していきましょう。
アルゴリズムアップデート対策をしないと
アルゴリズムアップデートは常に繰り返されるものです。
アップデートの対策をしないでいると、このようなリスクがあります。
- 検索順位が下がる可能性がある
- CVが下がる可能性がある
- 検索順位の回復に関して知っておく
検索順位が下がる可能性がある
検索エンジンのアルゴリズムアップデートが実施されたのにも関わらず、何も対策をしていなければ検索順位が下がってしまう可能性があります。
アルゴリズムに反したサイトであると判断されれば当然順位は下がりますし、競合サイトがきちんと対策をしていれば相対的に順位は下がっていきます。
検索エンジンに媚びるという意味ではなく、時代の流れに沿ったアルゴリズムの意向を理解し、適切なサイトを作成していくという意識をもっておきましょう。
CVが下がる可能性がある
CV(コンバージョン)・CV率とは
Conversionという英語で変換や変化という意味
サイト上での申し込みや購入といったユーザーのアクションによる成果、またその確率をCV率という
検索エンジンでの表示順位が1つでも落ちると、CV率にも大きく影響します。
SEOにおける「上位表示」とは10位以内を指す場合が多いですが、1位だったサイトが2位になるとCV率は28.5%から15.7%にまで下降します。
(参考:シストリクス|Google CTR についてあなたが知っていた(ほぼ)すべてがもはや有効ではない理由)
アルゴリズムのアップデートは今後も行われていくと予想されますので、サイトを最適化できるよう対策をしておくべきだといえるでしょう。
検索順位の回復に関して知っておく
アルゴリズムのアップデートにより検索順位が下がると、焦って対策をしたくなります。
しかし一度順位が下がったとしても、1~2週間で順位が戻る場合もあるので、まずは動向を見守りましょう。
ただしペナルティを受けている場合は、待っても順位が戻ることはないでしょう。
Google公式からの発表を確認し、どのような内容に対してアップデートが行われたのか情報収集をしておきましょう。
ユーザー目線で有益な情報を丁寧に提供しているサイトであれば、焦らずに冷静に対処していきましょう。
SEOは検索エンジン最適化
検索エンジンが登場してから、何度もアップデートが繰り返され、その度にSEO対策も進化を遂げてきました。
SEOは検索エンジン最適化という意味がありますので、検索エンジンのアップデートに合わせて対策を行っていく必要があります。
しかしGoogleが最も大切にしている内容とは、
常にユーザーファーストであるという点です。
「有益なコンテンツが含まれているか」「モバイルで見やすい構造になっているか」「不快な広告が表示されないか」というのは、全てユーザーの使いやすさを追求した結果です。
将来的にもアップデートが行われていくとしても、この根本的な指針は変わらないと予測できます。
時代の流れに合わせてユーザーの求めるニーズも変化していくでしょうから、情報を発信する者はこの根本的な考えを忘れずに、高品質なサイトを提供できるようにしていきましょう。