楽天市場で成果を出すためには、広告の活用が欠かせません。
特に売上に直結する「訪問者数」を増やすには、広告を上手に運用し、効果的に活かすことが重要です。
本記事では、楽天広告の種類や成功させるポイントについて紹介していきます。
ぜひこの記事を参考にして、目的に合った広告を選んで楽天市場で成果を出しましょう。
楽天広告の種類とは?

楽天広告の種類については、大きく分けると以下の3つに分けられます。
- 運用型広告
- ディスプレイ広告
- ニュース広告
それぞれの種類について解説していきます。
運用型広告
運用型広告は、成果が発生したときに費用が発生する仕組みのものです。
成果の内容は広告の種類によって異なり、クリック数やクーポンの利用数、売上額などが指標となります。
一定の成果が保証される特性を持つため、購入や具体的なアクションにつなげやすい特徴があります。
さらに、少額から運用を開始できるものもあり、広告予算が限られている店舗や、新規出店したばかりの事業者でも導入しやすいメリットも挙げられます。
また、前述のROAS(広告費回収率)を調整しやすい点もメリットの一つです。
ディスプレイ広告
楽天市場内に掲載される広告の多くは、画像などの形式で表示されるものを指します。
例えば、楽天スーパーセールなどの大規模なイベントページ、母の日などの季節ごとの特集ページ、各ジャンルごとの特設ページなどに掲載されます。
また、掲載保証型 であり、あらかじめ決まった料金で広告枠を購入する仕組みです。
一般的な広告で言えば、雑誌の広告ページや電車内の中吊り広告のように、一定の期間・料金で表示されるタイプのものに近いため、ターゲットとなるユーザーが集まりやすいページや枠を選ぶことが重要になります。
費用は広告枠を購入する際に確定し、クリック数や売上による成果保証はないので、より効果の高い枠を見極めて選ぶことが成功のカギとなります。
しかし、ディスプレイ広告は掲載枠が限られているので、人気のある枠は希望しても購入できない場合があるので注意が必要です。
ニュース広告
楽天市場の会員を対象に、広告としてメールマガジンを配信するタイプの広告手法です。
自店舗のメルマガ会員だけではリーチが難しい層にもアプローチでき、楽天市場が保有する膨大な会員に向けて一斉に情報を届けられるため、短期間での売上向上に適しています。
また、掲載期間に応じた固定費用で利用できるのが特徴です。
自社ではリーチできない新規顧客層に宣伝できるメリットがありますが、取り扱う商材によっては売上に直結しにくかったり、ROASが低くなる可能性もあります。
しかし、短期間で売上を大きく伸ばしてランキング上位に入り、その結果ランキング経由でのアクセス増加を狙うといった戦略を取ることも可能です。
楽天広告の詳細種類

楽天広告の詳細種類については、以下の7つが挙げられます。
- RPP広告(旧:楽天CPC広告)
- クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
- ターゲティングディスプレイ広告(TDA)
- 楽天CPA広告(効果保証型広告)
- 大型イベント広告
- メルマガ配信
- シーズナル広告
それぞれの種類について解説していきます。
RPP広告(旧:楽天CPC広告)
RPP(Rakuten Promotion Platform)広告は、楽天市場内で展開されるクリック課金型の運用型広告です。
特に楽天市場の検索結果ページに商品を表示する仕組みになっており、ユーザーの検索行動に基づいて最適な広告が配信されます。
検索結果ページでは、広告は 「PR」 のマークとともに表示されます。
PC版では1ページ目の上位4枠、スマートフォン版では上位6枠に掲載されるのが特徴です。
メリットとして、楽天市場で商品を検索している 購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできるので、運用型広告の中でも特に重要な役割を果たします。
クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
クーポンアドバンス広告は、クリック課金型の運用型広告で、効果的に集客しながら購入を促す仕組みを持っています。
ユーザーにとって最も魅力的な割引額を自動で予測し、最適なクーポンを発行することで購買意欲を高めます。
楽天IDでログインしているユーザーには、広告としてクーポンが表示され、クリックすることでクーポンが自動取得される仕組みになっています。
また、購買意欲の高いユーザーに対してパーソナライズされた形で自動配信されるため、より効果的なターゲティングが可能です。
広告の掲載場所としては、楽天市場のトップページや検索結果ページ など、ユーザーの目に留まりやすい箇所が中心となります。
強みとしては、値引きという強力なインセンティブを活用し、ユーザーの購買行動を後押しできる点です。
そのため、楽天が提供するさまざまな広告の中でも特に購入促進に強い のが特徴です。
ターゲティングディスプレイ広告(TDA)
TDA広告は、インプレッションごとに課金されるディスプレイ型の広告です。
指定したセグメント条件に基づいて配信できるため、認知拡大から購入促進、さらにはリピーター獲得まで購買ファネル全体で活用できます。
設定するターゲット層によってROASは変動しますが、インプレッション課金の特性上、直接的な購入促進というよりはブランドや商品の認知度を高めたい企業や店舗に適しています。
そのため、より購入につながりやすいRPP広告やクーポンアドバンス広告、CPA広告に優先的に予算を割り当てたうえで、追加の予算がある場合にTDA広告を活用するのが効果的です。
楽天CPA広告(効果保証型広告)
CPA(Cost per Acquisition または Cost per Action)とは、顧客獲得単価を指す言葉です。
CPA広告は、成果報酬型の広告であり、運用が完全に自動化されているのが特徴です。
ユーザーが広告をクリックしてから最大720時間(30日間)以内に発生したされます。
また、ROAS(広告費回収率)が500%となるように自動的に調整されるため、一定の費用対効果が確保される点が大きなメリットです。
さらに、広告の配信手続きは非常にシンプルで、入稿作業が不要なうえ、RMS上で同意するだけで24時間以内に配信が開始されます。
そのため、手間をかけずに広告運用を始められるのも魅力のひとつです。
しかし、費用対効果が保証されている一方で、大きな売上規模を確保しにくいという側面もあります。
大型イベント広告
楽天市場で開催される大規模なセールやキャンペーンに関連した広告は、特定のイベントに合わせて展開され、ユーザーの興味を引きつける役割を果たします。
例えば、「楽天スーパーセール」のような大規模イベントに合わせて特別なプロモーションを行うことで、商品の認知度向上や販売促進が期待できます。
実際に、大規模セールやキャンペーン期間中は、多くのユーザーが楽天市場を訪れ、積極的に商品を探しています。
そのため、このタイミングで広告を活用すれば、通常よりも高い関心を集めやすくなります。
特に、イベントと相性の良い商品を打ち出せば、購入につながる可能性を高めることができます。
メルマガ配信
メルマガ配信は、1クリックあたり50円で配信できるメール広告サービスです。
事前に作成したメールを、自店舗のメルマガ購読リスト内で特定の条件を満たすユーザーに自動送信できます。
メール作成や配信の手間を省くだけでなく、安定的に情報を届けられるのが特徴です。
手間をかけずにリピーターの育成が可能ですが、購読リストの数が少ない場合は効果が限定的になるため、まずはリストの拡充が重要です。
他の広告施策と組み合わせて活用することで、より高い効果を期待できます。
シーズナル広告
シーズナル広告とは、季節や特定のイベントに合わせて展開されるプロモーション手法です。
クリスマスやバレンタインデーなどの行事に関連する商品やサービスを、需要が高まるタイミングで宣伝する目的があります。
また、ユーザーの関心が高まるタイミングを活用し、効果的に商品やサービスをアピールできます。
季節ごとの需要に合わせた商品を提供することで、消費者のニーズを的確に捉えたマーケティングが可能になります。
例えば、夏向けのアイテムやクリスマスギフトなど、購買意欲が高まる時期に最適な広告を配信することで、販売促進につなげることができます。
楽天広告を成功させるポイント

楽天広告を成功させるポイントについては、以下の6つが挙げられます。
- ターゲットの明確化
- コンバージョンを分析する
- 最適な広告を選定する
- 競合調査を行う
- ROASを適切に設定する
- 継続的な効果検証と改善を行う
それぞれのポイントについて解説していきます。
ターゲットの明確化
楽天広告を出す相手を明確に設定し、ターゲットに適した広告の種類やメッセージ、アピールポイントを検討するようにしましょう。
実際に、ターゲットによって、クリエイティブの内容が異なり、成果が大きく変わるのも事実です。
このように、ターゲットを明確化して、細部までこだわった広告を展開し、最大限の効果を狙うようにしましょう。
コンバージョンを分析する
楽天広告を効果的に運用するためには、広告費に対してどれだけのコンバージョンを獲得できているかを分析する必要があります。
取り扱う商品や広告の配信方法、予算の規模によって費用対効果は大きく変わります。
特に楽天広告の運用を始めたばかりの段階では、まずコンバージョンデータを十分に集めることが優先です。
データが蓄積されてくると、目標とするコンバージョンに応じて最適な広告費の配分や運用戦略を立てやすくなり、より効率的な広告展開が可能になります。
最適な広告を選定する
楽天市場で広告を選ぶ際は、店舗の状況や扱う商品の特性をしっかり考慮することが重要です。
例えば、新規出店したばかりで予算に余裕がない場合は、成果報酬型の運用型広告から始めることで、初期費用を抑えつつ、購買意欲の高いユーザーにアプローチしやすくなります。
一方で、売上拡大を目指す段階では、運用型広告に加えてディスプレイ広告も活用し、より幅広いユーザーへの認知を高めることが効果的です。
また、商材によっても適した広告手法は異なります。
さらに、商品の単価や購入頻度によっても適切な広告戦略は変わるため、自店舗の特徴を踏まえた総合的な判断が必要です。
このように、複数の広告手法を組み合わせることで、より効果的なプロモーションを展開できるでしょう。
競合調査を行う
楽天市場では、限られた顧客層を競合店舗と奪い合う形になるため、ライバル店の動向が売上に大きく影響するので、競合調査を行うようにしましょう。
そのため、競合分析を行う際は、同じカテゴリーで売上規模が近い店舗や、ランキング上位に入る店舗を調査対象とするのが効果的です。
具体的には、これらの店舗がどのような広告を活用しているか、どの種類のプロモーションを展開しているか、セール時にどのような施策を打ち出しているかをチェックしましょう。
特に注目すべきポイントとして、RPP広告やクーポンアドバンス広告での掲載順位、ディスプレイ広告の露出エリア、ニュース広告の配信頻度などが挙げられます。
さらに、競合の販売ページのレイアウト、価格設定、送料条件、ポイント還元率といった要素も重要な参考情報となります。
これらのデータを分析することで、自店舗ならではの強みを活かした広告戦略を構築できます。
ROASを適切に設定する
ROASは、広告投資の効果を評価する上で欠かせない指標であり、「売上を広告費で割り、その結果に100を掛けたパーセンテージ」として算出されます。
ROASを設定する際には、商品の利益率やリピート購入の傾向、さらには店舗の経営状況など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
例えば、利益率が高い商品やリピーターがつきやすい商品であれば、比較的高めのROASを目標にすることが可能です。
一方で、新規顧客の獲得を目的とする場合やブランド認知を広げることが優先される場合は、一時的に低いROASを受け入れることも有効な戦略となります。
一般的な目安としては、200%〜300%程度が適正とされることが多いですが、業界や商品によって理想的な数値は異なります。
また、広告の種類によっても最適なROASは変わるため、検索連動型広告とディスプレイ広告では別々の基準を設けるなど、柔軟な調整が求められます。
継続的な効果検証と改善を行う
楽天市場の広告運用で成果を最大化するためには、継続的な分析と改善が必要です。
広告の効果を評価する際には、ROASだけでなく、クリック率やコンバージョン率、平均購入単価(AOV)などさまざまな指標を総合的にチェックすることが重要です。
広告運用の効果検証の進め方として、データ収集とトレンド把握するために、楽天市場の管理画面から広告ごとのパフォーマンスデータを取得します。
このデータを日次・週次・月次で定期的にチェックし、売上やユーザーの動向を把握するようにしましょう。
また、分析結果をもとに、効果的な対策を実施します。
例えば、クリック率が低い広告文を修正したり、売上の伸びている商品に広告予算を重点的に投下したりすることで、運用の最適化を図ります。
このように、効果検証と改善を繰り返すことで、広告のパフォーマンスを継続的に向上させることができます。
目的に適した広告を選ぼう!

今回は、楽天広告について紹介しました。
楽天市場の出店者にとって、楽天広告は売上向上のための欠かせないプロモーション手段の一つです。
楽天広告にはさまざまな種類があり、それぞれ掲載場所や期待できる効果、コストが異なります。
そのため、自社の商品や販売戦略に最適な広告を選ぶことが求められます。
各広告の特性やメリット・デメリットをしっかりと把握し、楽天市場における自社のビジネス戦略と照らし合わせながら、適切な広告運用を行いましょう。
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