出店について

楽天市場への出店を成功させるのは難しい?出店で失敗する原因と注意点を解説

楽天出店 失敗

ECサイトの出店をするなら、市場が大きく環境が整っている楽天市場に出店したいという方も多いのではないでしょうか。

インターネットで買い物をすることが当たり前になりつつある現在では、出店して成功する方法を学ぶことも大事ですが、同じくらい失敗しない対策をしておくことが大切です。

この記事では、楽天市場への出店を失敗しないために問題点や失敗の原因を把握し、回避するためにはどんな対策があるのかについて解説していきます。

楽天市場へ出店する際の大きな問題

楽天出店 失敗

ネットショップをこれからはじめる場合もすでに運営している場合も大きな問題、課題は大きく「集客」と「利益」の2つです。

具体的にどんな問題があるのか次の5つの問題について確認していきましょう。

  • 出店や手数料のコスト
  • 楽天市場独自のルール
  • 競合との差別化
  • 顧客への対応や配送の負担
  • 販売利益の確保

出店料や手数料のコスト

まず一番気になるのは定期的にかかる出店料や手数料などのコストのことになるでしょう。
楽天市場へ出店した場合に発生する費用及び手数料は以下の6つがあります。

  1. 出店料
  2. システム利用料
  3. システムサービス利用料
  4. R-Messe利用料
  5. 楽天ペイ
  6. オプションサービス利用料

6つの項目について具体的に説明します。

出店料について

楽天市場への出店にかかる費用のうち一番大きなものが「初期費用」と「月額料金」です。
楽天市場には出店料のプランが大きく分けて「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3つあります。

この3つのプランに共通するのは初期費用の6万円と毎月の月額料金が発生することです。
がんばれ!プランは初心者向け、スタンダードプランは月商140万円以上を目指す事業者向け、メガショッププランは上限なく商品登録や画像容量を活用したい事業者向けです。

選択する出店プランによって運営にかかる固定費を含めたランニングコストが変わってくるので、まずはここを押さえておくことが重要です。

システム利用料について

楽天市場のシステム利用料とは、パソコンやスマホ経由で発生した月額の売上金額にかかる手数料のことで「通常の販売金額×出店プランによる適用料率」で算出されます。

適用料率は「パソコンかスマホか」と「契約時に選択した出店プラン」によって異なり、売上金額に応じて変化します。

システムサービス利用料について

システムサービス利用料は、システム利用料とはまた異なり、楽天市場が提供するサービスのうち、以下の3つのシステムの利用料になります

  • 楽天ポイント
  • 楽天スーパーアフィリエイト
  • やり取りの安全性・利便性の向上を目的としたシステム利用料

詳細は以下のとおりです。

楽天ポイント 店舗側がポイント付与の1%のポイント原子を負担
楽天スーパーアフィリエイト 商品ジャンルごとの2~4%(税別)&
パートナーサイトの合計成果報酬による適用料率(15%~)の2つ
やり取りの安全性・利便性の向上を目的としたシステム利用料 月間売上金額の0.1%(税別)の負担

R-Messe利用料について

R-Messe(アールメッセ)とは、ユーザーと店舗の間で円滑にコミュニケーションをとるための機能です。

R-Messe利用料は全店舗必須の機能で契約プランによって月額が異なり、がんばれ!プランが月額3,000円(税別)、メガショップとスタンダードプランは月額5,000円(税別)の利用料がかかります。

楽天ペイについて

楽天ペイは楽天グループの1つである楽天ペイメント株式会社が提供する決済サービスで、これも全店舗必須の利用料になります。

楽天ペイの利用料は決済に楽天ペイが使われた場合にかかる手数料で、月間決済金額と平均決済単価に応じて2.5%~最大3.5%が変動してかかります。

オプションサービス利用料金について

必須ではありませんが、オプションサービスとして以下の2つのサービスがあります。

  • R-SNS
  • R-Mail

R-SNSとは、ショップページの中にLINEの公式アカウント、Instagram、FacebookなどのSNSのアカウントリンクを設置できるものなので、活用すればSNSでの情報発信や認知の拡大に役立ちます。

R-Mailとは、ショップのメールマガジンを発信できるサービスです。
これを活用することで、既存顧客に対して新商品の情報やお得情報を効果的に届けることができます。

それぞれの利用料は以下のとおりです。

R-SNS 月額固定費:3000円(税別)
R-Mail 月額基本料金:0円
メール配信料金:1円/1通

楽天市場の独自ルール

楽天市場には独自のルール(=ガイドライン)があります。
楽天市場全体の品質を保持するという理由があってのルールであり、それがあるおかげで守られている部分もあるでしょう。

しかし、ルール改定が行われる際にはショップ内の表記やタグ、CSSの設定など見直しや改修など商品の販売以外の手間がかかることがあります。

競合との差別化

楽天市場にはたくさんのショップが存在しています。
そのため、同じ商品を扱っているショップや類似品を扱っているショップがたくさん存在することも十分考えられます。

同じ商品、類似した商品を販売するショップが複数存在する中で選ばれるためには、競合との差別化を図る必要があります。

顧客への対応や配送の負担

楽天市場には決済サービスの環境は整っていますが、顧客からの質問の対応や出荷や配送の手配などはショップで行う必要があります。

販売利益の確保

商品の利益率が低いと大量に売らなければ利益の確保が難しくなります
楽天市場の出店料や利用コストなどの必要経費を考えると利益率をアップさせることが非常に重要です。

楽天市場への出店で失敗する主な原因

楽天出店 失敗

楽天市場への出店を失敗する理由として考えられる主な原因について説明します。

魅力的な商品ページが作れていない

商品があまり売れない場合、商品ページが購買意欲を刺激するような魅力的なページになっているかどうか見直してみましょう。

商品の説明文はわかりやすいか、使い方や商品のメリットが伝わる内容になっているか、画像は商品の特徴を捉えることができているか等、ユーザー目線でチェックすることが必要です。

ページを見直す際には以下のポイントも参考にしてみてください。

  • その商品を必要としているユーザーの困りごとは何か
  • 商品を購入することがユーザーのどんな未来につながるか
  • 商品を今購入するべき理由
  • 商品をつくっている会社やショップの実績
  • 既存ユーザーの声
  • 他ではなく、ここで購入する理由

ユーザーの把握が不十分

自社の商品のターゲットに向けたものなのか、ユーザーに向けて商品のことが伝わる内容になっているかを確認することが大切です。

想定しているユーザーが購入したくなるようなページ設定ができているか、画像やコピーといった見せ方を研究しましょう。

競合商品やショップの調査が不十分

楽天市場にはショップが多数あるため、同様の商品や類似した商品を取り扱っているショップが多数存在します。
それらのライバルに勝って商品を自社のショップから買ってもらう必要があります。

競合商品やショップの調査が不十分では差別化を図る策を講じることもできません。
売れているショップの良いところをチェックしてブラッシュアップしていくようにしましょう。

検索上位になる対策が不十分

楽天市場特有の楽天検索に対して検索上位になるように最適化ができていないと、アクセスを十分集めることができず、結果売上を伸ばすことができなくなります。

検索対策をしっかりたてることは、ショップへアクセスを集めるために非常に重要なことなので、検索条件など集客戦略の調査が必要です。

商品のレビューや評価数が少ない

楽天市場では、取り扱う商品が多くなるほど検索される機会が増えるので商品数が多いショップになるほど有利になる傾向があります。

インターネットでの買い物は実際に商品を手に取って購入することができないため、商品のレビューや評価数がユーザーの購買判断に与える影響が小さくありません。

商品数が少ないとユーザーのアクセスも購入機会も少なくなるため、十分なレビューや評価数を集めることが難しくなります。

売上アップに欠かせないレビューや評価数を集められないということは売上拡大に不利になってしまいます。

楽天市場への出店で売れるための対策

楽天出店 失敗

楽天市場での出店で売れるショップになるためにはどんな対策を立てればよいでしょうか。
売上が伸び悩む要因はさまざまな要因が複雑に絡み合うものです。
売上を伸ばすためにすぐに取り組むことができる対策について説明します。

商品レビューや評価数を増やすための工夫

商品のレビューが多い方が購入してもらいやすくなるため、レビューや評価の数を増やすことも重要です。
ユーザーにはレビューを書いてもらいやすくするための施策も実施しましょう。

レビューを増やす工夫として、例えば商品が到着したユーザーに対してフォローメールといった形でさりげなくレビューを促すようにしたり、商品に同梱はしない形でクーポン特典を付けたりすると効果的にレビューに誘導することができます。

しかし、商品が到着していないのにレビューを予め依頼したり、金券類の配布を謳ったりすることは禁止されているため、施策を実施する際には注意が必要です。

競合商品やショップのリサーチ

競合ショップの販売価格や通常時とイベント開催時の運営状況のちがい、画像やコピーの使い方など、あらゆる面をチェックしておきましょう。

レビューなどをチェックして競合ショップのウリは何なのか、ユーザーからどんな点が高評価を得ているのかなどを徹底してリサーチし、こちらのメリットや良さを打ち出すにはどのように伝えることができるか工夫することが重要です。

魅力的な商品ページづくりと最適化

商品ページは売上に直結する重要なポイントの一つであり、ユーザーが商品購入を最終的にジャッジする場です。
魅力的な商品ページを作成するためには自作ではなくプロに制作を依頼するのも有効な手段です。

魅力的な商品ページを作成する上で押さえておきたいポイントを8つ紹介しますので参考にしてみてください。

  1. キャッチコピーは商品の魅力が伝わるものか
  2. バナーは目を引く工夫がされているか
  3. サムネイル画像にわかりやすい情報が入っているか
  4. 商品画像はクリアでクリエイティブな画角に仕上がっているか
  5. 画像は最大登録数まで盛り込むことができているか
  6. ユーザーへのベネフィットを商品説明で伝えているか
  7. ページのデザインはスマホ表示対応ができているか
  8. 分かりやすい位置にコンバージョンボタンが設置されているか

検索上位を取る集客対策への取り組み

売上アップを図るためには集客を増やすためにアクセス数を伸ばす対策が必要です。
まずは売り場である商品ページを見直してきれいに整え、アクセス改善に取り組みます。

商品へのアクセスを増やすためには管理画面のRMSで検索されている商品キーワードを調べ、商品名や商品ページにそのキーワードが入っているか確認しましょう。

検索のキーワードはユーザーのニーズが反映されたものです。
商品名に入れてユーザーから見つけやすくし、誘導することで売上に繋げましょう。

送料や配送料の設定

送料と配送料の設定を利益の確保できるものに最適化することも大切な対策の一つです。
インターネットで買い物をする場合、ユーザーにとって「送料無料」は大きなメリットです。

楽天市場では39ショップの申請をした場合、「対象商品を3,980円以上購入したユーザーに対しては送料無料の対応をする」という制度を取り入れています。
一定額以上購入すれば送料無料になることが明確なので、ユーザーに分かりやすく魅力を伝えることができます。

この仕組みを売上を伸ばすために十分に活用するために、ショップ側では3,980円以上購入された場合に送料を負担しても利益が出るように商品設計を立てることが重要です。

客単価をアップする工夫

客単価とは、商品単価×ユーザー1人あたりの商品購入数をさします。
売上を伸ばす手段として客単価をアップさせることも大切です。

例えば商品単価を上げるためにプレミアム商品やセット商品などを設定することも有効です。
プレミアム商品は競合店と比較してもメリットを感じられるようなスペックや品質で差別化が図れる商品にすることでユーザーの期待を高め、ショップの品格をアップすることに繋げることもできます。

リサーチ、分析と実践を繰り返していく

楽天出店 失敗

楽天市場での出店を失敗しないために解決すべき問題や失敗の原因と対策について説明してきました。

コツコツとリサーチと分析を重ね、実践していけば売上アップにつなげていくことができるはずです。
いずれもすぐに取り組めることばかりなので、行動を重ねていきショップ運営を成功させていきましょう。

 

楽天に出店する一番の近道!
楽天出店の近道

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