楽天のRPP広告は、ユーザーに最適化された広告を配信できる、ショップの売上向上に役立つ重要な広告のひとつです。
しかし、RPP広告のの内容や設定方法を知ってはいても、売上を伸ばすための具体的な運用方法を知らず、思ったような効果を実感できずに悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、楽天RPP広告の特徴や効果を出すための運用のコツを解説します。
これから楽天RPP広告の運用を考えている方もぜひ最後までご覧いただき、RPP広告を効果的に運用し、売上向上に繋げましょう。
楽天RPP広告とは
そもそもRPP広告（Rakuten Promotion Platform）とは、ユーザーが楽天市場の検索窓から検索したキーワードに対応して表示されるクリック課金型の広告を指します。
楽天市場内で商品を検索して探す際に、検索結果の上位にキーワードと関連する広告の商品が掲載されるというものです。
なお、RPP広告による商品にはユーザーに信頼性と透明性を伝えるために「PR」という表記があります。
楽天RPP広告の仕組み
楽天RPP広告では、機械学習を用いてユーザーの検索履歴や閲覧履歴をもとに、ユーザーそれぞれに最適な商品を自動で広告を配信してくれます。
RPP広告が配信される場所は主に以下の4つです。
- 楽天市場の商品検索結果の上位
- 楽天市場の商品ジャンルページ
- 楽天市場のトップページ
- 楽天グループの関連・提携サイト
特に目立つ場所としては楽天市場の商品検索結果の上位です。
たとえ楽天SEO施策をどれだけ行ってもRPP広告よりも上位に表示されることはないため、確実にユーザーの目に留まるようになっています。
楽天RPP広告の特徴
楽天RPP広告には以下3つの特徴があります。
- 検索結果の冒頭に表示される
- クリック型課金で無駄なコストを抑える
- 最低予算5,000円から利用できる
効果的に広告運用を行うためにも、詳しく見ていきましょう。
検索結果の冒頭に表示される
楽天RPP広告では、ユーザーのキーワード検索に基づき、広告商品が検索結果の最上位に表示されます。
PCからでは上位3商品、スマートフォンでは上位5商品がRPP広告枠です。
楽天市場では競争が激しく、自然検索で上位表示されることは非常に難しいですが、RPP広告を利用することでより多くのユーザーのの目に触れる機会を増やせるようになります。
クリック型課金で無駄なコストを抑える
RPP広告は、クリック数に応じて課金されるシステムです。
店舗側が設定した予算で広告を配信しますが、クリック型課金であることから、たとえ広告としてページに掲載されたとしても、クリックされない限りこの予算は消化されません。
そのため、無駄なコストを抑えつつ広告運用が行えます。
最低予算5,000円から利用できる
楽天RPP広告は、月予算5,000円と低予算で出稿できる点が大きな特徴です。
また、予算を消化するまで配信を継続し、月の予算に達したあとは自動停止、広告費用が追加課金されることはないため、安心して広告を活用できます。
そのため、楽天RPPは低予算から配信可能で楽天市場を利用する人に向けで訴求できる広告媒体です。
楽天RPP広告運用で期待できる効果やメリット
楽天RPPは、運用が比較的で使いやすく、効果を実感しやすい広告サービスです。
ここからは、楽天RPP広告運用で期待できる効果やメリットについて説明していきます。
検索経由のアクセス・売上増加
ユーザーの多くは検索結果の上位に表示される商品から順にスクロールして見ているため、RPP広告を運用し、検索結果の上位に商品を表示させると、ユーザーの関心を集めやすく、クリックされやすくなるのです。
アクセス数が増加するほど商品ページの閲覧数が増え、売上の増加も期待できるでしょう。
販売実績が少ない店舗や、新商品を売り出したいときにも大きな効果が期待できます。
さらに、広告によって獲得した顧客がリピーターとなる可能性もあるため、長期的な売上向上も見込めます。
広告運用が簡単に行える
一般的に、広告運用ではユーザーの検索意図や競合分析を行ってキーワードを選ぶ必要があり、手間や時間がかかるだけでなく、ノウハウがなければ大きな負担となります。
ですが、RPP広告を活用すると楽天が自動でキーワードを選定してくれるので、運用のハードルが非常に低くなります。
そのため、広告運用に慣れていない方にとってはRPP広告は特におすすめです。
自動で購入意欲の高いユーザーにアプローチできる
楽天RPP広告では、楽天市場に登録されているユーザーの属性や検索履歴、購入履歴などをもとに、ユーザーにとって最適な商品を自動で広告を配信します。
はじめから購買意欲の高そうなユーザーに対して自動でアプローチしてくれるため、クリック率を高められ、売上にも繋げることができます。
楽天RPP広告運用のデメリット
ご紹介したようにさまざまなメリットがある楽天RPP広告ですが、デメリットもあります。
ここでは、楽天RPP広告運用のデメリットについて説明していきますので、運用の参考にしてください。
必ずしもターゲット層と合致するとは限らない
楽天RPP広告のデメリットとして、広告を掲載する場所やキーワードを指定できないため、意図しない商品が意図しない場所に表示される可能性がある点が挙げられます。
そのため、ターゲット層と合致しないユーザーに対して商品が露出されてしまう場合があります。
これでは広告の露出が増えてもクリック数や売上の向上は見込めないため、広告の効果を十分に引き出せない可能性があるのです。
ユーザー獲得で競合と争う可能性が高い
楽天市場はユーザー数が多いのはもちろん、出店数が多いのが特徴です。
そのため、人気商品の場合は特に競合が多く、ユーザー獲得で争う可能性が高いです。
そのため、限られた予算で行う際は広告が十分に表示されず、思ったような効果が得られない場合があります。
RPP広告運用で成果をあげるためのコツ8つ
楽天RPP広告をうまく活用すれば、商品ページのアクセス数が向上し、売上アップに繋がります。
楽天RPP広告運用で成果をあげるための8つのコツについて紹介していきます。
- 広告の目的や目標を明確にする
- 予算設定を段階的に増やす
- 除外設定をして無駄なクリックを排除
- 戦略的にキーワードの設定を行う
- CTRとROASを日々チェックする
- 最低CPCを11円以上に設定する
- 月末に配信停止にならないように予算管理する
- セールやキャンペーンに合わせて調整する
広告の目的や目標を明確にする
広告運用の施策を行う前に、広告を出す目的と目標を明確にすることが大切です。
なぜなら、目的や目標によって行うべき戦略が変わってくるからです。
たとえば、商品や自社ブランドの知名度を向上させたい場合は、CPAが高くなってもクリック数を追求したり、キーワード設定で表示率を高めたりといった戦略ができますし、利益を増やすのが目標であれば、CPC単価が高くなりすぎないよう最適化したり、利益率の低い商品を除外したりといった策が考えられます。
そのため、改めて広告運用を行う理由や目的を見直して進めていきましょう。
予算設定を段階的に増やす
RPP広告の予算設定に関して、段階的に金額を増やし、効果を見極めながら進めるのがポイントです。
予算が低すぎると広告表示されにくく、高すぎると早い段階で予算を消化してしまうため、自社商品に対して効果的な予算を把握する必要があります。
予算設定を少額からスタートすると、リスクを抑えつつ、確実に表示される予算の基準が分かるでしょう。
効果が出やすいキーワードや商品が見つかった場合には予算を増やすという方法がおすすめです。
除外設定をして無駄なクリックを排除
RPP広告では、基本的に全商品が広告対象となりますが、広告に向いている商品と向いていない商品があるため、予算を効率的に使うためにも除外商品を設定して、無駄なクリックを避けましょう。
たとえば、店舗のどの商品に対して反応が良いかを知るために、初めは除外設定なしで広告運用を行い、その後、あまり売れていない商品を除外設定することで、効率的に運用できます。
また、商品数が多い店舗の場合は、在庫があり販売を強化したい商品以外を除外設定するのも有効です。
なるべく転換率や利益率の高い商品を指定し、効率的に運用しましょう。
戦略的にキーワードの設定を行う
RPP広告で成果を上げるためには、キーワード設定が重要です。
なぜなら、キーワード設定をしていない場合、楽天のアルゴリズムが商品に登録した商品名や商品ページ内のテキストなどを元に判断して、自動で関連性の高そうな商品を表示させるため、出店する側が本来狙いたいキーワードと一致しない場合があるからです。
RPP広告では、商品ごとに10個のキーワードを設定できるので、ユーザーのニーズによりマッチしたキーワードを設定し、CTRを向上させましょう。
また、サジェストワードや言い換えワードを登録してニーズを絞るのも効果的です。
CTRとROASを日々チェックする
RPP広告で結果を出すには、パフォーマンスレポートでCTRとROASを日々チェックし、データを分析、それをもとに次の施策を講じることが重要です。
効果レポートから確認すると良い主な指標は以下の通りです。
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CTR（クリック率） |
広告表示回数に対するクリック数の割合。CTRが高いほど、広告の訴求力が高いことを示す。 |
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ROAS（広告費用対効果） |
広告費用に対してどれだけの売上が得られたかを示す指標。ROASは値が大きいほど優れているといえる。 |
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クリック数 |
広告を通じた商品ページクリック数。クリック数の増減をチェックし、広告の露出効果を確認する。 |
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売上額 |
広告経由で発生した売上の総額。売上額を確認し、広告の費用対効果を評価する。 |
最低CPCを11円以上に設定する
楽天のRPP広告の最低単価は10円となっており、多くの競合企業がCPCを10円に設定しています。
そのため、あえて11円で設定することで、同業他社の価格設定の横並び状態からわずかな差で抜け出すことができ、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。
たった1円というわずかな金額でも大きな成果を生む可能性があるので、ぜひ試してみてください。
月末に配信停止にならないように予算管理する
楽天市場では、イベントやキャンペーンの有無によっても変わりますが、一般的には月末に需要が増す傾向にあります。
そのため、月末までに予算を消化して広告が配信停止とならないよう、予算管理を行いながら運用しましょう。
他の店舗も月末には予算の多くを消化している可能性が高いため、需要がある月末に予算をしっかり残しておけば、広告を表示できる可能性が高くなり、売上アップに繋がります。
セールやキャンペーンに合わせて調整する
楽天市場のセールやキャンペーンなど、売れるタイミングに合わせて単価や予算を調整することも重要です。
たとえば、楽天市場の「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」、「5と0の付く日」など、ユーザーの購買意欲が高まるタイミングでCPCの単価を上げたり予算を上乗せしたりすると、より多くのユーザーに商品を露出でき、購入される可能性が高くなります。
そのため、売れる・売れないタイミングを見極めるために、日頃からパフォーマンスレポートを分析し、RPPのROASがどう変動しているかを把握しましょう。
コツを押さえてRPP広告を運用し、売上向上を目指そう
楽天市場で成果を出すには、RPP広告の運用が特に重要です。
コストを抑えながら自然検索順位の向上や売上増加を目指せるため、運用のコツを理解して効果的な運用を目指しましょう。
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