ディレクトリ
- ディレクトリとは
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ディレクトリ (英: directory) は、コンピュータのファイルシステムにおいて、ファイルをグループ化するための特殊なファイル[1]で、整理・管理などの目的で活用される。ディレクトリの中にも、通常のファイルだけでなく入れ子的にディレクトリを作って、任意の階層を持たせて管理できることがほとんどである。
- SEOでは、階層構造のことを指します。
略歴/流れ
ディレクトリの概念はコンピュータ登場初期からありました。その後ディレクトリを応用した様々な概念が生まれ、現在ではウェブサイト構築にも活かされています。
種類・定義
ディレクトリとは
ディレクトリは、コンピュータの中でファイルを保管する場所であり、ファイルの容れ物です。
例えるなら、ファイルは情報が書かれた紙で、ディレクトリはその紙をまとめて保管するバインダーだと考えるのが分かりやすいでしょう。
「フォルダ」と意味は同じですが、使っているOSによって呼び方が変わります。
WindowsやMacなどのGUIを用いたOSではファイルの容れ物をフォルダと呼んでおり、LinuxやUnixなどのCUIを用いたOSではディレクトリと呼ばれます。ディレクトリ内は分かりやすく整理するために階層構造(ツリー構造とも)になっているのが特徴。
ディレクトリにファイルを収納するだけでは、多種多様なファイルが同じ場所に並ぶことになり、どこにどんなファイルがあるのか分かりにくくなってしまいます。そこでディレクトリの中にさらにディレクトリを作り、その中にさらにディレクトリを作るということを繰り返し、ファイルを階層で整理します。
例えば「レシピ>洋食>ハンバーグ」のようにディレクトリを階層で構成することで、ハンバーグのレシピを探しやすくなり、新たにパスタのレシピを追加するときも、洋食のディレクトリを探して追加することが可能です。
ルートディレクトリ
ルートディレクトリはディレクトリの中で階層構造の一番上にあるディレクトリです。
Windowsの場合、ファイルやプログラムはすべてCドライブに収納されています。「PC>OS(C:)>Programs」のように、Cドライブを開いたときに最初に来るディレクトリをルートディレクトリと言います。
サブディレクトリ
サブディレクトリはルートディレクトリ以下のディレクトリを指します。
Aというディレクトリの中にBというディレクトリが入っている場合、「BはAのサブディレクトリだ」というような使い方をします。
反対にひとつ上のディレクトリを親ディレクトリといい、上記の例の場合、「AはBの親ディレクトリ」となります。
ホームディレクトリ
ホームディレクトリは、OSにログインした直後に表示されるディレクトリです。
Windowsではデスクトップがホームディレクトリにあたります。
カレントディレクトリ
カレントディレクトリは今現在、自分がいるディレクトリのことです。プログラマーが現在作業しているディレクトリがどこなのか把握するため、重要な概念になっています。
Webディレクトリ
ウェブサイトのURLにもディレクトリが含まれています。
http://www.abc.co.jp/product/index.htmlというURLの場合、abc.co.jpがサイト名、productがディレクトリ名、index.htmlがファイル名となります。
関連する単語の紹介
ディレクトリ構造
ディレクトリ構造は階層構造とも言い、ディレクトリの中にディレクトリを作り、階層を構築した構造のことです。
GUI
GUIは「Graphical User Interface」の略で、マウスや指を使って視覚的・感覚的に操作することができるユーザインターフェースです。
プログラミングの知識がない一般の人でも理解し、操作することができるため、パソコンやスマホなど様々なところで使われています。
CUI
CUIは「Character User Interface」の略で、キーボードだけで操作するインターフェースを指します。
マウスがなかった時代のパソコンや、現在でもプログラマーがコマンドを入力する際に使われています。「character」は人物(キャラクター)を連想するかもしれませんが、この場合の意味は「文字」になります。
パス
パスはファイルやディレクトリの場所を示す情報です。
ファイルの場所を指すパスはファイルパス、ディレクトリの場所を指すパスはディレクトリパスとも言います。
Windowsのパスは「¥」を用いて、「C:¥Program¥Windows」のように表記されます。
UNIX系では「/」を用いて、「usr/program/abc」のように表記します。
また、ルートディレクトリからの経路を絶対パス、カレントディレクトリからの経路を相対パスと呼びます。このパスは「pass」ではなく、道や小径を表す「path」を指します。
一般的な活用方法、様々な目線から紹介
ディレクトリ構造でウェブサイトを構築
ディレクトリ構造をウェブサイト作成に活用することで、ユーザーが使いやすくなり、またサイト運営もスムーズに行うことができるようになります。
ウェブサイトのトップページに各製品情報の詳細やリクルート情報を直接載せてしまうと、サイト構成が分かりにくくなり、ユーザーが目的の情報を見つけにくい状態になってしまいます。
またユーザーだけでなく、メンテナンスに余計な手間がかかるなど、サイト運営側にもデメリットがあるため、適切にディレクトリ構造を用いてウェブサイトを作成することが重要です。
ディレクトリのメリット・注意点
ディレクトリのメリット
ディレクトリを適切に用いたウェブサイトは、ユーザビリティの向上や運用効率化のほか、検索エンジンのクローラーのクローラビリティの向上にも繋がり、SEO効果が期待できます。
クローラーはウェブ上の情報を読み取り、その内容の質に見合った検索順位に近づくよう調整するプログラムです。
クローラーが行うクローリングの早さ・正確さなどが検索順位に影響するため、SEO対策をするウェブサイトではクローラビリティの向上も欠かせません。
ディレクトリの注意点
ディレクトリは適切に用いなければ効果がありません。
ウェブサイトを階層構造にしても、階層がぐちゃぐちゃで分かりにくければ意味がありません。カテゴリや各コンテンツの内容を吟味してディレクトリを構築することが、良いウェブサイト構築に繋がります。