SEO対策は外注するべき?インハウスSEOを実施する上でのポイントや外注を依頼してはいけない会社の特徴を紹介
自社のオウンドメディアやコーポレートサイトなどの質を高めるのに、SEO対策を外注に依頼する企業が増えています。
SEO対策は、ブランディン効果や継続的な集客を見込めたり、顕在客にもアプローチしやすいなどのメリットが挙げられます。
ただし、SEO対策は必ずしも外注に依頼するのが正解というわけではありません。
この記事では「SEO対策は外注するべき?」について紹介します。
また、インハウスSEOを実施する上でのポイントやSEO対策の外注を依頼してはいけない会社の特徴について解説するので、SEO対策に役立ててください。
SEO対策は外注するべき?
Webマーケティングにおいて、SEO対策は必要不可欠で、ブランディング効果や高い集客力、継続的な集客が見込めるなどの効果が見られます。
SEO対策は、外注よりも5〜10倍程度インハウスの能率が高い状態と言えます。
コンテンツやSEOを外注すると、品質の割にはコストが多く掛かってしまうので、コストパフォーマンスが悪く、メリットよりもデメリットの方が多いと言えるでしょう。
外注に費用をかけるのではなく、自社でSEO対策の土台作りに手間やコストをかけた方が、継続的に高い品質でSEO対策を行うことにもつながります。
しかし、こだわりあるコンテンツが作成できなかったり、SEOにかける時間がないなどの場合は、インハウスSEOは外注よりも効果が出ない形になってしまいます。
インハウスSEOを実施する上でのポイント
SEO対策を実施する上で、外注よりもインハウスができるのが最もベストな方法です。
インハウスSEOを実施する上でのポイントは、以下の3つです。
- SEOについての学習する
- PDCAを素早く回せる
- こだわりあるコンテンツを作成する
自社で編集部を用意してSEO対策のレベルにこだわる必要があり、このような状態ができない場合は、インハウスSEOはおすすめできません。
むしろ、SEOを外注するよりも、効果が出ず、人件費や時間などの無駄になってしまうリスクがあるので注意が必要です。
SEOについて学習する
インハウスSEOは、自社で担当者を決めてSEO対策を実施していくことで、自社にSEOノウハウが資産として残ります。
SEO対策では得られる結果が重要なのはもちろんですが、社内でSEO対策を実施する上では、プロセスも非常に重要な要素です。
SEO対策を外注した場合でもノウハウを得られますが、実際に1から試行錯誤を繰り返して得られたノウハウは、自社での貴重な財産や強みにもなります。
コストや時間が必要になりますが、人材を育てながら、継続的なSEOを実施できるようになれば、成果にもつながります。
新しいサービスや商品を展開する際にも、自社にSEOノウハウがあると、効率よく集客ができ、競合他社よりも市場で有利になります。
PDCAを素早く回せる
自社でSEO対策を実施すれば、PDCAを素早く回すことが可能です。
SEO対策では、検索上位表示させるにはユーザーにとって価値のあるコンテンツ作りはもちろん、200以上あるアルゴリズムに沿って、検索エンジンに評価させる施策を実施する必要があります。
また、アルゴリズムは日々アップデートを繰り返しており、いち早くSEO施策を打つことで、競合他社よりも大きな差をつけられます。
インハウスSEOであれば、素早くSEO施策を打てるのはもちろん、トレンドが変化した場合でも対応ができるので、高い集客効果が期待できるでしょう。
インハウスSEOのPDCAサイクルについては、以下にて紹介します。
Plan:コンテンツ内容の決定
まずは、ターゲットとなるユーザーがどのような悩みを抱えているのか把握する必要があります。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成するには、ターゲットが抱えている問題を解決するコンテンツ内容がであるのが前提条件になります。
ターゲットを絞り込む際には、以下のペルソナを設定しましょう。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 家族構成
- 居住地
- 趣味
- 考え方
- ライフスタイル
ペルソナ設定後は対策キーワードを選定し、実際に上位表示されているコンテンツの分析を行い、コンテンツの内容を決定します。
Do:コンテンツの作成
コンテンツ内容が決定したら、実際にコンテンツの作成を行います。
SEOコンテンツの作成では、リサーチやプランニングなどの準備作業が全行程の約7割を占めるほど重要です。
逆に、準備が不十分な状態でコンテンツ作成をしてしまうと、目指しているゴールからかけ離れてしまい、途中で挫折してしまうケースも多く見られます。
コンテンツの質は、リサーチとプランニングに費やした時間の質の量に比例するので、しっかりと準備ができていれば、SEOコンテンツの効率を高めることにもつながります。
Check:効果検証
作成したコンテンツが、検索結果で上位表示されているかの効果検証を行います。
SEOの効果を測定する指標として、以下の3つが挙げられます。
- キーワード検索順位の推移
- 検索エンジンからのオーガニック検索
- 検索エンジンからのコンバージョン数
効果検証を行う適切な期間については、サイト全体に関係する施策を行なった場合には3ヶ月程度で、新規コンテンツを作成した場合には1ヶ月程度の頻度で効果検証を行いましょう。
効果検証でおすすめのツールは、GoogleアナリティクスやBULL、GRCなどがおすすめです。
Action:改善策の検討
効果検証で得られた結果によって、改善策の検討を行います。
作成したコンテンツの対策キーワードでは高い効果が期待できない場合には、新しい対策キーワードを選定する必要があります。
しかし、新しい対策キーワードを選定する際には、再度コンテンツ内容決定から決める必要があるので、あらかじめ注意が必要です。
このように手間や費用が多く掛かってしまいますが、検証と改善を何度も繰り返すことで、高品質なコンテンツが作成可能です。
こだわりあるコンテンツを作成する
インハウスSEOを実施する上で、こだわりあるコンテンツを作成するのは必要不可欠です。
Googleの公式見解として、高品質のコンテンツは以下のように定義されています。
引用元:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス |Google検索セントラル
- 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
- 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
- サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれているか。
- サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
- スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
- トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。あるいは、検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されているか。
- 記事は、独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析を提供しているか。
- ページは、検索結果の他のページと比較して実質的な価値を提供しているか。
- コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
- 記事は公平に書かれているか。
- サイトは、そのトピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
- コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されていたり、複数のサイトの大規模なネットワークに拡散されており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
- 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
- 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
- サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
- 記事は、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を提供しているか。
- 記事は、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか。
- 自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
- 記事に、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか。
- 記事は、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
- 記事は、長さが短くないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
- ページに、細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
- サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。
コンテンツの内容によっても、求められることが異なりますが、基本的に上記の項目を満たしていれば、検索エンジンはもちろん、検索ユーザーから高い評価を得られます。
SEO対策を外注する際の注意点
SEO対策は、フリーランスには外注しないようにしましょう。
フリーランスの個人レベルによっても異なりますが、こだわりがなく、知識がないケースも見られます。
また、時間がかけられないディレクターが管理するフリーランス記事では、SEO的価値のある記事は出しづらいのも事実です。
このように、フリーランスに外注するよりも、自社でこだわりのある記事を月1本書く方がよっぽど効果的と言えるでしょう。
しかし、予算がかなり限定的な場合はSEOをやるべきではなく、リスティングやセミナー、プレスリリースなどにコストをかけた方が効果的です。
SEO対策の外注を依頼してはいけない企業の特徴
SEO対策を外注するのであれば、以下の企業には依頼しないようにしましょう。
- 自社でライター管理していない会社
- デジタルマーケティング全般のコンサルをしている会社
- 被リンクがなぜ重要なのかについてアルゴリズムという目線で説明を筋道立てて話せない会社
- SEOレポートを提出することをサービス内容としている企業
- 執筆単価が10円以上、もしくは監修などないただの執筆で8円以上取る企業(専門家執筆を除く)
- キーワードだしを行った際にサイトマップみたいにきれいな構成で提案してくる企業
- 共起語を構成に含めてくる企業
- その会社にとっての最適解を提案せず、実績だけを全面に押し出してくる企業
- BERTに対しての解釈がない、構造化データ導入に関しての合理性について回答ができない企業
- SGEと今後のSEO対策の展望において答えられない企業
外注依頼する企業が、自社でライターを管理していないと、クオリティが一定ではなくなり、納期が遅れたり、低品質なコンテンツを作成してしまうなどのトラブルの原因にもなるので、自社でライター管理するのは前提条件になります。
SEO対策を作業的な流れで行なっている企業を選んでしまうと、コストや時間ばかりかかってしまうのにも関わらず、高い効果が期待できません。
SEO対策の外注する企業を選ぶコツ
SEO対策を外注する企業を選ぶコツは、以下があります。
- SEOに対する方針がはっきりしている会社(良くも悪くも)
- 専門的なコンテンツを書いてくれる企業
- サイト構成や競合戦略からきちんと考えてくれる会社
- 被リンク施策をおざなりにしない会社
- 記事相場に対してピンハネしすぎない会社
SEO対策を外注すると言っても、全ての業務を依頼するイメージよりも、お互いが試行錯誤して、良い意味でしっかりと指摘してくれるような関係が理想的と言えます。
優秀だと思われるSEO業者でも、自社にとって相性が良くないケースもあるので、事前に担当者と顔わせを行い、信頼して外注できるかどうか見極める必要もあります。
Googleが提示しているSEO業者の選び方は、以下が記載されています。
SEO 業者を利用するかどうかは、サイトの改善や時間の節約につながる可能性がある一方で、サイトや運営者の信用が損なわれるおそれもある重大な決定です。SEO 業者を利用するメリットと、無責任な SEO 業者によってサイトが被害を受ける可能性について必ず検討してください。多くの SEO 業者や代理店、コンサルタントでは、ウェブサイトの管理者向けに次のような便利なサービスを提供しています。
引用元:Google検索セントラル
- サイトのコンテンツや構成の見直し
- ホスティング、リダイレクト、エラーページ、JavaScript の使用など、ウェブサイトの開発に関する技術的なアドバイス
- コンテンツの開発
- オンライン ビジネス促進キャンペーンの管理
- キーワードに関する調査
- SEO のトレーニング
- 特定のマーケットや地域に関する専門サービス
SEOインハウス支援依頼ならさーぷらいず社へ
SEOの外注は品質が良くない割にコストがかかってしまうので、自社でSEO対策を行うのがもっとも理想的と言えます。
さーぷらいずでは、Googleに上位表示させるためのノウハウを伝えて、企業のフェイズや担当者のニーズに合わせた施策の提案を実施しています。
どのような情報がGoogle検索で評価されているのか分析するのに、自然言語処理評価をベースとしてアルゴリズムハックも行なっています。
SEOインハウスを検討している企業についても、自社でSEO対策を行える土台づくりが可能なので、効果が高い継続的なSEO対策が可能です。
その他にも、SEOにおける無償のコンサルティングも受けられるので、少しでも気になる方は、お気軽にご相談ください。