ウォーターサーバーは赤ちゃんに使っちゃダメ!注意点やメリット解説

出産を機にウォーターサーバーの導入を検討している人の中には、「ウォーターサーバーの水は赤ちゃんに使っちゃダメ」という噂を聞いたことがある人もいるでしょう。
この記事では、なぜ赤ちゃんにウォーターサーバーの水を与えてはいけないのか、また、ウォーターサーバーの注意点を紹介しています。
赤ちゃんのためにウォーターサーバーを導入しようと考えている人は、ぜひこの記事をウォーターサーバー導入の参考にしてください。
赤ちゃんにウォーターサーバーの水を与えてはいけない理由

「なぜ赤ちゃんにウォーターサーバーの水を与えてはいけないんだろうか」と疑問に思っている人もいるでしょう。
ウォーターサーバーでミルクの調乳をしようと思っていた人の中には、この噂を聞いてウォーターサーバーの導入を白紙に戻す人もいるかもしれません。
そこで、ウォーターサーバーの水を赤ちゃんに与えてはいけない理由として、下記3つを紹介します。
- ミネラルが腎臓に負担をかける
- 粉ミルクに含まれる菌を殺菌できない
- 冷たい水でお腹を壊す可能性がある
ミネラルが腎臓に負担をかける
ウォーターサーバーの水は、軟水(天然水)・硬水・RO水にわけられます。
硬水はミネラルが豊富で、大人にとっては美容や健康にいいとされていますが、赤ちゃんの未熟な腎臓には大きな負担となるため、ウォーターサーバーの水を与えてはいけないといわれているのです。
ウォーターサーバーを導入するなら、赤ちゃんの身体に負担をかけない軟水やRO水を選ぶのがいいでしょう。
粉ミルクに含まれる菌を殺菌できない
粉ミルクには、まれにサカザキ菌やサルモネラ菌が紛れていることがあります。
そのため、調乳の際は70度以上のお湯で菌を死滅させなくてはいけません。
エコモード使用時などで温水の温度が低くなっていると、粉ミルクに含まれる菌を殺菌できないため、ウォーターサーバーの水を赤ちゃんにあげてはいけないといわれています。
厚生労働省の推奨する調乳方法
厚生労働省では、サカザキ菌やサルモネラ菌の対策として、調乳方法の啓発を行っています。
厚生労働省が推奨する調乳方法は、以下の通りです。
- 調乳する場所を清掃・消毒する
- 手を洗う
- 飲用水を沸騰させる
- 沸騰させ、70度以上に保ったお湯を消毒した哺乳瓶に入れる
- 粉ミルクの説明書きに従い、適切な分量を哺乳瓶にいれる
- 粉ミルクが完璧に溶けるまで哺乳瓶をゆっくり振る
- 流水、または氷水を哺乳瓶に当て、授乳できる温度まで下げる(感染の可能性があるため、キャップから上に水がかからないよう注意)
- 哺乳瓶を清潔なタオルで拭く
- 腕の内側に少量ミルクを垂らし、適切な温度に調整できたか確認する
冷たい水でお腹を壊す可能性がある
母乳やミルク以外からの水分補給として、水をあげることもあるでしょう。
しかし、ウォーターサーバーの冷水は赤ちゃんにとって冷たすぎるため、お腹を壊してしまうかもしれません。
赤ちゃんに水を飲ませるときは、湯冷ましをあげるのがおすすめです。
子育て世帯がウォーターサーバーを導入するメリットや注意点

赤ちゃんにはウォーターサーバーの水を与えてはいけないといわれることがありますが、ポイントを抑えれば調乳や離乳食の際に大活躍すること間違いなしです。
この章では、ウォーターサーバーを導入するメリット・デメリットと、導入する際の注意点を紹介します。
赤ちゃんのためにウォーターサーバーの導入を検討している人は、ぜひチェックしてください。
子育て世帯がウォーターサーバーを導入するメリット
子育て世帯がウォーターサーバーを導入すると、調乳の手間が軽減や、赤ちゃんを連れて水を買いに行く必要がないといったメリットがあります。
また、安全性の高い水が飲めるので、離乳食期にも安心して使えるでしょう。
ウォーターサーバーを導入するメリットとして、下記5つを紹介します。
- 調乳の手間が軽減される
- 水を買いに行く必要がない
- ゴミが少ない
- 安全性が高い
- 備蓄水のとしてローリングストックできる
調乳の手間が軽減される
一般的に、ウォーターサーバーの温水は80度~90度に設定されています。
粉ミルクの調乳に使用できる高温の水がすぐ出てくるので、調乳の度に水を沸かす必要がありません。
夜間やワンオペの授乳でも、スムーズに調乳できるでしょう。
水を買いに行く必要がない
ウォーターサーバーを導入すると、ウォーターサーバー会社が定期的に水を届けてくれます。
そのため、ペットボトルの水を買い出しに行く必要がありません。
赤ちゃんを連れて重い水を運ぶのは大変な労力なので、子育て世帯にとって大きなメリットといえるでしょう。
ゴミが少ない

ウォーターサーパーとミネラルウォーターのペットボトルを比較すると、ウォーターサーバーは圧倒的にゴミが少なくコンパクトです。
環境にもやさしく、場所も取りません。
RO水の場合、空のボトル回収サービスもあるため、自分でボトルを捨てる手間も省けます。
安全性が高い
ウォーターサーバーの水は、工場で水をきれいにしてボトリングしています。
工場では定期的に、水質をチェックしているので、安全性の高い水が届きます。
調乳はもちろん、離乳食や大人の食事、飲み物にも安心して使用可能です。
備蓄水のとしてローリングストックできる
ウォーターサーバーを導入すると、定期的にウォーターサーバー会社が水を届けてくれるので、備蓄水としてローリングストックできます。
万が一、災害や断水が起きても安心です。
子育て世帯がウォーターサーバーを導入するデメリット
ウォーターサーバーは、費用や設置場所、水置き場の確保、ボトルの重さといったデメリットがあります。
また、赤ちゃんがいたずらする可能性もあるため、導入する際は慎重に検討しなくてはいけません。
ウォーターサーバーを導入するデメリットを紹介するので、メリットと比べてみましょう。
- 費用がかかる
- 場所を取る
- ボトルが重い
- 赤ちゃんがいたずらをする可能性がある
費用がかかる
ウォーターサーバーを導入すると、初期費用、毎月の水代、サーバーレンタル料、サーバーの電気代がかかります。
とくに、水代やサーバーレンタル料、電気代は、毎月かかってくるものなので、家計を圧迫しないかよく考えなくてはいけません。
下記にウォーターサーバーの費用相場をまとめたので、参考にしてください。
項目 | 相場 |
---|---|
初期費用 | 0円~10,000円 |
毎月の水代 | 3,000円~6,000円 |
サーバーレンタル料 | 0円~1,000円 |
サーバーの電気代 | 400円~1,200円 |
場所を取る

ウォーターサーバーを導入すると、サーバーの設置場所や水置き場を確保しなくてはいけません。
そのため、部屋が狭かったり、荷物が多かったりすると、導入する際の場所確保に手間取る可能性があります。
また、赤ちゃんや小さな子どものいる家庭では、子どもにいたずらをさせないような設置場所を考えることも大切です。
ボトルが重い
一般的に、ウォーターサーバーのボトルの重さは、8kg~12kgといわれています。
8kg~12kgのボトルを持ち上げて、サーバーに水を設置しなくてはいけないため、力の弱い人には扱いが難しいかもしれません。
重い水を高い位置に持っていくことが難しいという場合は、サーバー下部に水を設置するタイプのウォーターサーバーを選ぶのがおすすめです。
赤ちゃんがいたずらをする可能性がある
ウォーターサーバーを赤ちゃんのいる部屋に設置すると、赤ちゃんがいたずらしてしまう可能性があります。
ウォーターサーバーは高温のお湯がでてくるため、最悪の場合火傷し、痕が残ってしまうかもしれません。
ウォーターサーバーを導入する際は、赤ちゃんにいたずらさせない工夫や、チャイルドロック機能がついているサーバーを選びましょう。
子育て世帯がウォーターサーバーを導入する際の注意点
子育て世帯がウォーターサーバーを導入する際は、下記6つのポイントに注意が必要です。
それぞれのポイントをくわしく解説するので、導入検討中の人は参考にしてください。
- 温水温度が70度以上のものを選ぶ
- チャイルドロック機能のついているものを選ぶ
- ミネラルを多く含んだウォーターサーバーを避ける
- メンテナンスが簡単なものを選ぶ
- 電気代が気になる人はエコモードがあるものを選ぶ
- コスパ重視派は子育てキャンペーンを実施しているかチェックする
温水温度が70度以上のものを選ぶ
ウォーターサーバーで調乳する場合は、温水温度が70度以上のサーバーを選ぶ必要があります。
温水温度の低いサーバーの水は、調乳に使用できません。
また、温水温度が低いサーバーは、雑菌が繁殖してしまう可能性もあるため注意しましょう。
チャイルドロック機能のついているものを選ぶ

小さな子どものいる家庭では、チャイルドロック機能がついたサーバーを選ぶのがおすすめです。
チャイルドロック機能がついていれば、子どもがいたずらしてもサーバーから水がでません。
チャイルドロック機能は煩わしいという人は、サーバーに子どもを近づけないよう工夫が必要です。
ミネラルを多く含んだウォーターサーバーを避ける
腎機能の未熟な赤ちゃんにとって、ミネラルを多く含む水は身体に大きな負担を与えます。
そのため、赤ちゃんの調乳や離乳食にウォーターサーバーの水を使用する場合は、ミネラル含有量の少ないものを選びましょう。
メンテナンスが簡単なものを選ぶ
ウォーターサーバーは使用していくうちに水はねやホコリなどで汚れてしまいます。
そのため、定期的にメンテナンスしなくてはいけません。
メンテナンスの簡単なものを選ぶと、いつでも清潔な状態を保てます。
電気代が気になる人はエコモードがあるものを選ぶ
ウォーターサーバーを導入すると、毎月サーバーの電気代がかかります。
日々電気代が値上がりしているため、サーバーの電気代がデメリットに感じている人もいるでしょう。
電気代が気になる人は、エコモードが搭載されているサーバーを選ぶと、電気代を抑えられます。
コスパ重視派は子育てキャンペーンを実施しているかチェックする
コスパを重視している人は、ウォーターサーバー会社の実施しているキャンペーンをチェックしてみましょう。
子育て世代をターゲットに、キャンペーンを実施しているウォーターサーバー会社は非常に多いです。
キャンペーン内容は、水の割引や手数料の値引きなどさまざまなので、各社のキャンペーン内容を比較して、自分のニーズに合ったサーバーを選んでください。
ウォーターサーバーで調乳する際の注意点

最後に、ウォーターサーバーで調乳する際の注意点を紹介します。
「ウォーターサーバーで調乳したい」、「安全に調乳する方法を知りたい」という人は、参考にしてください。
- 温水温度が70度以上になっていることを確認する
- 粉ミルクに書かれている調乳手順を守る
- 水で薄める際は、事前に可否を確認しておく
- RO水または軟水のウォーターサーバーを使用する
- 調乳から2時間経過したミルクは廃棄する
温水温度が70度以上になっていることを確認する
ウォーターサーバーの水で調乳する際は、ウォーターサーバーの温水温度をチェックしましょう。
エコモードになっていると、水温が下がっていることもあります。
その際は、再加熱して水温を上げてから調乳に使用してください。
粉ミルクに書かれている調乳手順を守る
ウォーターサーバーの水で調乳する際は、粉ミルクに書かれている調乳手順を守ってミルクを作りましょう。
手順を守らずに調乳すると、濃すぎたり、薄すぎたり、感染の原因になったりします。
水で薄める際は、事前に可否を確認しておく
調乳したミルクをウォーターサーバーの水で薄める場合は、事前に粉ミルクの説明書きを読み、可否を確認しておきましょう。
粉ミルクによっては、水で薄めて調節できないものもあります。
水で薄められないタイプの粉ミルクは、感染の可能性があるため、70度のお湯でミルクをいれ、冷水や氷水で温度を調節しましょう。
RO水または軟水のウォーターサーバーを使用する
赤ちゃんに飲ませるためにウォーターサーバーを導入する場合、RO水または軟水のウォーターサーバーを選びましょう。
RO水とは、水以外の不純物を取り除いた水のことで、赤ちゃんの飲料水として最も適しています。
また、軟水もミネラルの含有量が少ないため、安心して赤ちゃんに与えられるでしょう。
調乳から2時間経過したミルクは廃棄する
ウォーターサーバーで調乳したミルクは、2時間経過したら破棄しましょう。
2時間以上経過したミルクには、雑菌が繁殖しています。
感染の原因になるため、もったいないからと取っておくのはおすすめできません。
ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りにも最適

ミネラルウォーターの水は与えてはいけないといわれることもありますが、きちんと理解して使用すると、ワンオペ育児や夜間授乳時に大活躍します。
この記事では、ウォーターサーバー導入のポイントを解説しているので、導入を検討している人は参考にしてください。