【必見】バイクのセルが回らない!? | 原因と対処法をわかりやすく解説

バイクのセルが回らずに困っていませんか?
始動時に、思うように稼働しないと困ってしまいますよね。バイクのセルが回らないのには、様々な原因があります。まずは何が原因なのかを知った上で、対処するようにしましょう。
この記事では、バイクが始動しない場合に確認したい「セルが回らない原因」について解説しています。その他、「セルが回らなくなったときの確認手順」や「対処法」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
バイクのセルが回らない原因5選

バイクのセルが回らない場合、以下の原因が考えられます。
- 安全機能が働いている
- 安全機能が接触不良を起こしている
- バッテリーが上がってしまっている
- 電装系のパーツが故障している
- セルモーターが故障している
安全機能が働いている
バイクのセルが回らない主な理由の1つに、安全機能が正しく働いている点が考えられます。特に、キルスイッチがOFFになっていることに気づかずにセルスイッチを押すと、セルが回らず焦ってしまうケースが多くあります。
原付だと、キックスタンドが下りたままだったというのが、良くあるパターン。事故を防ぐために重要な機能ですが、慌てて乗ると忘れてしまうのです。
まずは安全機能が働いていないかを確認しましょう。
安全機能が接触不良を起こしている
一方で、安全機能が接触不良を起こしている場合も、セルが回らなくなります。以下がそれぞれエンジン始動時の安全機能として働いているため、どこかに不良があると動かなくなるのです。
- キルスイッチ
- ブレーキスイッチ
- サイドスタンドセンサー
キルスイッチやブレーキスイッチ、サイドスタンドセンサーには接点が使われているため、劣化や摩耗によって接触不良を起こす可能性があります。
基本的には定期的な点検で防げますが、もし接触不良が起こった場合は接点賦活剤や潤滑剤を使用するか、バイク屋で修理を依頼しましょう。
バッテリーが上がってしまっている

バイクのセルが回らない典型的な理由の1つに、バッテリーの充電不足があります。長期間バイクを使用していない、または短距離の使用が続いている場合、バッテリーが十分に充電されません。結果、セルモーターを動かす力が不足するのです。
近年はスマートキーの車種も多くなっているので、メインスイッチを切り忘れによるバッテリー上がりも増えています。
バッテリー上がりを防ぐには、メインスイッチのOFFが大切です。バッテリーの状態を常にチェックし、足りないようであれば充電するよう意識すると防げます。
電装系のパーツが故障している
バッテリー以外に、電装系のパーツが故障している場合も、セルが回らなくなる原因になります。例えば、以下のような状態です。
- ヒューズ切れ
- プラグ不良
- セルモーターの故障
- スターターリレーの故障
- 配線切れ
- 接触不良
セルモーターを動かすための重要なパーツに問題があります。バイクの始動に直接関わるため、故障するとセルが全く回らなくなるのです。
しっかりと回っていなさそうな音がした場合は、電装系のパーツを疑いましょう。
セルモーターが故障している
セルモーターは、バイクのエンジンを始動させるための重要なパーツです。そのため、セルモーター自体が故障している場合、バイクのセルは回りません。
故障の原因としては、内部の摩耗や汚れ、電気的な問題が挙げられます。特に長年同じバイクに乗っていると、セルモーターの内部も自然と劣化してきます。これは仕方がありません。
もし、異音がするなど少しでも違和感を覚えたら、早めに点検を受けるようにしましょう。バイク屋へ行けば交換もしてくれるので、長く愛車に乗るためにも点検は必須です。
バイクのセルモーターの場所

バイクのセルモーターは、エンジンを始動させる際に不可欠な部品です。位置はバイクのモデルや設計によって異なりますが、一般的にはエンジンの近く、特にクランクシャフトの端部あたりに設置されています。
実際にセルが回らなくなると、セルモーターを確認しなければいけません。何かトラブルがあった際に対応できるように、説明書などを見て事前に確認しておきましょう。
バイクのセルモーターの仕組み

バイクのセルモーターがうまく機能しないとき、仕組みを知っておくと原因を特定しやすくなります。まずは以下の手順でエンジンが動くと覚えておきましょう。
- セルボタン(スターターボタン)を押す
- スターターリレーに電気が伝わる
- セルモーターに電気が伝わる
- モーターのギアが動きクランクを回転させる
- ピストンを往復させ点火させる
セルモーターは、バイクのエンジンを電気的に始動させる装置です。鍵を回してセルボタンを押すと、バッテリーからの電力がセルモーターに供給され、エンジンが回り始めます。
例えば、冬の寒い日にバイクがなかなか始動しない、と焦った経験のある人は多いでしょう。これは、バッテリーの電力低下が原因です。セルモーターが十分な力を得られず、エンジンを回せなくなった結果、始動しにくくなっています。
こうした基本的な知識を持っていると、セルが回らなくなっても、バッテリーの状態を確認するなど対処できます。セルモーターの仕組みを理解して、トラブルがあっても焦らずに行動できるようにしましょう。
バイクのセルが回らなくなったときの確認方法

バイクのセルが回らなくなった場合、以下の方法で原因を確認してみましょう。
- キルスイッチを確認する
- サイドスタンドとギアを確認する
- バッテリーが上がっていないか確認する
- ガソリンの量を確認する
- ガソリンの劣化を確認する
キルスイッチを確認する
バイクのセルが回らなくなったら、まずキルスイッチを確認しましょう。ONになっていると、エンジンは始動しません。やりがちなミスなので、気をつけてください。
特にあり得るのが、右ミラーにヘルメットをかけた際に押してしまうパターンです。慣れてくると一連の動作を無意識でするものなので、押していても気がつきません。まずは確認しましょう。
サイドスタンドとギアを確認する
キルスイッチに問題がなければ、次にサイドスタンドとギアを確認します。以下の状態になっていないか、見てみましょう。
- サイドスタンドが出たまま
- ギアがニュートラル以外に入っている
どちらも、サイドスタンドが下がっている場合や、ギアがニュートラルではない場合です。多くのバイクにはサイドスタンドセンサーがありますが、下がっている状態ではエンジンが始動しないように安全機能が働いています。
また、駐車時にギアを1速に入れて止めている人は、そのままにしているとセルが回りません。必ずギアをニュートラルに入れ直して、サイドスタンドをしまってからセルを回してみましょう。
バッテリーが上がっていないか確認する

バイクのセルが回らない場合、バッテリーが上がっている可能性があります。キーをONにした状態で、以下の方法を試してみましょう。
- ウインカーが正常に動作する
- デジタルメーターが正しく表示されている
- USB充電器にスマホを接続して充電できるか確認する
- セルを回したときにしっかり回るか確認する
バッテリーの電圧はシビアです。少しの低下でエンジンがかからなくなることも多々あります。
もしUSB充電器でスマホを充電しているのなら、エンジン始動時はケーブルを抜いてみましょう。セルが回る可能性があります。
ガソリンの量を確認する
セルが回らない理由として意外に見落としがちなのが、ガソリンの量です。ガソリンタンクが空だと、当然エンジンは始動しません。ガソリンゲージの故障や、予想以上に燃費が悪かった場合など、様々なケースが考えられます。単に入れ忘れているケースもあるでしょう。
車体を左右に揺するとガソリンの音がするので、セルが回らなかったら1度揺すってみてください。
ガソリンの劣化を確認する
ガソリンは長期保存できません。そのため、長期間同じガソリンを使用していると劣化し、エンジンが始動しにくくなります。特に、長期間バイクを使用していないと、ガソリンの劣化が原因でセルが回らなくなるケースがあります。
ガソリンの使用期限は、一般的に3ヶ月~6ヶ月ほどです。劣化したからといってすぐに使えなくなるわけではありませんが、定期的に運転してガソリンを使うようにしましょう。
バイクのセルが回らなくなったときの対処法4選

バイクのセルが回らなくなった場合、以下の対処法を試してみてください。
- 押しがけを試してみる
- バッテリーの復旧サービスを利用する
- 近くのバイク屋やガソリンスタンドに持っていく
- 任意保険のロードサービスを利用する
押しがけを試してみる
バイクのセルが回らない場合、押しがけを試すのが良い手段です。押しがけとは、セルを使わずにバイクを手で押してエンジンをかけること。エンジンが自力で始動できないときに、外部から力を加えて始動させます。特にバッテリーが原因で燃料系などが問題なかった場合に有効です。
押しがけには種類があり、坂道を利用したり、友人に押してもらったりしながらギアを入れて、クラッチを繋ぐという方法もあります。
バッテリーの復旧サービスを利用する
車種や状態によっては、押しがけではエンジンがかからないケースがあります。そうした場合は、バッテリーの復旧サービスを利用しましょう。
多くのバイク用品店や自動車用品店では、バッテリーを充電するサービスを提供しています。他にも、バッテリー上がり専門のレスキューサービスもあります。
バッテリーが原因の場合は、復旧サービスを利用するのも考えてみてください。
近くのバイク屋やガソリンスタンドに持っていく

セルが回らない問題が自分では解決できない場合、近くのバイク屋やガソリンスタンドに持っていく方法もあります。餅屋は餅屋。専門店に持っていけば、確実に修理できます。
ただし、手で押して行かなくてはいけないため、相当辛いのにはまちがいありません。あくまでも近い距離にある場合にだけ、押すようにしましょう。
無理をして押しながら移動していると、疲れて途中で立ちゴケしたり、車や歩行者と接触する危険もあります。安全な範囲で持っていってください。
任意保険のロードサービスを利用する
もし加入している任意保険にロードサービスがあるのなら、利用する方法もオススメです。専門のスタッフが現場に来てバイクを診断し、可能な限りその場で修理を行ってくれます。
その場で修理が不可能な場合には、最寄りの修理工場までバイクを運んでくれることも。予期せぬトラブルに直面したときに安心できるため、加入している任意保険の内容は確認しておきましょう。
バイクは定期的にメンテナンスをしてセルが回らない事態を避けよう

バイクでセルが回らなくなるケースは、多々あります。安全機能が働いている以外は、基本的に普段のメンテナンスで予知・予防できるものばかりです。長期間放置せず、定期的に乗って愛車の調子を確かめるようにしましょう。
もし出先でセルが回らなくなっても、確認方法はあります。最悪の場合はロードサービスを利用できるよう、修理できる仕組みを作っておいてくださいね。