バイクでカーブを曲がる時クラッチは切る？バイクの上手な曲がり方について徹底解説

更新日 : 2024年3月29日

バイクでカーブを曲がる時クラッチを切ってしまうと、車体のバランスが崩れてしまい非常に危険となります。

この記事では「バイクでカーブを曲がる時クラッチは切る」について紹介します。

他にも「バイクのカーブの上手な曲がり方」や「シーン別バイクのカーブの攻略法」についても解説していきます。

ぜひこの記事を参考にして、バイクのカーブをマスターしてみてください。

バイクでカーブを曲がる時クラッチは切る？

バイクでカーブの途中でクラッチを切ってしまうと、車体のバランスが崩れて非常に危険なので、スロットルで速度を一定にバランスをとりながら走行するようにしましょう。

バイクのクラッチ操作は、運転の安全性と車体の安定性に大きく影響するのも事実です。

ほとんどのライダーは、カーブに入る前に速度を落として、クラッチを軽く切ることで、車体をスムーズに傾けて曲がる準備をしています。

具体的には、クラッチを半分に切って、車体の傾きやカーブの形状、速度に応じて微調整することが重要といえます。

適切なクラッチ操作により、ライダーは車体を安定させながら、安全にカーブを曲がることができます。

バイクのカーブの上手な曲がり方

バイクのカーブの上手な曲がり方については、以下があります。

カーブの手前の直線は速度を落とす
カーブに合わせて車体を傾ける
目線のカーブの先を見る
アクセルを一定に維持する

それぞれの項目について解説していきます。

カーブの手前の直線は速度を落とす

バイクのカーブの上手な曲がり方として、カーブの手前の直線は速度を落としましょう。

具体的には、カーブする前にブレーキで十分に速度を落とし、必要に応じてシフトダウンしましょう。

速度が早い状態でカーブを曲がってしまうと、遠心力が大きくなってしまい、カーブを曲がりきれないリスクが高くなります。

実際に、バイクでカーブする際に、スピードを出しすぎてしまい、センターラインにはみ出してしまったり、曲がりきれずにガードレールにぶつかってしまうなどの事故が起きてしまいます。

このように、事故にあうリスクを避けるためにも、カーブの手間の直線では速度を落とすようにしましょう。

カーブに合わせて車体を傾ける

速度を落とした状態でカーブに入ったら、カーブに合わせて車体を傾けましょう。

バイクの車体はライダーの体重移動を使って曲がることで、ハンドルだけで曲がるよりもスムーズにカーブを曲ることができます。

バイクのタンクを両膝でしっかりホールドし、ハンドルグリップも軽く握る程度で走行する「ニーグリップ」と呼ばれ姿勢を取ることが重要です。

ニーグリップは、バイク走行の基本の形といわれているほど、安全に走行するには必要といえます。

しかし、腕だけで身体の重さを支えようとするとハンドルに余計な力が加わり、かえってバイクが曲がりにくくなってしまうので注意が必要です。

目線はカーブの先を見る

次に、カーブに入ったときには、目線はカーブの先を見るようにしましょう。

具体的には、頭の角度は道路に対して垂直に保って、目線はカーブの先を見るようにしましょう。

その際に、路面状況を把握しつつ障害物などがあるかどうかも確認することも重要です。

バイク前方やガードレールを見るのではなく、カーブの出口方向に目線を移動し、路面状況を把握しつつ障害物などがあるかどうかを確認しましょう。

万が一、自車手前の路面やガードレールだけを見てしまうと、バイクは顔を向けた方向に曲がって行こうとするので、事故してしまうリスクが高くなるので、顔はしっかりとカーブの先に向けておきましょう。

アクセルを一定に維持する

カーブに入り車体を傾けたらアクセルを一定に保ちながら曲がっていきましょう。

このとき、スロットル（エンジン弁）は閉じたままにするのではなく、走行する速度や傾ける角度を調整するために意識して開けていきます。

カーブ中は一定の速度を保つようにするのが基本で、状況によりアクセルやリアブレーキで速度と姿勢を安定させます。

カーブに沿って、アクセルを一定に維持してバイクを傾けてコーナリングさせていきます。勾配にかかわらず、コーナリング中は一定の速度を保つようにするのが基本で、状況によりアクセルやリアブレーキで速度と姿勢を安定させます。

一定の速度を保ちながら曲がって行きます。なるべく最初に落とした速度を維持しながら、アクセルをかけながら走行します。少しのアクセルで、失速を防ぐことができます。

カーブの出口が見えてきたら、車体を起こすためにも、アクセルを少しずつ開けていきましょう。

カーブが終了して車体が十分に起き上がったら、速度を加速させましょう。

このようにスロットルを上手に微調整しながらカーブを曲がることで、安定して走行することが可能です。

バイクの半クラッチをマスターするコツ

バイクの半クラッチをマスターするコツについては、以下があります。

アクセルは優しく操作する
クラッチレバーはゆっくり操作する
リヤブレーキも使う
正しい乗車姿勢で乗る
目線を下げない

それぞれのコツについて解説していきます。

アクセルは優しく操作する

バイクの半クラッチをする際には、アクセルは優しく操作するようにしましょう。

具体的には、アクセルを開けたり閉じたりせずに、緩やかにアクセルを開けるイメージで、一定の回転数を維持できるようにします。

しかし、止まっているバイクを動かすには、パワーが必要になるので、回転数が低すぎてしまうとエンストしてしまうので注意が必要です。

そのため、自分のバイクがエンストする回転数はどのくらいか知っておくことで、安心して走行することにもつながります。

また、バイクが自分が思っているよりも違う動きをしないようにリヤブレーキを軽く踏んでおくようにしましょう。

クラッチレバーはゆっくり操作する

クラッチを繋げることを「クラッチミート」をおこなうときには、ゆっくりと繋げることを意識しましょう。

クラッチレバーを完全に切った状態から、徐々に握る力を緩めていくとあるところでエンジン音が低く小さくなり、このエンジン音の聞き分けるのがポイントです。

実際に、初心者ライダーは、クラッチレバーを開ける際には、アクセルを戻してしまうことが多くみられます。

また、バイクが急発進しないためにも、リアブレーキを踏むようにしましょう。

クラッチの調整をおこなう

クラッチレバーの調整をすることによって、自分にフィットした状態でクラッチ操作が可能です。

バイクは一人ひとりの体格に合わせて各パーツを調整することができます。

レバーの位置を調整出来るダイヤルが付いているバイクだと、自分の手の大きさや握力に合わせて調整することができます。

このように、クラッチレバーは調整できるパーツの一つなので、クラッチが遠いと感じたら自分の手の大きさに合わせて近くに調整しましょう。

リヤブレーキも使う

クラッチ操作をする際に、リヤブレーキも使うことで、安定感が増すメリットがあります。

実際に、発進時、低速走行ではリアブレーキの使い方がとても重要になり、操作ミスがあったとしても、即座に修正することにもつながります。

具体的な使い方として、速度の調整はリヤブレーキだけでおこなうようにしましょう。

そのため、右足は常にブレーキペダルを軽く踏んでいる状態を維持するようにしましょう。

正しい乗車姿勢で乗る

半クラッチをマスターするために意外と重要になるのが乗車姿勢です。

バイクを安定させるためにはニーグリップが重要になりますが、このニーグリップをするためには自然な乗車姿勢を取ることが必要です。

例えば、ハンドルの位置が遠過ぎたり、ステップが窮屈になっていると、不要に力が入ってしまい適切な操作ができなくなってしまうのも事実です。

そのため、ハンドルやステップの位置が合わないと思ったら、バイクショップなどでフィッティングをしてもらうのをおすすめします。

目線を下げない

目線の使い方を覚えることによって、半クラッチの操作が格段に上達します。

具体的には、バイクを走行中には「行きたい方向を見る」ことが非常に重要です。

例えば、半クラッチに慣れていないからといって左手に目が行ってしまうと、目線が下がり車体が不安定になってしまいます。

クラッチを操作する左手はあくまで感覚重視で操作するので、目線は必ず行きたい方向に向けましょう。

シーン別バイクのカーブ攻略法

シーン別バイクのカーブ攻略法については、以下があります。

右カーブ
下り坂のカーブ

それぞれの攻略法について解説していきます。

右カーブ

ほとんどのライダーが、右カーブに苦手意識を持っているのも事実です。

多くの方の軸足は左足になるので、右カーブで走行する場合、左足を軸足とする身体と逆に傾くため、重心が取りにくく不安定になりやすいです。

また、バイクの運転操作に関する装置は、すべて右側にあるのも、右カーブに苦手意識を持ってしまう要因といえます。

右カーブに少しでも慣れたいという方は、ゆるい右カーブで繰り返し練習して左カーブと同じような感覚を身に着けましょう。

しかし、公道での練習は事故を起こしてしまうリスクがあるので、練習会やライディングスクールに参加してみるのもおすすめです。

下り坂のカーブ

下り坂のカーブについても、苦手意識を持っているライダーは多くいます。

実際に、下り坂のカーブは速度が出やすくなるので、事故が多いのも事実です。

下り坂でカーブを曲がる際は、バイクを傾けるより大きく体を内側に傾ける乗り方をすることで、バイクの傾きを抑えることができ、転倒の可能性を抑えることにつながります。

バイク初心者がやりがちなミス3選

バイク初心者がやりがちなミスについては、以下があります。

発進時にアクセルを回していない
カーブ中にクラッチを切ってしまう
ステップに足を乗せない

それぞれのミスについて紹介していきます。

発進時にアクセルを回していない

バイク初心者がやりがちなミスとして、発進時にアクセルを回さないことが挙げられます。

基本的に、バイクの発進時はアクセルを回しつつ半クラッチを繋ぐことによって、発進させることができます。

しかし、バイクの運転に慣れていない人ほどアクセルを回さずに発進してしまう傾向があります。

アクセルを回さずに発信してしまう理由として「アクセルを回すのが怖い」がもっとも多いです。

アクセルを回さない状態で発進してしまうと、エンストするリスクが高くなったり、発進でモタつくリスクが高くなります。

カーブ中にクラッチを切ってしまう

バイク初心者がやりがちなミスとして、カーブ中にクラッチを切ってしまうことです。

車体をあまり傾けずに低速で曲がるようなときはクラッチを切っても問題はありませんが、ある程度の速度で車体を傾けて曲がるような場合にクラッチを完全に切ってしまうと、点灯してしまうリスクが高くなります。

なぜなら、クラッチを切ってしまうとトラクションが抜けてしまうからです。

トラクションとは、タイヤを地面に押し付ける力のことを指します。

具体的に、クラッチを切ってトラクションが抜けている状態というのは、タイヤと地面の摩擦力が少なくなって滑りやすい状態ということです。

また、車体の挙動が不安定になってしまうので、カーブを上手く曲がれずに事故を起こしてしまうリスクが高くなります。

ステップに足を乗せない

バイク初心者は、ステップに足を乗せていないケースが多く見られます。

発進後にバランスを崩すのが怖いため、足をステップに乗せない状態で走行し続けてしまいます。

しかし、バイクは動き始めれば安定する乗り物なので、逆にステップに足を乗せていないとバランス修正が難しくなります。

そのため、バランスを崩すのが怖いからとステップから足を乗せない状態で走行してしまうのは、逆に自分を転倒する方向に追い込んでしまうリスクがあります。

クラッチの使い方をマスターしよう！

今回は、バイクでカーブを曲がる時クラッチは切るかどうかやカーブの上手な曲がり方を紹介しました。