バイクの洗車頻度とは?バイクを洗車する流れや注意点についても解説

バイクの洗車頻度は、少なすぎるのもよくありませんが、多すぎてもよくありません。
この記事では「バイクの洗車頻度」について紹介していきます。
他にも「バイクを洗車する流れ」や「バイクを洗車する際の注意点」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、バイクの洗車頻度について理解を深めてみてください。
バイクの洗車頻度とは?

バイクの洗車頻度については、走行距離や住んでいる環境などによっても異なりますが、1ヶ月に1回が適切といえます。
バイクの洗車頻度が多すぎるのもよくありませんが、少なすぎるのもよくありません。
実際に、洗車の回数が多くなってしまうと、小さな傷が付きやすく、水が残るとさびの原因になるため、洗えば洗うほど良いというわけではありません。
また、ワックスの使用効果が1ヵ月程度なので、定期的に洗車することで、車体を綺麗な状態に維持することにもつながります。
オフロードや海沿いの道などバイクに汚れが多くつく環境で走行した際には、その都度洗車したほうがおすすめです。
雨天時の泥汚れや虫などの汚れが付いた状態が長く続いてしまうと、シミとなってしまい研磨が必要になるケースも少なくありません。
このように、バイクの適切な洗車頻度は1ヵ月に1回なので、バイクを綺麗な状態で維持したければ定期的に洗車をしましょう。
バイクを洗車する流れ

バイクを洗車する流れについては、以下があります。
- 水をかける
- スポンジやブラシを使って洗う
- 水分をしっかりと拭き取る
- チェーンオイルを入れる
それぞれの項目について解説していきます。
水をかける
バイクを洗車する際には、まずは車体に水をかけて、たくさんの砂埃や泥を落としましょう。
実際に、砂埃や泥が付いたままスポンジなどで洗車してしまうと、ボディやパーツに細かい洗車キズが付いてしまうリスクがあります。
具体的にバイクに水をかける際には、できるだけ弱めの水流で水をかけるようにしましょう。
水流が強すぎてしまうと、パーツの深部にまで水が入り込んでしまい、錆びや故障の原因になってしまいます。
そのため、高圧洗浄ガンを使って水をかけるのではなくて、ホースやバケツで車体に水をかけて砂埃や泥を洗い流しましょう。
高圧の水は塗装を傷つける原因になるため、適度な水圧で洗車することが重要です。
スポンジやブラシを使って洗う
次に、車体に付着しているホコリや泥などが落ちたら、スポンジやブラシを使って洗いましょう。
スポンジやブラシを使って洗う際にはシャンプーが必要になるので、バケツで水と混ぜてシャンプーを作ります。
具体的には、車体の上から下へ向かって洗うのが基本で、ウインドシールドなど、傷つきやすいパーツがある場合は、最優先で洗うようにしましょう。
その次には、カウル、ガソリンタンク、エンジン、足周りという順番で洗っていきます。
エンジンなどの複雑な形状をしている部品などはスポンジが引っかかりやすいので、ブラシを使うなど、洗う箇所によって道具を使い分けるとスムーズに洗車をおこなえます。
水分をしっかりと拭き取る

スポンジやブラシを使って洗い終わったら、ホースやバケツでシャンプーを全て洗い流し、マイクロファイバークロスなどを使って水分を拭き取ります。
その際に、水分が乾く前に素早く拭き取るようにしましょう。
水分を拭き取る前に乾いてしまうと、水道水のカルキが白い跡になって残ってしまい、見た目が悪くなってしまうリスクがあります。
また、スポンジやブラシを使って洗っている時と同様に、まずは傷つきやすいパーツから下へ向かって拭くようにしましょう。
さらに、拭きあげた後、10~20分程度軽く走行することで、狭いところに入り込んだ水分もしっかり乾かすことも可能です。
チェーンオイルを入れる
最後に、バイクを洗車後には、チェーンオイルを失ってしまっている可能性があるので、チェーンオイルを入れるようにしましょう。
チェーンオイルとは、エンジンのパワーを後輪へ伝える役割のあるパーツで、重要保安部品に指定されている消耗品です。
チェーンは金属同士が摩擦しながら駆動しているので、チェーンオイルがないと潤滑性が低下して燃費やパフォーマンス低下、チェーンにサビが発生したり劣化や摩耗が進んでしまいます。
最悪の場合は走行中にチェーンが切れたり外れたりして事故につながってしまいます。
このように、洗車後にはサビや摩耗を防ぐためにも、チェーンオイルを入れておきましょう。
バイクの洗車に準備するべき道具

バイク」の洗車に準備するべき道具については、以下があります。
項目 | 内容 |
スポンジ | バイクのボディや塗装面を傷つけずに汚れを優しく洗い落とすために使用します。スポンジを選ぶ際は、柔らかく傷つきにくいマイクロファイバー製のスポンジや、バイク用の専用スポンジがおすすめです。汚れを効果的に取り除けたり、デリケートな塗装面の保護が可能です。 |
ブラシ | ホイールやエンジン部分など、汚れがひどい箇所の洗浄に使用します。毛足の長さや硬さが異なるブラシを複数用意しておくと使い分けられて、スムーズに洗車が可能です。 |
バイク用シャンプー | 一般的な洗剤と比べてバイクの塗装に優しい成分で作られているので、塗装部分を傷めることなく汚れを落とすことが可能です。泡立ち安くすすぎやすい特徴があるので効率的に洗車ができます。 |
マイクロファイバークロス | 洗車後の拭き取りにおすすめです。水分を素早く吸収し、ボディの表面を傷つけることなく水滴を拭き取ることが可能です。また、マイクロファイバーの特性上、細かい埃や汚れもキャッチしやすいので、きれいに仕上げられます。 |
パーツクリーナー | エンジンやチェーンなど、水洗いが難しい部分の汚れを落とすために使用する洗剤です。油汚れやガンコな汚れを分解でき、拭き取りやすくなります。ただし、使用する際は塗装面にかかってしまうと、塗装面を痛めてしまうリスクがあるので注意が必要です。 |
シャワーヘッド | 優しい水流でデリケートな部分を洗ったり、強い水流でしっかり汚れを落としたりすることが可能です。また、シャワーヘッドを使うことで、水を均一に散布できるため、効率的に洗車を進めることができます。 |
上記のように、バイクの洗車を効率的・効果的におこなうために、適切な道具を揃えることは重要といえます。
バイクの洗車をするメリット

バイクの洗車をするメリットについては、以下があります。
- バイクの部品を細かくチェックできる
- 性能の維持につながる
- バイクの状態を良好に保てる
それぞれのメリットについて解説していきます。
バイクの部品を細かくチェックできる
バイクの洗車をすることで、バイクそれぞれの部品を細かくチェックすることになるため、走行中のトラブルを予防することにもつながります。
洗車の際に、部品のゆるみやサビ、小さな傷など普段は見落としがちな問題に気づくことが可能です。
例えば、以下のチェックが可能です。
- チェーンの緩み
- タイヤの空気圧
- ブレーキの状態
- サビ
- 部品の劣化
上記の項目をチェックすることができれば、大きな故障につながるリスクを減らせられます。
そのため、定期的な洗車によってトラブルの兆候を早期に発見し、適切なメンテナンスをするようにしましょう。
性能の維持につながる

バイクの洗車をすることによって、汚れや異物を取り除けば、バイクの性能の維持につながります。
実際に、道路上の塵や泥、油汚れなどは、バイクそれぞれの部品に悪影響を及ぼしてしまうのも事実です。
例えば、エアフィルターの詰まりを引き起こしたり、エンジンの冷却効率を下げてしまう可能性があります。
また、ブレーキパッドやディスクに汚れが付着してしまうと、ブレーキ性能が落ちてしまうので、大きな事故につながってしまうリスクも考えられます。
バイクの状態を良好に保てる
バイクの洗車を定期的にすることで、バイクの状態を良好に保てます。
オーナー自身が洗車をすることによって、バイクをより深く理解する良い機会になります。
部品の状態やバイクの仕組みに詳しくなることによって、普段運転している際でも異変を感じ取りやすくなり、大きな事故を防ぐことにもつながります。
また、バイクが錆びたり、傷などの早期発見ができるので、バイクの価値を維持することができ、売却する際にも高値で売れるメリットも挙げられます。
定期的に洗車することによって、バイクの状態を良好に維持でき、安心してバイクに乗ることが可能です。
バイクを洗車する際の注意点

バイクを洗車する際の注意点については、以下があります。
- 台所用のシャンプーを使用しない
- 泡が乾く前に洗車する
- 金属部分の磨きには注意が必要
それぞれの注意点について解説していきます。
台所用のシャンプーを使用しない
バイクシャンプーは中性が基本になりますが、台所用のシャンプーは使用しないようにしましょう。
台所用洗剤では、バイクと食器では汚れの質が異なるので、バイク洗車にはおすすめできません。
また、泡立ちが良過ぎるため、洗い流そうとしてもエンジン周りなどの細かい箇所でなかなか洗剤が落ちない可能性もあります。
バイク専用のシャンプーなら泡切れが良いので、バイクに付着している誇りや泥、オイル汚れなども落としやすくなります。
泡が乾く前に洗車する
泡が残っている状態で乾いてしまうと、取れにくい跡が残ってしまうので、泡が乾く前に洗車するようにしましょう。
拭き上げる前に水分も乾いてしまうと、取れにくい跡が残ってしまうので注意が必要です。
例えば、炎天下で洗車をする際には、ガソリンタンクやヘッドライト周りなど、車体の部位ごとに洗っては流す作業をすることをおすすめします。
また、上から洗車していくと乾きやすくなってしまうので、炎天下では下から洗っていくようにしましょう。
金属部分の磨きには注意が必要
バイクを洗車する際に、エンジン、排気管、フレーム、ホイールなどの金属部分を磨く際には、塗装やステッカーに傷が付く可能性があるので注意が必要です。
例えば、研磨剤入りの洗剤や硬いブラシを使用してしまうと、塗装表面に細かい傷がついたり、ステッカーが剥がれたりしてしまう可能性もあります。
そのため、金属部分を磨く際に柔らかい布や専用の磨き用具を使用するようにしましょう。
金属専用の洗浄剤や磨き剤を使用することで、効果的に汚れを落としつつ塗装やステッカーにダメージを最小限に抑えることが可能です。
また、塗装面の洗浄には、水滴や汚れを優しく取り除ける高品質のマイクロファイバークロスを使用したり、ステッカー部分は直接擦らず、柔らかいスポンジや布で優しく洗うようにしましょう。
バイクを洗車しないリスク

バイクを洗車しないリスクについては、以下があります。
- 車体が錆びてしまう
- 塗装表面が劣化する
- バーツ部品の故障
それぞれのリスクについて解説していきます。
車体が錆びてしまう
バイクは金属パーツもむき出しになっているので、定期的に洗車をしないと車体が錆びてしまうリスクがあります。
金属パーツ表面に塗装をしていたとしても、走行中の泥水や砂埃などの付着により傷がつき、塗装も劣化しやすくなるのも事実です。
万が一、車体が錆びてしまうと、見た目が悪くなってしまうのはもちろん、車体の価値を下げてしまうので、売却する際に大きな悪影響を与えてしまいます。
実際に、洗車を定期的にしていないと、新車のバイクでも1年たたずに、落ちにくい汚れや塗装表面の傷みがでてきます。
このように、バイクの洗車をしないと車体が錆びてしまいバイクの寿命が縮まるので、洗車は必要です。
パーツ部品の故障
バイクの洗車をしないと、パーツ部品の故障につながってしまい、大きな事故を引き起こしてしまうリスクも考えられます。
傷や汚れを放置してしまうことによってパーツの劣化が早まり、新しく交換する必要がでてくる場合があります。
例えば、リアサスペンションにさびが発生し、オイル漏れから焼き付きを起こしたケースもあります。
正しい頻度でバイクを洗車しよう!

今回は、バイクの洗車頻度やバイクを洗車する流れについて紹介しました。
バイクの洗車頻度については、走行距離や住んでいる環境などによっても異なりますが、1ヶ月に1回が適切といえます。
また、バイクを洗車する流れについては、以下があります。
- 水をかける
- スポンジやブラシを使って洗う
- 水分をしっかりと拭き取る
- チェーンオイルを入れる
今回の記事を参考に、正しい頻度でバイクを洗車するようにしましょう。