正しいバイクヘルメットの選び方とは?用途別の選び方や注意点についても解説

正しいバイクヘルメットの選び方について知りたいと悩んでいませんか?

この記事では「正しいヘルメットの選び方」について紹介します。

他にも「用途別バイクヘルメットの選び方」や「バイクヘルメットを選ぶ際の注意点」についても紹介していきます。

ぜひこの記事を参考にして、正しいバイクヘルメットの選び方について理解を深めてみてください

正しいバイクヘルメットの選び方

正しいバイクヘルメットの選び方については、以下があります。

  • 頭のサイズを測定する
  • 安全規格
  • ヘルメットの種類
  • 視界が確保できるもの

それぞれの選び方について紹介していきます。

頭のサイズを測定する

正しいバイクヘルメットの選び方として、事前に頭のサイズを測定しておきましょう。

実際に、ヘルメットは同じモデルでも複数のサイズがあるのが一般的です。

例えば、ヘルメットが大きすぎると、転倒時に脱げてしまったり、走行中に風圧でずれたりする可能性があります。

逆に小さすぎてしまうと、頭の血管が圧迫されて頭痛や吐き気を引き起こしてしまうリスクがあるので、適切なサイズのヘルメットを選ぶことが重要です。

ヘルメットのインナーパッドは使用するたびに緩んでいく傾向があるため、購入時にはこれを考慮するようにしましょう。

自分の頭のサイズを測定し、実際に試着してフィット感を確認することをおすすめします。

安全規格

ヘルメットの安全規格は、厳格な安全基準を満たしていることの証明になるので、ヘルメットを選ぶ際にはこれらの基準を確認することが重要です。

ヘルメットには、安全規格マークが必ず付いており、それぞれが重要な意味を持っています

主な安全規格については、以下があります。

安全規格の種類特徴
PSCマーク製品安全協会の基準に準拠した製品に表示されるマークで、経済産業大臣によって承認されたJIS相当の安全基準を示しています。特徴は、マークが表示されていない商品は、乗用車用ヘルメットとして販売することが禁止されていることです。そのため、乗車用として購入する際は、必ずこのマークの有無を確認しましょう。
SG規格PSCマークの違いは、対象商品の認定基準を経済産業大臣ではなく製品安全協会が定めていることです。PSCマークが付いた製品は、万が一の人身事故が起きた場合、消費者保護の立場から適切な賠償措置が実施されます。
JIS規格JISマークは、日本の国家規格を示すものであり、安全基準に合致していることを示します。特に、乗車用ヘルメットのJIS規格は、国際基準に基づいた厳格なテストがおこなわれます。
SNELL規格SNELL規格は、非営利機関であるスネル記念財団が定める規格であり、約5年ごとに更新される厳格な基準を持っています。ヘルメットが壊れないことを重視し、落下試験や貫通性能試験などで高い安全性を要求します。
ECE規格ヨーロッパで主に使用される規格であり、ヘルメットが壊れることで衝撃を吸収することを重視しています。ECE規格では、衝撃吸収、貫入抵抗、側部の剛性、視界、リテンション方式などの要素が評価対象です。
ARAI規格SNELL規格よりも厳しい独自の基準を持っており、高い安全性を追求している規格です。
MFJ規格MFJ公認のレースに参加する際には、車検を通過したヘルメットに公認シールが貼られていることが出場資格の条件になります。競技者の安全性向上を目的に規格を採用しています。この規格は、日本モーターサイクル協会によって制定され、JIS規格に基づいた安全性能を満たすヘルメットが認定されます。

上記のように、ヘルメットにはさまざまな安全規格があり、万が一の事故に備えて厳しい基準をクリアしたヘルメットを選ぶことをおすすめします。

ヘルメットの種類

ヘルメットの種類は幅広くあるので、ライダーの好みや用途に応じて選ぶようにしましょう。

選ぶ上で重要なポイントとして、安全性を確保するために適切なフィット感やライディングする時間や環境などを考慮して選ぶことが重要です

具体的に、ヘルメットの種類については、以下があります。

  • フルフェイスヘルメット
  • ジェットヘルメット
  • システムヘルメット
  • オフロードヘルメット
  • ハーフキャップヘルメット

それぞれの種類について紹介していきます。

フルフェイスヘルメット

フルフェイスヘルメットとは、頭部を完全に覆うタイプのヘルメットです。

一般的には、レースで培われた高い安全性や風の抵抗を軽減する静音性、運転時の支障を最小限に抑える特徴があります。

実際に、バイクレーサーなどがレース中に使用することから、高い安全性を持っています

ツーリング用フルフェイスヘルメットは、UVカットのインナーバイザーや実用性の高い機能が付いている商品が多いです。

顔全体を覆うため、ジェットタイプに比べて冬場は暖かいですが、夏場は暑く感じたり開放感が不足するなどのデメリットもあります。

ジェットヘルメット

ジェットヘルメットとは、頭部から後頭部にかけてしっかりと保護している特徴があります。

顔が完全に開いているため視認性が高く、熱がこもりにくいメリットがあります。

あご部分が解放されているため着脱が容易で、視界も広く開放感があり、軽量なので首への負担が少なく疲れにくいです。

しかし、解放された部分が大きいので、高速走行時に風の巻き込みが多くなり、長時間の走行や転倒時の安全性ではフルフェイスヘルメットよりも怠ってしまいます

システムヘルメット

システムヘルメットとは、あご部分が上方に開くことができる特徴があります。

フルフェイスヘルメットと同じ安全性だったり、ジェットヘルメットのような装着感を楽しむことができます。

バイクから降りた際には、フリップ部分を上げることでヘルメットを脱がずに飲み物を摂取することが可能です

ただし、部品点数が多くなるため他のタイプと比べて大きくなりがちであり、重量も増加し首への負担が大きくなるというデメリットもあります。

また、システムヘルメットは少し特殊な構造を持つため、製造メーカーも少ない傾向があります。

オフロードヘルメット

オフロードヘルメットは、長い顎部分とひさし、全体的にゴツゴツした形状が特徴的なヘルメットです。

基本的には、モトクロスなどのオフロードで使用されるタイプであり、視界が非常に広く、安全性も非常に高くなっています

バイザー部分は、前方を走行しているバイクから跳ね上げられた泥や石を防いだり、日よけの役割があります。

また、突き出した口の部分は、呼吸がしやすくなっているメリットがあります。

デメリットとしては、バイザーが付いているため、高速走行時には風の影響を受けやすくなります。

ハーフキャップヘルメット

ハーフキャップヘルメットは、持ち運びや装着が容易で、着用時には顔の周りを覆わないため、ヘルメットの中でも最も視界が広い特徴があります。

頭頂部を主に保護するヘルメットで、軽量で通気性があり比較的安価に入手できます

ただし、保護範囲が限られているため、他のヘルメットに比べて安全性が低くなる傾向があります。

実際に、使用可能なバイクの排気量にも制限があるので注意が必要です。

視界が確保できるもの

ヘルメットを選ぶ際には、視界を確保できるヘルメットを選びましょう。

視界が広いヘルメットを選ぶことによって、死角を減らすことができ、事故のリスクを抑えることができます。

また、シールドがついていれば、雨や風の強い時でも視界が確保でき、さらに虫の衝突からも守ってくれます。

スモークシールドやミラーシールドは、逆光時の視認性を向上させる役割があり、ツーリングや街乗りなど日中の走行が多いライダーにおすすめです

さらに、UVカット加工されたシールドは、紫外線から目や肌を保護することができます。

しかし、スモークシールドやミラーシールドを着用してると、夜間走行時に道路状況や他の人の存在に気付きにくいことがありますので、夜間走行時にはクリアシールドを着用するようにしましょう。

用途別バイクヘルメットの選び方

用途別バイクヘルメットの選び方を把握しておくことで、自分に合っているバイクヘルメットを見つけることにもつながります

具体的に用途別バイクヘルメットの選び方については、以下があります。

  • 街乗り
  • ツーリング
  • スポーツ走行
  • オフロード走行

それぞれの選び方について紹介していきます。

街乗り

バイクでの通勤や買い物、短距離移動を頻繁におこなうなら、安全性だけでなく快適性や使いやすさを考慮したジェットタイプのヘルメットがおすすめです。

ヘルメットの着脱のしやすさや快適性でヘルメットを選ぶなら、ハーフキャップもスタイリッシュで脱着が簡単ですが、安全性を考慮すると使用は避けるべきといえます

また、街乗りの場合は、PSCやSGの基準をクリアしたリーズナブルなヘルメットを選びましょう。

ツーリング

ツーリングでは、長時間ヘルメットを被るので、長時間被っても快適で軽いヘルメットが重要です。

ヘルメットが窮屈だったり重かったりすると、疲労が増してしまうのも事実です。

安全性や機能性を重視するなら、ツーリング向けフルフェイスヘルメットを選ぶのが良いでしょう

また、軽さと快適さを求めるならジェットヘルメットが適しています。

強い風にさらされることも多いため、整流効果のあるフルフェイスヘルメットやシステムヘルメットがおすすめです。

スポーツ走行

スポーツ走行は、峠道やサーキットなどでスピードを出して走行するので、頭部の損傷リスクが低いフルフェイスヘルメットがおすすめです。

ロードレースなどに参加する場合は、必ずMFJ公認のヘルメットを着用する必要があります。

一部の走行会では、サーキットでもMFJ公認マークがなくても走行できることがありますが、より安全なヘルメットを選ぶことが重要です

このように、スポーツ走行を検討しているのであれば、最初からMFJ公認モデルを選ぶことでトラブルを避けることができ、追加の購入費用も節約することができます。

オフロード走行

オフロード走行では、バイザーや前面に突き出た口部分があるオフロードヘルメットがおすすめです。

オフロードヘルメットを装着することによって、木々からの飛び跳ねや小石から頭を守ることができます。

また、口周りの突き出し部分は、呼吸がしやすいように十分な空間が確保されています

しかし、海外製のオフロードヘルメットは公道走行不可の仕様のものが多いため、購入時にはPSCやSG規格の有無を確認することが重要です。

バイクヘルメットを選ぶ際の注意点

バイクヘルメットを選ぶ際の注意点については、以下があります。

  • 購入前には必ず着用して留め金も確認する
  • 中古ヘルメットには注意が必要
  • 排気量に合ったヘルメットを選ぶ

それぞれの注意点について紹介していきます。

購入前には必ず着用して留め金も確認する

ヘルメットは、商品によって頭の外周サイズごとに異なる大きさが設定されているので、購入前には必ず着用するようにしましょう。

どのサイズが自分にもっとも合っているのかわからないという人は、店頭で専門知識を持った店員からアドバイスを受けながら、様々なタイプやサイズを試着し、適切なフィッティングを確認してもらいましょう。

試着の際は、あごひもをしっかりと締めるまで試して、留め金も自分でしっかりと締めることができるか確認しましょう

ちょうど良いサイズのヘルメットは、少し窮屈に感じるくらいとされています。

しかし、人の頭の形状はそれぞれ異なるため、着用中に頭が痛くなる場合は、着脱可能な内装部品を交換することで若干のサイズ調整をすることも可能です。

中古ヘルメットには注意が必要

バイク関連の中古パーツの取引が盛んにおこなわれていますが、中古ヘルメットの場合はあまりおすすめできません。

ヘルメットは使用開始から約3年で交換が推奨されており、前の所有者の使用状況が不透明なので安全性への懸念が残ってしまいます

また、海外メーカーの製品は材質や品質が不明確なケースもあります。

そのため、中古ヘルメットを購入する場合は、製造年月の他に、外殻の状態や内部のライナーの状態などをしっかりと確認するようにしましょう。

排気量に合ったヘルメットを選ぶ

排気量に合ったヘルメットを選ぶことによって、万が一事故が起きてしまっても、被害を最小限に抑えることにもつながります。

実際に、ハーフヘルメットを着用して大型バイクに乗っても、法的に問題になることはありません。

しかし、大型バイクの速度域で転倒や事故が発生した場合、ハーフヘルメットだけでは安全性を確保することは難しいです

さらに、SGマークの損害賠償制度においても、ハーフヘルメットが認められない可能性が高いです。

そのため、ヘルメットを選ぶ際には、排気量に合った規格に基づいたものを選ぶようにしましょう。

正しくバイクヘルメットを選ぼう!

今回は、正しいバイクヘルメットの選び方や用途別バイクヘルメットの選び方を紹介しました。

正しいバイクヘルメットの選び方については、以下があります。

  • 頭のサイズを測定する
  • 安全規格
  • ヘルメットの種類
  • 視界が確保できるもの

また、用途別バイクヘルメットの選び方を把握しておくことで、自分に合っているバイクヘルメットを見つけることにもつながります

今回の記事を参考にして、正しくバイクヘルメットを選びましょう。