街頭ビジョンの広告効果とは?費用・実施の流れ・注意点を解説

街頭広告の中でも一際存在感のある街頭ビジョン(屋外ビジョン)、「一体どのくらい効果が見込めるんだろう」と疑問に思っている人もいるでしょう。

当記事では、街頭ビジョンの広告効果をはじめ、街頭ビジョンに広告を放映する際に知っておきたいポイントを紹介します。
街頭ビジョンでの広告放映を検討している人は、この記事で放映に向けて必要な作業をチェックしてください。

この記事を読むとわかること
  • 街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告のメリット・デメリット
  • 街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告の費用
  • 街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告を放映する際の流れ
  • 街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告を放映する際の注意点

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告とは?

街頭ビジョンとは、ビルや駅の外壁に設置された屋外ビジョンのことです。
ほかの屋外広告とは異なり、映像や音で訴求できるので、より多くの情報をターゲットに伝えられます。

街頭ビジョンは、駅前や商業施設、繁華街など、人の往来が多い場所に設置されていることが多いため、多くの人に広告を見てもらえるでしょう。

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街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告のメリット

ここからは、街頭ビジョン広告のメリットとして、下記7つを紹介します。
「街頭ビジョンにはどのような広告効果があるだろう」と気になっている人は、参考にしてみてください。

街頭ビジョンへの広告放映を検討している人は、メリットとデメリットを比較して、自社に合った広告手法なのかチェックしましょう。

  • 動画と音声による表現で多くの情報を伝えられる
  • 不特定多数の人にアプローチできる
  • 話題性が高くSNSでバズる可能性も
  • 潜在層へのアプローチによる新規ユーザー開拓につながる
  • 放映期間を柔軟に設定できる
  • テレビやWEB広告の素材を使用できる
  • シンクロ放映が行える

動画と音声による表現で多くの情報を伝えられる

街頭ビジョン広告の最大のメリットは、動画と音声による表現が行えるため、ほかの街頭広告に比べて多くの情報をターゲットに伝えられることです。

一般的な屋外広告では、イラストや写真、文字での表現に限られるため、伝えられる情報に限界があります。
動画は静止画に比べて、5,000倍の情報量があるといわれているので、街頭ビジョン広告は街頭広告の中でも、最もサービスや製品の魅力を伝えられる広告手法といってもいいでしょう。

不特定多数の人にアプローチできる

街頭ビジョン広告のメリットは、不特定多数の人にアプローチできることです。

街頭ビジョンの設置されている場所は、人の往来が多い場所が多いため、多くの人に広告を見てもらえる可能性があります。
これまでサービスや製品を知らなかった人にもアプローチが可能です。

話題性が高くSNSでバズる可能性も

街頭ビジョンのメリットは、話題性が高く、SNSでバズる可能性もあることです。

人目をひく動画や根強いファンのいる芸能人、キャラクターを起用した動画は、SNSにアップロードされ、バズることがあります。
SNSで話題になると、想定していたよりも高い広告効果を得られるでしょう。

潜在層へのアプローチによる新規ユーザー開拓につながる

街頭ビジョン広告は、潜在層へのアプローチができるため、新規顧客獲得につながります。
街頭ビジョン広告は、広告の発信者が消費者へ伝えたい情報を伝えるプッシュ型広告にあたり、プル型広告よりも多くの潜在客にアプローチ可能です。

新商品発表や、より広く認知してもらいたいサービスの告知に最適といえるでしょう。

放映期間を柔軟に設定できる

街頭ビジョン広告は、放映期間を柔軟に設定できることもメリットです。

街頭ビジョン広告の放映期間は、1日~1年間と契約できる期間の幅広いため、企業のニーズにあわせた契約が行えます。
じっくり認知拡大したい場合は長期契約、イベント的要素を取り入れたい場合は1日のみの契約など、自社に合った戦略をたてましょう。

テレビやWEB広告の素材を使用できる

街頭ビジョン広告は、テレビ広告やWEB広告の動画素材をそのまま使用できることも魅力です。
新たに動画制作をする必要がないため、制作コストの削減につながります。

また、ほかの街頭広告では看板の設置や撤去が必要ですが、街頭ビジョン広告には必要ありません。

シンクロ放映が行える

街頭ビジョン広告は、周辺のビジョン広告とのシンクロ放送を行えます。

シンクロ放送は非常に迫力があり、話題性の高い手法です。
ネットやニュースで取り上げられる可能性も高まります。

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告のデメリット

次に、街頭ビジョン広告のデメリットを紹介します。

街頭広告を放映する際は、しっかりデメリットを知っておくことが大切です。
デメリットを抑えて企画を行うことで、街頭ビジョンのマイナス面をカバーできるでしょう。

  • 広告費用が高い
  • 反復訴求効果を期待できない
  • 反応率が低い
  • 設置場所によっては効果を実感できない
  • ターゲット設定が難しい
  • 効果測定が困難

広告費用が高い

街頭ビジョン広告のデメリットは、ほかの街頭広告と比較して、広告費用が高いことです。

たとえば、新宿アルタビジョンで60秒動画を1日17回放映すると、200,000円/1日かかりますが、新宿駅東西自由通路の解放枠であれば、広告費が70,000円/1日ですみます。
街頭ビジョンは費用も高いため、しっかりと広告効果を発揮できるよう企画しなくてはいけません。

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反復訴求効果を期待できない

街頭ビジョンには、反復訴求効果が低いというデメリットもあります。

ほかの街頭広告は、一定期間同じ場所に掲示されているので、何度も繰り返し目にすることが場合が多いです。
しかし街頭ビジョンは、いろいろな企業の広告動画が放映されるため、反復効果を期待できません。

反応率が低い

街頭ビジョンをはじめとする街頭広告は、リアルタイムでの反応率が低い傾向にあります。
街頭ビジョンなどの街頭広告は、街中を行き交う人にPRを行うため、即座の反応は期待できません

反応率の高い広告手法を希望している人は、WEB広告を検討するのがおすすめです。

設置場所によっては効果を実感できない

街頭ビジョン広告は、ビジョンの設置場所によっては効果を実感できない可能性があります。

街頭ビジョンは、比較的人の往来が多い場所に設置されていますが、立ち止まるスペースがない場合や、交通量の少ない場所に設置されているビジョンは、思うような効果が得られません。
街頭ビジョン広告を放映する際は、放映するビジョンの制定に気を配りましょう。

ターゲット設定が難しい

街頭ビジョンは、大まかなターゲット設定は行えますが、より詳細に絞り込むのは難しいというデメリットがあります。
特定の人に向けたサービスや商品の広告に使用する場合は、効果を実感できない可能性が高いです。

街頭ビジョンで広告をする場合は、多くの人がターゲットとなる製品やサービスのPRに利用しましょう。

効果測定が困難

街頭ビジョンは、効果測定が難しい傾向にあるため、どのくらい費用対効果が得られたかを正確に把握できません

解決策として、普段利用されないようなキーワードをアピールする、位置情報データを利用するなどが考えられます。

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告の費用

街頭ビジョンの広告費用は、地域やビジョンの設置された立地によって異なります

下記表は、北海道・東京・愛知・大阪・福岡の街頭ビジョンの費用をまとめた表です。
街頭ビジョン広告の放映にかかる費用感の参考にしてください。

媒体名放映秒数期間料金
札幌駅前ビジョン1時間あたり15秒/4回1週間225,000円
渋谷スクランブル交差点4面連動放映1時間あたり15秒/4回1週間3,750,000円
池袋PARCOビジョン1時間あたり15秒/4回1週間700,000円
新宿ユニカビジョン1時間あたり15秒/4回1週間1,000,000円
梅田BS3Dビジョン1時間あたり15秒/3.5回1週間300,000円
栄YGビジョン1時間あたり15秒/4回1週間230,000円
ソラリアビジョン(4基セット)1時間あたり15秒/4回1週間300,000円

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告を放映する際の流れ

ここからは、街頭ビジョン広告を放映するまでの流れを解説していきます。

放映申し込みから放映までは期間が短いため、事前にある程度企画を固めておかなくてはいけません。
街頭ビジョンでの広告放映を検討している人は、下記の流れにそって作業を行うと、スムーズに入稿まで進めるでしょう。

  1. 放映エリアを検討する
  2. 媒体社に問い合わせをする
  3. 放映申し込みをする
  4. 動画を制作する
  5. 広告審査を受ける
  6. 媒体社にデータを入稿する
  7. 放映開始
  8. 放映報告書の受け取り

放映エリアを検討する

街頭ビジョンでの広告放映を検討している人は、まず放映エリアを絞りましょう。

放映エリアを選定したら、主要な街頭ビジョンの中から放映を希望する媒体を決めて下さい。

媒体社に問い合わせをする

広告を放映したい媒体が決まったら、媒体社に放映の可否を問い合わせをしましょう。

街頭ビジョンは、媒体社ごとの規定とビルごとの規定が定められています。
問い合わせの段階で、媒体社やビルの放映規定を満たしているかの内容審査を受けなくてはいけません

放映申し込みをする

問い合わせ時の内容審査に通過し、希望する時期や期間の枠が空いていたら、放映申し込みをしましょう。

媒体によって、入稿までのスケジュールが異なります。
申し込み時に、今後のスケジュールを確認しておくのがおすすめです。

動画を制作する

放映申し込み後は、街頭ビジョンで放映する動画を制作します。
動画を制作する際は、媒体社やビルが設けている規定を遵守した動画を制作しましょう。

既存の動画を利用する場合は、動画で規定外の表現を行っていないか確認してください。

広告審査を受ける

街頭ビジョンで放映する動画が完成したら、広告審査を受けましょう。
規定が守られていない動画は、審査落ちしてしまいます。

また、動画を修正しなくてはいけない可能性もあるので、余裕を持って審査を受けるのがおすすめです。

媒体社にデータを入稿する

動画が審査に通過したら、媒体社にデータを入稿しましょう。

入稿方法やデータの形式、入稿日は入稿者ごとに異なります。
事前に確認してから入稿してください。

放映開始

無事入稿が完了したら、放映開始されます。

契約通りの日程で放映されているか確認しましょう。

放映報告書の受け取り

放映が終了したら、放映者から放映報告書を受け取りましょう。

放映報告書には、放映している際のビジョンの写真と、放映期間、放映回数などをまとめた報告が記載されています。

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告を放映する際の注意点

最後に、街頭ビジョン広告を放映する際の注意点を解説します。

街頭ビジョンで広告を放映しようと思っている人は、下記3つのポイントに気をつけましょう

  • 広告内容の審査と広告の審査が必要
  • 人気の街頭ビジョン(屋外ビジョン)は枠がすぐ埋まってしまう
  • 申し込み後のキャンセルは基本的に不可能

広告内容の審査と広告の審査が必要

街頭ビジョン広告を放映する際は、広告内容と広告動画の審査が必要です。
広告内容の審査は問い合わせ時に行うため、問い合わせ前に企画内容を明確にしておきましょう

また、広告動画の審査を受ける際は、時間がかかったり、修正が必要になったりしたときのために、余裕をもって申し込みしましょう。

人気の街頭ビジョン(屋外ビジョン)は枠がすぐ埋まってしまう

人気の街頭ビジョンは、広告枠がすぐに埋まってしまいます。

広告を放映したい期間が決まっている場合は、早めに媒体社に問い合わせるのがおすすめです。

申し込み後のキャンセルは基本的に不可能

街頭ビジョン広告は、申し込み後のキャンセルを受け付けていないことが多いです。

企画の変更や頓挫がないよう、入念な打ち合わせをしておきましょう。

街頭ビジョン(屋外ビジョン)広告は認知力を高めたいときに最適な広告手法

街頭ビジョンは、街頭広告の中でも視認性に優れているため、サービスや製品の認知度を上げたいときに最適な広告手法です。

しかし、広告効果の高いビジョンは人気が高いため、早めに行動しなければ、枠は埋まってしまう可能性があります。
また、放映申し込み後はスケジュールがタイトになる可能性が高いので、事前に企画や広告内容を決めておき、余裕をもった広告制作ができるように気を配りましょう。