【必見】バイクに欠かせない整備とは? | 初心者でもできる整備方法13選

「バイクの整備って個人でもできるの?」「バイクの整備って難しそう」
このように考えている人は多くいます。難しそうに感じてしまいますが、バイクの整備はそれほど難しくありません。特に毎日チェックする項目に関しては、少しの時間で誰でもできます。
バイクは小まめに整備するほど、長く走ってくれます。愛車を長い時間を共にしたいと考えているのは、バイク好きなら当然でしょう。
今回はそんな方に向けて、「バイクの整備」を紹介します。初心者でもできる整備方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
バイクの整備は自分でもできる

乗用車と違い、バイクの整備は個人でできる部分が多くあります。そのため、北海道のように長い距離をツーリングする場合、自分でしなければいけないケースも出てくるでしょう。
そんな時に備えて、まずは以下の4つの点を理解しておいてください。
- 場所によって難易度が変わる
- 必須のメンテナンスは洗車とサビ取り
- 毎日チェックしたい項目は4つ
- 電装系や駆動系を小まめに点検する
場所によって難易度が変わる
バイク整備の難易度は、整備する場所によって大きく左右されます。例えば、エンジンや電装系のメンテナンスは専門知識が必要であり、工具も特殊なものが必要です。素人がおいそれと触れられる部分ではありません。
一方で、チェーンの掃除やタイヤの空気圧調整は、基本的な工具があれば誰でも簡単にできます。最初から全てのパーツを整備するのは難しいため、まずは自分にできる場所から整備してみると良いでしょう。
必須のメンテナンスは洗車とサビ取り
愛車と長期的に付き合っていくには、定期的な洗車とサビ取りが不可欠です。汚れが積もるとサビの原因になるだけでなく、バイクの性能低下にも繋がります。特に、雨に濡れた後はサビやすいため注意しましょう。
洗車とサビ取りは、誰でも取り組める整備です。特に洗車の際に隅々までバイクを洗うと、愛車の異常や不具合を発見する可能性があります。
まずは洗車とサビ取りから整備を始めてみてください。
毎日チェックしたい項目は4つ

バイクの状態を確認するために、毎日チェックしておきたい項目が4つあります。以下です。
- タイヤに亀裂や摩耗、傷がないか
- チェーンのたわみや空転がないか
- フレームやボディに傷やへこみ、歪みがないか
- フロントフォークからの油漏れや歪み、ねじれがないか
どれもバイクの重要な部分になります。特に転倒した際は痛みやすいので、余裕があればその場でチェックしてください。
異常が出た状態のまま運転すると、走行に影響する可能性があり危険です。
電装系や駆動系を小まめに点検する
バイクの整備では、電装系や駆動系の定期的な点検も重要です。以下を確認しましょう。
- ライトの点灯
- 方向指示器の点灯
- バッテリーの寿命
- バッテリーの接続の緩み
- チェーンやスプロケットの摩耗
手間と感じるかもしれませんが、電装系や駆動系はバイク走行にとって重要です。定期的にチェックし、必要に応じて専門のショップで相談するようにしましょう。
バイクの整備をする際に用意しておきたい工具

バイクの整備をする際、用意しておきたい工具があります。特に以下の5つは良く使うので、揃えておきましょう。
- スパナ
- ドライバー
- ブライヤー
- 六角レンチ
- コンビネーションレンチ
それぞれ複数のサイズを用意しておくと、様々な部品に対応できて便利です。また、道具はなるべくプロ仕様の製品を選んでください。100均でも購入できますが、バイクのパーツに負荷をかけてしまう可能性もあるため、なるべくプロ仕様のものを使うのがオススメです。
ネジの締め方には気を付けよう
バイク整備において、ネジの締め方は非常に重要です。適切な締め付けがないと、ネジが緩んでしまい、最悪の場合バイクが故障する原因となります。ですが、締めすぎるとネジ穴がバカになって、パーツの破損に繋がります。非常にデリケートなのです。
他にも、ネジが斜めになっていたり、ネジ穴からズレていたりすると、故障や破損に繋がります。ネジ締めは、ゆっくり丁寧にするよう意識しましょう。
バイクの基本的な整備方法13選

バイクの整備は様々な方法があります。ここからは、初心者でもやりやすい方法を13個紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 洗車
- サビ取り
- 稼働部のグリスアップ
- タイヤの空気圧チェック
- ブレーキパッドの残量チェック
- 灯火類の作動チェック
- チェーンの清掃・注油
- ブレーキレバー・クラッチレバーの遊びの調整
- バッテリーの充電・交換
- エンジンオイルの点検と交換
- 冷却水の点検・交換
- スパークプラグの交換
- エアフィルターの交換
洗車
バイクを清潔に保ち、サビや故障を防ぐためにも、定期的に洗車をしましょう。汚れや塩分を除去し、バイクの寿命を延ばす効果があるためです。また、見えにくい箇所の異常や不具合を発見できる可能性もあります。
以下の流れで洗車する方法が一般的です。
- 水をかけてバイク全体を濡らす
- スポンジとシャンプーを使って全体の汚れを洗い落とす
- 水をかけてシャンプーを洗い流す
- 車体に残った水分を丁寧に拭き取る
- ワックスでコーティングをする
ワックスでのコーティングは、必ずしも必要なわけではありません。シーンに応じて使ってみてください。
愛車が綺麗になっていくとそれだけで嬉しいものです。まずは小まめな洗車を意識すると良いでしょう。
サビ取り
バイクの整備では、サビの除去も重要です。サビはバイクの見た目を損ねるだけでなく、機能的な問題も引き起こします。しかも、気が付いたら発生しているケースがほとんどです。サビを放置するとバイクの劣化に繋がるため、速やかに対処しましょう。
方法は簡単です。サビ取り専用のスプレーやクリーナーを使用し、以下の流れでやってみてください。
- サビ取り剤でバイクのサビを浮き上がらせる
- ブラシや布で浮き上がったサビを除去する
- 防サビ剤を使って防サビ処理をする
サビ取り剤はパーツの素材によって相性があるため、愛車の素材に合わせて選びましょう。
後は小まめに水分を拭き取り、サビが発生しにくい状態を維持してくださいね。
稼働部のグリスアップ

サイドスタンドやタンデムステップなど稼働部分のグリスも、定期的に点検しましょう。グリスが切れると動作が重くなってしまうためです。摩耗や故障を防ぐ効果もあるため、小まめなチェックを意識してください。
特に洗車や雨天走行の後はグリスが取れている可能性が高いため、グリスアップは必須です。グリスを適切に塗布していれば部品間の滑りをスムーズにし、寿命を延ばせます。
「バイク用」と書かれたグリスを使って、丁寧に塗ると良いでしょう。
タイヤの空気圧チェック
タイヤを適切な空気圧に保つのも大切です。バイクの乗り心地に直結するため、定期的に計測しましょう。
ただし注意点として、適切な空気圧にするよう心がけてください。空気圧が低すぎるとタイヤの摩耗が早まり、燃費が悪化するためです。逆に高すぎると乗り心地が悪くなり、タイヤが破損するリスクがあります。
1ヶ月に1回程度の定期的なチェックで、適切な空気圧を維持しましょう。
ブレーキパッドの残量チェック
安全運転のためには、ブレーキパッドの残量も大切です。ブレーキパッドの残量が減っていると、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキ時に異音が鳴ったりします。
安全運転のためには重要なパーツなので、定期的なチェックをしましょう。確認方法は目視で大丈夫です。
なお、摩耗していた場合は近くのバイクショップでブレーキパッドを交換してもらってください。
灯火類の作動チェック

夜間走行の安全性を確保するためにも、灯火類のチェックも欠かせません。以下を目視で確認しましょう。
- ヘッドライト
- テールライト
- ハイビーム
- ウインカー
- ブレーキランプ
- ハザード
- パッシング
これらを走行前に確認し、問題があれば早急に交換してください。夜間の視認性と安全性が高まります。
チェーンの清掃・注油
バイクにとって、チェーンは駆動系の重要なパーツです。走っているだけで汚れが付着するため、定期的な清掃と注油が必要になります。
汚れが溜まると、チェーンやスプロケットの摩耗を早め、走行性能に悪影響を及ぼすことも。清掃後に専用のチェーンオイルを適切に塗布し、スムーズな駆動を維持できるようにしましょう。
特に雨天時はチェーンに汚れが付着しやすくオイルも落ちてしまうため、要注意です。
ブレーキレバー・クラッチレバーの遊びの調整
ブレーキレバーやクラッチレバーの「遊び」が適切かどうかも整備時に確認しておきましょう。通常、レバーには「遊び」が設定されています。ブレーキやクラッチを操作しやすくしている機能です。
しかし「遊び」がないと、レバーを握った瞬間にブレーキが一気にかかります。常に急ブレーキがかかるような状態です。
そのため、適切な「遊び」を確保し、操作しやすい状態を維持しなければなりません。運転中の振動などで「遊び」が徐々になくなっていくケースがあるため、操作しにくくなったと感じたら、調整をしてみましょう。
バッテリーの充電・交換

バッテリーの状態はバイクの起動に直結します。弱っている状態だと、セルモーターが回りにくいため、エンジンを始動できない可能性があるほどです。特に寒さが天敵なので、冬場に思うようにエンジンがかからない経験は、誰しも1度くらいはあるでしょう。
また、長期間使用していると自然放電や劣化が進むため、定期的な充電や交換も必要です。バイク用のバッテリー充電器があるなら使ってみても良いですし、ない場合は近くのバイクショップで対応してもらいましょう。
エンジンオイルの点検と交換
エンジンオイルも整備しておきたいポイントの1つです。バイクにとって重要なパーツであり、エンジンの摩耗を防ぎ、清潔に保つ効果があります。エンジンオイルが少ない状態や汚れている状態で走ると、エンジンが焼き付いてしまうほど重要です。
エンジンオイルは大体5,000kmで劣化するため、定期的な点検と交換が必要になります。まずは目視で確認し、不調があればバイク屋で交換してもらうと良いでしょう。
冷却水の点検・交換
エンジンオイルと一緒に確認しておきたいのが、冷却水です。水冷式エンジンを搭載するバイクでは、冷却水の点検と交換も必要になります。エンジン内を冷却する役割があるため、非常に重要です。
冷却水が不足するとエンジンがオーバーヒートを引き起こし、バイクに大きなダメージを与えることにもなりかねません。定期的にリザーバータンクをチェックし、必要に応じて補充や交換をしましょう。
スパークプラグの交換

スパークプラグは、エンジンの点火装置となる重要なパーツです。エンジンの始動性や燃費に直接影響するため、整備時に必ず確認しておきましょう。劣化した状態で放っておくと、エンジンのかかりが悪くなったり、エンストを起こしたりする可能性があります。
交換はそれほど難しくなく、エンジンのシリンダーヘッド上部にあるスパープラグを取り出して、新品に交換するだけです。プラグレンチも車載工具に含まれているケースも多いため、道具で困ることもないでしょう。
スーパープラグは消耗品なため、1万km前後を目安に交換してください。
エアフィルターの交換
エンジンにクリーンな空気を供給する役割を持つエアフィルターも、整備時に確認したい部分です。エアコンや加湿器のフィルターと同じように、汚れてしまうとエンジンの効率が下がり、燃費の悪化を招きます。定期的に掃除をしましょう。
ただ、エアフィルターの場所はバイクによって異なります。基本的にバイクの内部に設置されているケースが多いので、自分でできるか心配な方は、バイクショップに任せるのもオススメです。
バイクの整備を小まめにしよう

バイクは整備する箇所が多くあります。日常的にできる整備も多いため、隙間時間を見つけて小まめにするようにしましょう。小さな気付きが、愛車を守る行動に繋がります。
また、整備をしていると、中には自分では対処が難しい異常を発見するケースもあります。そんな時はバイクショップで整備を依頼してください。無理にすると愛車を傷めてしまう可能性もあるため、プロに任せるのも整備の1つです。