引越し費用を安く済ませる方法とは?おさえておきたいポイントや注意点を紹介

新居の契約や新しい家具など、引越しは何かとお金がかかります。
引越しにかかる費用をできるだけ安く済ませる方法があるなら知りたいと思いませんか。
この記事では、引越し費用を安く済ませる方法について解説しています。
これから引越しを控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
引越し費用の明暗を決める3つのポイント

引越しの明暗を分ける費用について、3つのポイントは以下のとおりです。
<引越し費用の明暗を決める3つのポイント>
- 業者に運んでもらう荷物の量
- 引越し先までの移動距離
- 引越しをするタイミング
①業者に運んでもらう荷物の量
業者に運んでもらう荷物の量が増えれば、当然そのぶん費用が高くなります。
なぜなら、トラックの台数や作業員の人数が荷物の量に応じて必要になるため、大きく費用が変動するからです。
②引越し先までの移動距離
引越し先までの移動距離が遠くなると、そのぶん費用が高くなります。
理由は、距離が遠ければガソリン代や高速代なども多くかかるだけでなく、作業員の業務時間も長くなるからです。
③引っ越すタイミング(時期)
引越し相場は、そのタイミングや時期によって大きく変動します。
費用相場は需要に影響して変動するものなので、節目や年度など切替えの時期や週末や祝祭日、大安や午前中の便などは費用が高くなる傾向があります。
<引越しの費用相場が影響を受けるタイミング>
- 繁忙期OR閑散期
- 週末や祝祭日OR平日
- 大安や天赦日など縁起の良い日
- 午前OR午後
引越しを安く済ませるために事前にできること

引越しをできるだけ安く済ませたいのであれば、引越し前にやっておきたいことがいくつかあります。
前もって動いておくことで引越し費用を抑えやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。
引越しにかかる費用の相場を調べてみる
まずは、費用の目安を知るためにも引越し業者の相場をチェックすることが大切です。
相場の調べ方としては、引越し業者のシミュレーションで算出する方法や、一括見積もりサービスで見積もり依頼を行う方法を活用すると便利です。
- シミュレーションサービス
└引越し日や日時、人数、大まかな住所の入力で料金の目安を確認できる - 一括見積もりサービス
└複数の業者からまとめて見積りを取れるので、費用相場が確認しやすい
荷物の量を少なくする
引越しでは荷物量が多いほど作業員の仕事が増えて、必要なトラックのサイズや台数も大きくなります。
引越しの前に不要な物を選別してあらかじめ荷物量を減らしておくと、引越し費用が安くなります。
荷物の量によって、数万円以上の費用の差が出るケースもあります。
大型家具や家電の買い替えを検討する
引越しのタイミングに合わせて買い替え予定のある家具や家電の処分と購入を済ませることも、引越し費用を抑える方法の1つです。
引越し前に買い替える家具や家電を処分し、新たに購入した家具や家電を新居に直接届くように手配しておきます。
すると、古い家具・家電の分だけ荷物量が減るので、引越し費用を抑えられるという訳です。
とくに、冷蔵庫やソファといった大型の家具や家電の買い替え予定がある場合はおすすめです。
引越し費用を安く済ませる方法【引越し業者を使わない】

引越しの条件にもよりますが、引越し業者を使わずに引越しすれば、費用を抑えることが可能です。
たとえば、近距離の引越しで移動させる荷物が少ない方や、大きな家具・家電を運ぶ必要がない方は、以下の方法も検討してみましょう。
- 近距離の引越し
- 荷物が少ない
- 大きな家具や家電がない
ここでは、引越し業者を使わずに引越しをする方法を解説します。
自分で運ぶ
レンタカーや自家用車などを使って、自力や身近な人の助けを借りて引越しの荷物を運搬しても良いでしょう。
その場合、引越し業者に依頼するよりも、費用を抑えることができる可能性が高いです。
ただし、一度にすべての荷物を運び切れないときには、新居と旧居を何度か往復することになります。
宅配業者を利用する
新居へ運ぶ荷物量が少ない場合は、宅配業者を利用して、引越しの荷物を送るのも一つの選択肢です。
たとえば、小型の家具や家電と一人分の衣類などダンボールに数箱程度であれば、宅配業者でも対応可能です。
宅配業者によっては、大型の家具や家電を単品で配送するサービスが用意されている場合もあります。
宅配業者と引っ越し業者、どちらの費用が安く済むか比較した上で上手に活用してみてください。
宅急便や宅配便で荷物を送る際に知っておきたいこと

引っ越し業者を使わずに宅急便や宅配便を利用して引越しする場合に知っておきたいポイントについて紹介します。
宅急便や宅配便で荷物を安全に送るためのポイント
宅配で送った荷物の破損がおこらないか不安に感じる方は、以下の点に注意しましょう。
- 絶対に壊れてほしくない荷物は送らない
- ワレモノや電子機器を送る場合は厳重に梱包し、ワレモノシールを貼る
- 荷物の破損時に備え各運送会社の連絡先を確認しておく
宅配便に限らず、荷物の輸送は「絶対に安全」とは言い切れないものです。
破損のリスクに備え、しっかりと緩衝材を使って荷造りし、絶対に壊れてほしくないものは自分で運びましょう。
また万が一に備え、依頼する運送会社の連絡窓口や対処方法も確認しておくのが安心です。
宅急便・宅配便で送ることができる荷物のサイズ
宅急便や宅配便は何でも送れるわけではありません。
大きさや重さなど、運べる荷物のサイズは以下のとおりです。
宅配サービス会社 | 荷物の上限サイズ(上限重量) |
---|---|
ヤマト運輸(宅急便) | 200サイズ(30kg以内) |
佐川急便 | 260サイズ(50kg以内) |
ゆうパック | 170サイズ(25kg以内) |
規定サイズは、各社とも運搬物の縦・横・高さの3辺の長さの合計値です。
また、サイズだけでなく上限の重量も決まっています。
上限サイズ以下の荷物であっても、重さが上限を超える場合は運べないため注意してください。
引越し費用を安く済ませる10の方法

引越しを安く済ませる方法について、10の方法を解説します。
引越し業者と早めに契約する
引越し予定日の1か月前など引越し業者と早めに契約することで、引越し料金が安くなる場合があります。
引越し業者側も日程やスタッフの調整がしやすく、日にちに余裕があるため見積りの交渉もしやすくなります。
引越しの予定日が決まったら、1~3か月前までに見積もりを依頼し、契約まで完了させることをおすすめします。
相見積もりをする(最低3社)
複数の引越し業者に見積もりを依頼して、どの業者が1番安くなるかを必ず比較しましょう。
引越し業者にはそれぞれ得意・不得意なことがあるので、自分の条件にあった会社を選びましょう。
見積もりをした時に契約すると特典がもらえることもあるので、目当てのところは最後にするのがおすすめです。
キャンペーンなどの割引があるか確認する
引越し業者は、料金の割引キャンペーンやグッズやお米などのプレゼントを実施している場合があります。
お目当ての業者がある場合は、ホームページを確認するなど事前にチェックしておくようにしましょう。
ただし、キャンペーンは適用範囲や条件が定められていることがほとんどなので注意してください。
安くなる閑散期や平日を選ぶ
平日や閑散期など引越しをする人が少ない時期を狙って引っ越すと費用が安くできる可能性が高いです。
引越しの時期を自分で決められるのであれば、繁忙期である3~4月や9月、GWなどは避けることをおすすめします。
年末年始が含まれる12~1月は、1年の中でも「もっとも引越し料金が安くなる時期」なので狙い目といえます。
割安便(フリー便・混載便・帰り便など)を利用する
引越し業者の割安便を利用するのも、引越し費用を安く済ませる方法の1つです。
どの便も「時間帯指定ができない」「夜間の引越しになる」などのデメリットはありますが、費用は大幅に安くなります。
<引越し料金が安くなる割安便>
- フリー便:時間帯を引越し業者にの都合に任せるサービス
- 混載便:同方向に向かう他の利用者の荷物と同じトラックで引越しをするサービス
- 帰り便:別の引越しを済ませた引越し業者が地元に帰る際の空便を使ったサービス
ただし、特殊なサービスなので、希望する引越し日に必ず利用できるとは限らないのが難点です。
引越し業者に問い合わせて、利用できるサービスがあるか確認してもらいましょう。
時間を指定しない
引越し業者のプランは一般的に、「午前」「午後」「フリー」の3つに分かれています。
このうち引越しの時間を指定しない「フリー」のプランを選ぶことで、引越し費用を安くできます。
ただし、早朝や夜からの作業開始になる可能性もあります。
当日の状況により開始時間が前後する可能性もあるので、時間に余裕がある場合に利用するのがおすすめです。
荷造りと荷解きを自分で行う

荷造りと荷解きを業者に頼らず、すべて自分ですることで引越し料金を安く済ますことができます。
引越し業者には荷物の搬出や輸送、搬入だけを依頼するため、お得に引越しができます。
ただし、すぐに搬出できるように準備しておくことと、搬入されたらすぐに作業にを開始することが大切です。
段ボールなど梱包材を自分で準備をする
ダンボールなどの梱包材は、ある程度は引越し業者からもらえることがほとんどです。
しかし、無料分の上限数が決まっていたり、有料だったりする場合もあります。
梱包材の費用が別料金で発生する場合は、引越し業者から買わずに自分で準備すれば引越し費用を安くできます。
たとえば、梱包材は通販サイトやホームセンターなどで購入できるほか、小売店でもらえる場合もあります。
近所のお店で、余ったダンボールをゆずってもらえないかどうか聞いてみるのも良い方法です。
賃補助金や助成金、単身者用パックを活用する
新居先や移住先の自治体によっては、申請すれば補助金や助成金などをもらえる場合があります。
申請すると給付される可能性のある引っ越し関連の補助金や助成金は以下のとおりです。
- 結婚新生活支援事業
- 次世代育成転居助成
- 償還免除付のひとり親家庭住宅支援資金貸付
- 三世代同居・近居支援住宅取得補助金
- 住居確保給付金
- 高齢者世帯住替え助成事業
- 民間賃貸住宅家賃等助成制度
- 移住支援金
自治体によって補助金や助成金がもらえる条件が異なるため、該当するかどうか事前に確認しておきましょう。
また、引越し業者の単身者向けプランは、金額が割安に設定されています。
1人で引越しをする予定の方は、ぜひ単身者向けのプランを探してみましょう。
不用品をあらかじめ処分しておく
引っ越し前に不用品を処分しておけば運ぶ荷物量が減るため、引っ越し費用を抑えることができます。
なるべく不用品は引っ越し前に処分しておきましょう。
また、まだ使えそうな物など売却できるものであれば、売却代金を引越しの費用や新居の費用にあてられます。
不用品の売却におすすめの方法は以下のとおりです。
- オークションサイト
- フリマアプリ
- リサイクルショップ
また、不用品の処分が引っ越しプランに含まれている場合や、無償で引き取ってくれる業者もあります。
見積もりの際に確認しておきましょう。
自治体の回収サービスを使って不用品を処分する

引越しで出る不用品や粗大ごみの処分には、以下のようにさまざまな方法があります。
- 回収業者に頼む
- 引越し業者に引き取ってもらう
- 自治体の回収サービスに頼む
中でもお得に済ませるなら自治体の回収サービスがおすすめです。
不用品回収料金は自治体がお得
自治体の不用品回収は営利目的ではないため、料金が業者に比べると安く済みます。
コンビニなどで不用品に貼る処理券(シール)を購入し、貼り付けて指定された日時に指定の場所に出します。
ただし、指定された場所まで自分で運ぶ必要があるため、業者を利用するよりも手間がかかるのが難点です。
申し込みは早めにするのがポイント
自治体の不用品回収は、自治体に指定された日時に指定された場所に置かなければいけません。
そのため、即日というわけにはいかず予約が必要で、混み合う時期には数週間先を指定される可能性もあります。
そのため、引越しの予定が決まったら早めに予約を取る必要があります。
引っ越し費用を安くする鉄板フレーズ

「引っ越し費用を安く済ませたいけれど、業者との交渉に苦手意識がある」という方も多いのではないでしょうか?
苦手意識があっても言いやすい、見積もり時に効果的な鉄板フレーズをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
①「予算が○万円しかない」と言ってみる
見積もり時に業者に対して「予算が〇〇万円しかないです」と伝えてみましょう。
その際、絶対に本当の予算を伝えてはいけません。
ただし、あまりにも相場とかけ離れていると断られる可能性が高いため、相場の範囲で提示することがポイントです。
②「日程はお任せします」と言ってみる
さらに、日程に余裕がある場合なら「日程はお任せします」と伝えてみましょう。
引っ越し業者にとって都合の良い日程や時間帯に組み込むことができ、スケジュール調整の手間が省けるため、引越し料金を安くしてくれる可能性があります。
また、お任せしますという代わりに「費用が安くなる日はありますか?」と確認してみるのも、効果的な方法です。
引越し費用を安く済ませる方法をいろいろ試してみよう

引越しの時期をずらしたり、荷物を少なくしたり、引越し費用を安く済ませる方法はいろいろあります。
余裕をもってプランを立て、できそうな方法を試してみてください。
なるべくコストのかからない時期や方法を選択して、少しでもお得に引越しましょう。