イベント協賛金に相場はある?協賛メニュー13例&費用対効果を高めるコツ

企業がイベントに協賛を行う場合の相場はあるのでしょうか。

イベントによっては数千万といった協賛金が必要になる場合もあり、協賛メニューによって金額が異なっていきます。

イベントの協賛メニューとは、主にどのような項目があるのでしょうか。

よくあるイベントの協賛メニュー13例をご紹介した上で、具体的な協賛メニューも確認していきましょう。

「イベント協賛が始めてで、どう費用をかければよいかわからない」「協賛メニューの種類や金額がわからない」という方は、是非参考になさってください。

イベントの協賛金は相場ではなく内容で選ぶ

イベントの協賛金相場

企業がイベントの協賛を行うと、出資のリターンとして企業の宣伝ができるようになります。

出資金を多く出せばそれだけ大きな宣伝効果が見込めます。

そのため「できるだけ効果を出すにはいくら出資すればいいのか」「相場はいくら程度なのか」と気になるかもしれません。

しかし協賛金のポイントは相場ではなく、協賛メニューの内容であるといえます。

企業にとって効果の低い協賛メニューにいくら出資したとしても、リターンは望めません。

つまり適切な協賛メニューを選べば、低予算でも充分なリターンを得られる可能性があります。

イベントに協賛する意義や目的を明確にし、適切な協賛メニューに適切な規模の出資ができるよう見極めていきましょう。

協賛メニューから選択する

ではイベントの協賛メニューとは、どのような内容なのでしょうか。

イベントによって異なりますが、協賛メニューとしてよく用意される13のメニューをご紹介します。

  1. 会場に企業名やロゴの掲示
  2. イベントパンフレットに企業名やロゴの掲示
  3. チラシに企業名やロゴの掲示
  4. 公式サイトに企業名の掲示
  5. イベント中に司会がアナウンスする
  6. メディアやSNSで紹介する
  7. 専用のPRブースを設ける
  8. ユニフォームや制服に企業名やロゴを載せる
  9. 動画チャンネルで紹介する
  10. Wi-Fiパスワードで企業名を採用する
  11. ドリンクやお菓子の物品協賛
  12. 企業のCMを上映する
  13. イベントの優先席の確保

会場に企業名やロゴの掲示

協賛会場

イベントの会場に企業名やロゴを掲示するのは、よくある協賛メニューのひとつです。

  • スポーツ大会の会場の壁やフェンス
  • お祭りのパネル
  • イベント告知のポスター

上記のような場所で、企業名やロゴを見かけた経験があるという方も多いでしょう。

企業名やロゴの大きさによって協賛金が異なる場合もありますが、多くの人の目に留まるようになりますので、企業の認知度アップに繋がります。

企業名ではなく商品名を掲示してもらえば、特にアピールしたい商品の売り上げアップにも貢献できるでしょう。

イベントパンフレットに企業名やロゴの掲載

イベントごとに専用のパンフレットを作る場合も多く、そのパンフレットに企業名やロゴを掲載するという協賛メニューもあります。

イベントパンフレットは来場者の誰もが手にとるもので、必ず目を通すものです。

会場に企業名やロゴを掲載するのと同様に、高い宣伝効果が期待できます。

さらにイベントパンフレットは自宅に持ち帰る人も多いでしょうし、記念に保管しておく人もいるかもしれません。

イベント当日に会場で目にするだけではなく、長く来場者の目に留まる可能性があります。

チラシに企業名やロゴの掲載

イベントを告知するチラシフライヤー、また電子チラシに企業名やロゴを掲載するという協賛メニューもあります。

電子チラシは、WEB上にデータをアップするだけでチラシ配布が可能です。

印刷コストがかからず、配布や折り込みの手間が不要でありながら、在庫の心配もありません。

このようなイベント告知の媒体に、企業名やロゴを掲載できれば企業の認知度アップが期待できます。

チラシなどのイベント告知の媒体はイベントに当日来場しない人も目にしますので、イベント来場者数よりも多くの配布が見込めます。

公式サイトに企業名の掲載

イベントや主催団体の公式サイトに、企業名を掲載するという協賛メニューもあります。

公式サイトに企業名を掲載してもらえれば、そのままリンクを貼って企業の公式サイトへの流入が見込めます。

企業名の認知だけでなく、直接的な顧客獲得に繋がりやすいため、企業の人気が高い協賛メニューです。

イベント中にアナウンスする

協賛メニューアナウンス

イベントで司会が進行する時間があれば、企業名をアナウンスするというのも、よくある協賛メニューです。

大きなイベントでは、花火大会で協賛企業の名前がアナウンスされるのを耳にします。

会場やイベントパンフレットへの掲載だと、視覚的に必ず来場者が見ているかの確認はできません。

しかしアナウンスという方法であれば、アナログではありますが聴覚的に訴えられるので多くの人に届くでしょう。

メディアやSNSで紹介する

イベントの規模が大きくなると、テレビやラジオといったメディアでイベントを紹介する機会もあるでしょう。

そのようなメディアやイベントのSNSで、協賛企業をPRする場を設けるという協賛メニューです。

SNSでのPRは、フォロワー数によって効果が異なると予測できますので、どの規模のSNSアカウントで紹介されるのかを確認しておきましょう。
SNSのフォロワーが多いイベントのアカウントがあれば、企業にとっても大きなメリットになります。

専用のPRブースを設ける

会場内にスペースがあれば、専用PRブースを設けられる協賛メニューもあります。

専用PRブースの場所が確保できるほどのイベントであれば、多くの来場者が見込めます。

さらにイベントに訪れるお客様にアピールできますので、自社では集客の手間がかかりません。

新商品の試食やサービスの体験をしてもらう機会ができますので、商品売り上げに貢献できる可能性があります。

イベントに訪れるターゲット層を考慮し、喜ばれる専用ブースを企画しましょう。
専用ブースの内容は企業で考えられますので、最適な形で商品PRができます。

ユニフォームや制服に企業名やロゴを載せる

例えばプロサッカー選手や野球選手は、ユニフォームに協賛企業のロゴを載せています。

イベントでも同様にユニフォームに企業ロゴを載せたり、スタッフTシャツで企業のPRをしたりします。

イベントによっては、どの場所に掲載するかによって値段設定が異なる場合があります。

例えば、1番目立つ胸の位置だと高額で、太ももや肩になると値段が抑えられます。

動画チャンネルで紹介する

YouTubeでは、すでに多くの協賛企業の動画が配信されています。

イベントでYouTubeのアカウントを持っており、かつ登録者数が多いと企業としても魅力を感じるでしょう。

会場での企業名掲示や当日パンフレットへの掲載とは異なり、YouTubeの動画は削除しない限り残り続けます。

イベントに関連のない人が閲覧する可能性もあり、長く宣伝効果が残る方法となるかもしれません。

Wi-Fiパスワードで企業名を採用する

イベントを開催する際には、専用のWi-Fi環境を整える場合もあるでしょう。

例えば入場チケットがQRコードであれば多くの人のアクセスが集中すると予想できますし、主催者側でもネット環境が不可欠となるでしょう。

来場者にとっても、Wi-Fiのパスワードは最も知りたい情報のひとつとなっているはずです。

イベントのWi-Fiパスワードはイベント名や主催者名となるケースが多いですが、協賛企業が自由に決めれるという協賛メニューもあります。

来場者だけでなくスタッフも1人1台以上スマホを利用しますので、関係者のほとんどがWi-Fiパスワードを使用します。

認知度を上げたい商品名や企業名をパスワードにすれば、高確率で覚えてもらえるでしょう。

ドリンクやお菓子の物品協賛

物品協賛

イベントは多くの人が集まり、高揚した気持ちで過ごしますので喉が乾きます。

例えば飲料メーカーであれば、物品協賛という形で出資ではなく商品をダイレクトにイベントに活用するという方法もあります。

ドリンクやお菓子は手に取りやすく、多くの人が利用するでしょう。

楽しいイベントの思い出と共に記憶に残りますので、イベント後も手にとってもらう機会が増えると予想できます。

企業名やロゴを掲示するよりも、直接的に売り上げアップにつながる協賛の形といえるでしょう。

企業のCMを上映する

モニターがあるイベントであれば、企業CMを上映するという協賛メニューもあります。

テレビやインターネットでCMを長そうとすると高額な費用がかかりますが、協賛メニューであればCM上映のハードルも下がります。

ただしCMは企業側で準備をするというケースがほとんどなので、「既存のCMがある」「上映したい情報がある」という企業向けです。

「これからCMを作らなくてはいけない」という企業は、他の協賛メニューから選ぶといいでしょう。

イベントの優先席の確保

座席指定のイベントであれば、協賛企業には優先席の確保ができるという協賛メニューもあります。

福利厚生として社員やその家族に楽しんでもらってもいいですし、役員が企業の顔として参加してもいいでしょう。

協賛メニューの一例

協賛メニューイベント

ご紹介したような協賛メニューは、実際にどのように提示されるのでしょうか。

一例となる協賛メニューを確認してみましょう。

協賛メニュー例①

こちらは、4つの協賛メニューを用意したイベントの例です。

100万円の協賛金を出資すると、HPやチラシに大きく企業名が掲載され、イベントの優先席も確約されています。

メニュー1メニュー2メニュー3メニュー4
協賛金5,000円5万円50万円100万円
パンフレット1冊配布1冊配布10冊配布20冊配布
HP掲載掲載なしサイズ小サイズ中サイズ大
チラシ掲載サイズ小サイズ小サイズ中サイズ大
優先席なし1席10席20席

協賛メニュー例②

規模の大きなイベントとなると、協賛金の金額も大きくなっていきます。

最も高額な出資金を出す2,500万円のメニュー4は、1社限定となっていますので、この枠で協賛を行えば、最も目立つ位置で宣伝ができるとわかります。

メニュー1メニュー2メニュー3
【2社限定】
メニュー4
【1社限定】
協賛金10万円100万円1,000万円2,500万円
パンフレット小名入れ大ロゴ特大ロゴ
HP掲載小名入れ大ロゴ特大ロゴ
ブースPRなし
会場看板なし小名入れ特大ロゴ
ステージPRなし
SNS告知なしなし

企業側から協賛メニューの提案を

本記事では13の協賛メニューをご紹介しましたが、これはあくまでも一例です。

よくある協賛メニューではありますが、企業にとっては「こんな協賛メニューがあれば出資したい」と考える内容があるかもしれません。

協賛メニューにないからといって、諦める必要はありません。

希望の協賛メニューがあれば、どんどん提案してみましょう。

イベント主催者側としても、何としても企業の協賛がほしいというのが本音なので、新しい協賛メニューを受け入れてくれる可能性が高いです。

企業側からの協賛メニューの提案は、イベント主催者側にとってはアイディアのアップデートとなるはずです。

イベント協賛のお金以外のメリット

イベントに協賛を行うと、企業としてはこれらのメリットがあります。

  1. 企業の認知度拡大
  2. 商品の売り上げアップ
  3. 新たな人材とのコネクションを作る
  4. 福利厚生となり社員への還元
  5. 社会貢献となり地域への還元

宣伝効果は、企業の認知度や売り上げだけのためではありません。

福利厚生や社会貢献といった目的もあり、目先の売り上げのみをリターンと考えるものではないのです。

イベント協賛の相場と費用対効果

イベント協賛金費用対効果

どのようなリターンを求めて協賛を行うのかを明確にしておくと、費用の目安や協賛メニューが明らかになってくるでしょう。

そのためイベント協賛の相場とは、企業規模やリターンによって異なるものだと考えられます。

イベントの来場者数やスケジュール、ターゲット層によっても、協賛のリターンが変わってくるでしょう。

どこまで費用対効果が期待できるかは、これらの総合的な判断にかかっているといっても過言ではありません。

企業規模に合うイベントに協賛を

イベントの協賛金の相場は、一概に「〇〇円」といえるものではありません。

イベントの規模や企業が求める協賛のリターンによって異なるためで、その都度、企業側で検討していく必要があるかもしれません。

「なぜ協賛するのか」「どんなメリットを求めるのか」を明確にし、企業にとってプラスとなるイベント協賛を行っていきましょう。