バイクの聖地はどこ?ツーリングにおすすめの絶景ロードをエリア別に紹介

「バイクに乗ってツーリングしたい、けれど、どこへ走りに行ったら分からない」
このような場合、多くのライダーが好んで訪れるスポットを目的地にすると、その後の計画が立てやすくなりますよ。
本記事では、ライダーから「バイクの聖地」とも呼ばれるツーリングにおすすめの絶景ロードをご紹介します。
日本全国には、せわしない日常から抜け出して満喫できる、広大な景色や爽快な道が続く絶景ロードが数多くあるのです。
エリア別に、一度はバイクで訪れてみたい絶景・観光スポットをまとめましたので、ぜひご覧ください。
ツーリングルートの選び方

バイク上級者なら走行するルートの選定すら楽しめますが、バイク初心者にとってはルートを決めるのは難しいものです。
そこで、ツーリングルートの選び方を詳しくご紹介します。
目的を決めて選ぶ
ツーリングルートを選ぶ際は、まず目的を決めておくのがおすすめです。
例えば、以下のような目的を設定し、それに適したエリアやルートを考えるとスムーズに決まります。
- 美味しい食事処に行く
- 神社の参拝
- 絶景の写真撮影
- 絶景を楽しむ
- 走ること自体を楽しむ
- 世界遺産巡り
- サービスエリア・道の駅巡り
- ドラマやアニメの聖地巡礼 など
もちろん、目的を設定しなくてもツーリングは楽しめますが、愛車と共に訪れて何をしたいのか、目的がしっかり決まっていれば、目的地の選択も容易になるでしょう。
景色の良い道で選ぶ
多くのライダーは絶景ロードを求めてツーリングルートを決めており、バイクを趣味とする醍醐味と言っても良いでしょう。
他の交通手段で訪れた場所であっても、自らバイクを操縦すると、景色の見え方も変わってくるものです。
全国には定番とされるツーリングスポットがいくつもあるので、バイク初心者の方は近郊にある絶景ロードから楽しむのがおすすめです。
交通量が多い道を避けて選ぶ
交通量が多く、渋滞にハマってしまう道路は疲れますし、クラッチ操作や停車時に車体を支えるバイクではあれば、なお辛くなります。
市街地は避ける、国道より県道を選ぶなど、渋滞回避のための工夫をしましょう。
また、バイクが通行できない道路もあるので、注意が必要です。
二輪車通行禁止の標識があれば、進路を変更したり、Uターンしたりしなければならないため、事前に規制の有無を確認するのがおすすめです。
バイクの聖地はどこ?ツーリングで走りたい絶景ロードをエリア別に紹介

ライダーから「バイクの聖地」とも呼ばれる絶景ロードは全国各地にあり、どこを選べば良いか悩んでしまいますよね。
ここでは、全国のライダーが一度は行ってみたい、ツーリングでおすすめの絶景ロードをエリア別にご紹介します。
四季折々の美しい自然の風景を楽しみながら走行でき、食べ物が美味しい、道路が走りやすい、気候がツーリング向きなど、多くのライダーに支持されるスポットを厳選しましたので、ぜひチェックしてみてください。
バイクの聖地①北海道エリア

日本の都道府県の中でも、バイクで走ってみたいスポットとして人気の高いツーリングエリアは、やはり北海道です。
広大な北の大地には、他県では見ることのできない絶景ロードが数多くあります。
また、北海道にはライダーハウスやキャンプ場も多くあるため、上手く利用すれば充実したツーリングになるはずです。
北海道エリアで人気のツーリングスポットをご紹介します。
小樽市〜稚内市|日本海オロロンライン
日本海に沿って、小樽市から稚内方面まで海岸を南北に走る約320kmのルートの総称を「日本海オロロンライン」といいます。
日本海オロロンラインは、夕焼けと日本海の絶景が美しい道として知られており、オトンルイ風力発電所や様々な歴史スポット、利尻富士の絶景を眺められる場所が沿道にたくさんあります。
休憩を挟みながら行くと7時間程度かかるため、余裕を持って計画を立てると良いでしょう。
美瑛町〜上富良野町|ジェットコースターの路
美瑛町と上富良野町を結ぶ国道237号から曲がった町道西11線の総称を「ジェットコースターの路」といい、上富良野町の「かみふらの八景」にも選出されている、県内外に人気のスポットです。
緩やかな道から一気に急降下・急上昇する場所もあり、このアップダウンの激しい直線道路は、まさにジェットコースター。
バイクでこの道を走ると、ジェットコースターに乗っているかのような爽快な気分を味わいながら、美しい丘陵や田園風景を眺められます。
バイクの聖地②東北エリア

古い歴史と豊富な自然が共存する東北地方は、雄大な山々、美しい海岸線が点在しており、多くのライダー達が四季折々の風景を楽しむために訪れています。
温泉やグルメの宝庫とも言われており、絶景を楽しんだ後に温泉郷を訪れて疲れた体を癒すのもおすすめです。
東北エリアで人気のツーリングスポットをご紹介します。
福島県|磐梯吾妻スカイライン
「磐梯吾妻スカイライン」は、福島市西方の高湯温泉から土湯峠へ吾妻の山並みを縫う日本初の山岳道路です。
最高標高1622m、平均標高1350mを走るパノラマコースは「空を走る道」とも言われ、全国からツーリングファンが多く訪れています。
最高標高地点周辺では、「雪の回廊」と呼ばれる雪の壁に囲まれた中でのツーリングが楽しめ、「つばくろ谷」「天狗の庭」は福島有数の紅葉スポットとしても知られています。
青森県|八甲田・十和田ゴールドライン
青森市内から十和田湖までをつなぐ国道103号線を「八甲田・十和田ゴールドライン」と呼びます。
八甲田山、奥入瀬渓流、十和田湖と絶景スポットの数々を楽しめるツーリングコースです。
なお、春の開通直後にできる「雪の回廊」が人気の酸ヶ湯温泉~谷地温泉間は、11月下旬~3月まで冬期通行止になっています。
冬は閉鎖されるものの、夏は緑に包まれたようなワインディングロードを楽しめる絶景のルートです。
バイクの聖地③関東エリア

関東地方は、東京のような都会的なスポットだけでなく、箱根や日光、房総半島など、自然が豊かで歴史的名所が多く点在します。
繁華街を少し走ると、静かな温泉地や美しい山々、海岸線が広がるので、バイク好きな方にもおすすめです。
関東エリアで人気のツーリングスポットをご紹介します。
東京都|奥多摩周遊道路
「奥多摩周遊道路」は東京都西多摩郡に位置する、ワインディングを楽しめるツーリングスポットです。
都心からのアクセスも良く、ダイナミックな山岳風景を楽しみながらのツーリングができます。
注意点としては、通行できる時間帯が制限されている点です。
- 夏期(4月1日〜9月30日)8時〜19時
- 冬期(10月1日〜3月31日) 9時〜18時
上記のように、夜間通行が禁止となっており、雨量(連続雨量140mm超)や積雪等による通行止めもあるほか、多くのライダー達が多く訪れることから、取り締まりも厳しくなっています。
静岡県|伊豆スカイライン
静岡県の伊豆半島の東側に位置し、熱海峠や天城高原の稜線を走る、全長約40.6kmのルートが「伊豆スカイライン」で、関東地方のライダー達を中心に「伊豆スカ」の愛称でも親しまれています。
関東だけでなく中部エリアなどからのアクセスも良く、寒い時期(12月〜3月頃)でも比較的暖かいため、内陸部の山道であっても積雪や凍結などの心配が少ない点も、人気の理由です。
天気が良ければ富士山を横目に走ることができ、駿河湾や相模湾も見下ろせます。
バイクの聖地④中部・近畿エリア

日本アルプスが連なる岐阜県・長野県や、石川県の能登半島などが有名で、空気が澄んでいて緑豊かな中部地方。
そして近畿地方は、多くの歴史的名所や観光地が点在しており、美しい自然環境も広がっているため、ツーリングスポットもたくさんあります。
中部・近畿エリアで人気のツーリングスポットをご紹介します。
長野県|ビーナスライン
長野のバイクの聖地と言われているのが、長野県の茅野市街と美ヶ原高原を結ぶ全長約76kmの高原ルート「ビーナスライン」です。
沿道から見える蓼科山の姿をビーナスに例えたことが名前の由来となっています。
ルートの途中には、標高1700mにある霧ヶ峰富士見台や女の神展望台、観光のメッカとして誕生した人造湖である蓼科湖、女神湖など、絶景スポットが盛りだくさんです。
兵庫県|淡路島
関西のライダーのツーリングスポットとして人気なのが「淡路島」です。
淡路島を一周ぐるっと回ることを「アワイチ」と呼ぶライダーが多く、半日もあればバイクで一周できるのも魅力です。
また、パワースポットとしても有名な安乎岩戸信龍神社の分社として誕生したオートバイ神社には、ツーリング途中のライダーが多く参拝に訪れます。
バイクの聖地⑤中国・四国エリア

中国・四国地方は、自然の美しさはもちろん、歴史的な名所や風光明媚なルートが多く点在するエリアです。
また、比較的温暖な場所が多く、紅葉を他の地域よりも長めに楽しむことができるため、秋頃のツーリングにもおすすめです。
そんな中国・四国エリアで人気のツーリングスポットをご紹介します。
山口県|角島大橋
山口県下関市豊北町神田と、豊北町角島間を跨ぐ海士ヶ瀬戸(あまがせと)に架かる橋が「角島大橋」です。
県道276号線の一部になっており、全長は1,780mもあるルートはコバルトブルーの美しい海を眺めながらツーリングを楽しめます。
最高速度は40km/hに制限されており、強風時には通行止めになる場合もあるため、ゆっくりと景色を堪能したい人に向いています。
広島県〜愛媛県|瀬戸内しまなみ海道
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、全長60kmの有料道路が「瀬戸内しまなみ海道」で、本州と四国を結ぶ道路では唯一125㏄以下の原付バイクで渡ることができるのが特徴です。
また、大島・伯方島・大三島・生口島・因島・向島の6つの島々を7つの橋で渡るアイランドホッピングルートとして知られています。
潮の香りを感じつつ、広がる風景と島々の美しさをバイクに乗りながら一望できます。
バイクの聖地⑥九州エリア

九州には様々なツーリング向きのスポットが存在し、特に阿蘇は、ライダーの聖地と言っても過言ではないほど、ライダーが一度は訪れたい絶景ロードが数多くあります。
九州地方に住んでいる方を除いては、まずは九州に上陸する必要があり、本州からはフェリーで上陸するほか、関門トンネル・関門橋を渡る方法があります。
そのため、GWなど長期の休みを利用して向かうと良いでしょう。
九州エリアで人気のツーリングスポットをご紹介しますので、ご覧ください。
熊本県〜大分県|やまなみハイウェイ
熊本県阿蘇市と大分県由布市を結ぶ、山岳道路である県道11号の別称「やまなみハイウェイ」は、九州が全国に誇るバイクの聖地として知られているツーリングスポットです。
四季折々様々な表情を見せてくれるやまなみハイウェイには、2,000年以上の歴史を有する熊本屈指のパワースポットとして有名な「阿蘇神社」や美味しいグルメ、温泉などがあり、ツーリングを楽しみながら癒しも感じられます。
全長約60kmの道のりで、ゆるやかなカーブを黙々と走り続けますが、雄大なくじゅう連山や飯田高原、瀬の本高原などの大自然が眼前に広がるのが見所です。
熊本県|阿蘇パノラマライン
熊本県の阿蘇カルデラの中央に位置する阿蘇山上へと駆け上がる登山道路の総称である「阿蘇パノラマライン」。
2016年の熊本地震により、一時は通行止めを余儀なくされていましたが、2018年4月には全線復旧を果たしています。
阿蘇パノラマラインは、広大な草原地帯と雄大な阿蘇五岳が共存しているダイナミックさが最大の見どころです。
阿蘇は冬は凍結の頻発する地域のため、夏から秋にかけてのツーリングに向いています。
バイクの聖地でツーリングを楽しもう

風を直に感じ、美しい景色や街並みを眺めながら楽しめるツーリング。
今回ご紹介したバイクの聖地とも言われるツーリングスポットの中で、まだ訪れたことがない場所があれば、ぜひ豊かな自然や観光スポットを楽しみに行ってみていただけたらと思います。
また、日本全国には他にも多くの絶景ロードが存在しますので、愛車と共に絶景を楽しみながら走ってみてはいかがでしょうか。