バイクのタイヤの適切な空気圧とは?空気圧を確認・調整する方法についても解説

バイクのタイヤの適切な空気圧は、メーカーが定めている「指定空気圧」を参考にするようにしましょう。
この記事では「バイクのタイヤの適切な空気圧」について紹介していきます。
他にも「バイクの空気圧を確認・調整する方法」や「バイクの空気圧を適正に保つべき理由」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、バイクのタイヤの適切な空気圧について理解を深めましょう。
バイクのタイヤの適切な空気圧とは?

バイクのタイヤの空気圧は、メーカーが定めている「指定空気圧」を参考にすることが重要です。
一般的には1.5~3.0kg/cm2の範囲で空気圧が定められていることが多いですが、車種ごとに最適な空気圧が設定されているのでしっかりと確認するようにしましょう。
具体的に、適切な空気圧を調べるには、バイクにはられているラベルで確認できます。
ラベルはフレームやチェーンガードの辺りに貼られており、ラベルが見つからない場合は、メーカーのWebサイトを確認しましょう。
タイヤの空気圧は低すぎても高すぎてもいけませんが、指定空気圧に合わせることで理想的なコンディションでバイクに乗ることが可能です。
このように、適切な空気圧を知っておけば空気圧に迷うことがなくなるので、自分が乗っているバイクの指定空気圧を覚えておきましょう。
バイクの空気圧を確認・調整する方法

バイクの空気圧を確認・調整する方法については、以下があります。
- エアゲージでタイヤの空気圧を測る
- バイクショップでタイヤに空気を入れる
- ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れる
- 自宅でタイヤに空気を入れる
それぞれの方法について解説していきます。
エアゲージでタイヤの空気圧を測る
エアーゲージとは、タイヤの空気注入口に取り付けて空気圧を確認できるツールです。
バイクの車種ごとに空気圧が定められているので、その指定空気圧に合っているかどうか確認をしましょう。
指定空気圧はフレームやチェーンカバーなどに既定値が記載されたステッカーが貼られている以外にも、バイクのマニュアルにも空気圧の既定値が記載されているので確認しましょう。
このように、エアゲージでタイヤの空気圧を図る際には、まずは空気圧の既定値を把握することをおすすめします。
バイクショップでタイヤに空気を入れる
バイクショップは、タイヤの空気圧をチェックする体制が整っているので、空気圧の点検や調整が可能です。
バイクショップによって異なりますが、セルフで空気圧が点検できるよう、エアーゲージや空気入れを設置してある所があるので、定期的にタイヤの空気圧を確認するようにしましょう。
大きめのバイク用品店であればコンプレッサーが置いてあり、無料で使わせてもらえるところが多いです。
ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れる

ガソリンスタンドでは、タイヤの空気圧の確認や調整をしたりできるコンプレッサーが備わっていることも多く、空気圧の測定や調整ができます。
ガソリンスタンドによっては、空気圧をリアルタイムで見ながら調整できたり、設定した空気圧まで空気が自動で注入できるものなど、さまざまな種類があります。
具体的に、コンプレッサーには以下の種類があります。
- 持ち運び可能な「タンク型」
- 据え置き型の「プリセット型」
コンプレッサーのタンク型は基本的にエアゲージが付いていますが、プリセット型ではダイヤルによって空気圧を指定するので、設定されている空気圧まで入っているのかしっかりと確認する必要があります。
ガソリンスタンドでタイヤの空気を入れる際の注意点
基本的に、ガソリンスタンドに置いてあるコンプレッサーは、車用のコンプレッサーになるので、バイクの車種によっては、ホイールやスポーク、ディスクブレーキが邪魔になって、バルブと上手く接続できないケースがあります。
また、夏場などによってタイヤが熱くなってしまうと空気圧を正確に測れないため、走行後にガソリンスタンドで空気を入れるのは控えましょう。
そのため、あらかじめガソリンスタンドでタイヤの空気圧を調整してから出発するのが理想的といえます。
自宅でタイヤに空気を入れる
自宅にある自転車用の空気入れを使い、バイクのタイヤに空気を入れることが可能です。
ガソリンスタンドまで行くのが面倒な場合は、自転車用空気入れを使うのもおすすめといえます。
自転車用の空気入れを使う場合、バルブの形状が合っているか確認するようにしましょう。
具体的に、自転車のバルブには以下の種類があります。
- 英式バルブ対応
- 仏式バルブ対応
- 米式バルブ対応
一般的なバイクのタイヤは米式バルブに対応しているので、米式バルブに対応していなければ使用できないため、これから空気入れを購入する際にはバルブの形状の確認が必要です。
また、自転車用空気圧はタイヤに空気を入れるだけで空気圧の確認ができないので、別途空気圧を測定するエアーゲージを用意しておくようにしましょう。
バイクのタイヤの空気圧を確認する頻度とは?

バイクのタイヤの空気圧を確認する頻度は、最低でも1ヶ月に1回程度は確認するようにしましょう。
実際に、バイクのタイヤは自然に空気圧が減っていき、乗っていない期間も徐々に減少していきます。
例えば、1ヶ月以上乗っていない期間がある場合には、あらかじめタイヤの空気圧を確認した上で乗るようにしましょう。
タイヤの空気圧が減ってしまうとハンドリングに悪影響がでたり、燃費の低下に繋がったり、最悪の場合には交通事故を招いてしまう危険もあります。
バイクの空気圧を適正に保つべき理由

バイクの空気圧を適正に保つべき理由については、以下があります。
- タイヤの空気圧が高いケース
- タイヤの空気圧が低いケース
- バイクのタイヤの空気圧は適正値に合わせる
それぞれの理由について解説していきます。
タイヤの空気圧が高いケース
タイヤの空気圧が定められた値よりも高い場合は、以下のような状態となることがあります。
- タイヤの寿命が短くなる
- 乗り心地が悪くなる
- 抵抗が軽減することで、取り回しが軽くなる
- 転がり抵抗軽減で、燃費の向上につながる
- グリップ力が下がる
上記のように、空気圧が高いとタイヤのたわみが少なくなるので、乗り心地がよくなります。
接地面積が減ることで転がり抵抗も減り、燃費の向上や取り回しのしやすさにもつながります。
しかし、接地面積が減ることによって、路面のギャップを捉えやすくなることで、乗り心地の悪化や偏摩耗しやすくなるデメリットがあるので注意が必要です。
タイヤの空気圧が低いケース
タイヤの空気圧が定められた値よりも低い場合は、以下のような状態となることがあります
- タイヤの寿命が短くなる
- クッション性能が上がり、乗り心地が良くなる
- 取り回しが重くなる
- 転がり抵抗が増えて燃費が悪くなる
- グリップ力が上がる
タイヤの空気圧が低いと、タイヤがたわむので路面とのあたりがソフトな感じになり、乗り心地がよくなります。
しかし、タイヤが本来の形を維持できなくなるので、タイヤの寿命を縮めたり、ハンドリングに悪影響が出るというリスクもあります。
このように、適度な範囲であればタイヤの空気圧を下げれば、接地面積が増えるのでグリップ力の向上が可能です。
バイクのタイヤの空気圧は適正値に合わせる
基本的に、タイヤの空気圧はメーカーが提示している適正値に合わせるようにしましょう。
タイヤの空気圧の高さや低さによってフィーリングを変えることができますが、逆に性能が悪くなるリスクがあります。
実際に、タイヤの空気圧を下げた結果、グリップ力が下がって燃費も悪化してしまったり、バーストやスリップしたりと事故の危険性があるのも事実です。
タイヤの空気圧は、高すぎても低すぎても本来の性能を発揮できなくなってしまい、タイヤの寿命を縮めたりハンドリングに悪影響を及ぼしたりすることがあります。
そのため、タイヤ本来の性能を発揮させるためにも適正値に合わせるのが基本といえます。
バイクのタイヤに窒素ガスを入れるメリット

バイクのタイヤに窒素ガスを入れるメリットについては、以下があります。
- 燃費向上
- タイヤが長持ちする
- コストが抑えられる
- 乗り心地が改善する
それぞれのメリットについて解説していきます。
燃費向上
タイヤに窒素ガスを入れることによって、燃費向上につながります。
窒素ガスは、空気と比較してゴムを通り抜けにくくなるので、タイヤの空気圧が安定します。
実際に、タイヤの空気は、1ヶ月で5%ほど自然に抜けるとされています。
空気圧が低下するとタイヤの転がり抵抗が増加してしまうので、燃費は悪化傾向となります。
窒素ガスはガスが抜けにくく、温度による変化を受けにくいため空気圧も安定しやすいメリットが挙げられます。
そのため、燃費のよい状態を長期間保つことにつながります。
タイヤが長持ちする
タイヤに窒素ガスを入れることによって、タイヤが長持ちするメリットがあります。
酸素は水素と結びついて水が発生し、この水がタイヤや鉄製のホイールを劣化させる原因となりますが、窒素ガスの特性を活かせば、タイヤのゴムや金属製のホイールの酸化防止が期待できます。
実際に、タイヤの内部には金属のワイヤーが入っており、ホイールも金属製のため水分と反応しています。
また、空気圧が安定しやすくなるので、いちいちタイヤの空気圧を確認する手間を省くことにもつながります。
コストが抑えられる

タイヤに窒素ガスを入れることによって、コストが抑えられます。
タイヤに窒素ガスを使用して空気圧の減少を抑えることができれば、部品の交換にかかる費用が少なくなります。
具体的に、タイヤの空気圧が低下した状態で走行してしまうと、以下3つのリスクが発生します。
- タイヤと地面の摩擦抵抗が増える
- タイヤを痛めやすい
- バーストのリスクがある
- ホイールを痛めてしまう可能性がある
上記の状態で走行を続けてしまうと、最悪の場合タイヤやホイールなど交換が必要になるので、結果的に多くの費用が発生してしまいます。
このように、窒素ガスの充填によりタイヤの空気圧が安定すれば、費用負担の削減が可能なので、費用面の心配をしている人にもおすすめといえます。
乗り心地が改善する
タイヤに窒素ガスを入れることで、ロードノイズが減少するので乗り心地が改善するメリットが挙げられます。
ロードノイズとは、タイヤと地面が、走行により摩擦と衝撃で発生する音のことを指します。
窒素ガスは、空気と比較すると音の伝導率が低いので、走行中の安定感が増します。
タイヤの内圧が安定した状態になるので、乗り心地よくバイクを運転したい方にはおすすめです。
バイクのタイヤの空気圧を調整する際の注意点

バイクのタイヤの空気圧を調整する際には、タイヤに空気を入れすぎないように注意が必要です。
コンプレッサーは非常に高圧な空気を入れることが可能ですが、タイヤに空気を入れすぎてしまうとタイヤが破裂する危険性があります。
実際に、タイヤの空気圧の単位の桁を読み間違えてしまい、車のタイヤが破裂して死亡事故が起きているケースもあるので、十分に注意しましょう。
バイクのタイヤの空気圧を調整する際に、10秒以上空気を入れ続けても指定空気圧に達しないと感じたら、空気圧の単位を読み間違えている可能性があります。
また、走行直後ではタイヤの空気は熱膨張で高圧な状態になっているので、タイヤが冷えているとき空気圧を調整するようにしましょう。
バイクのタイヤの空気圧は適正値に合わせよう!

今回は、バイクのタイヤの適切な空気圧やバイクのタイヤの空気圧を確認・調整する方法について紹介しました。
バイクのタイヤの空気圧は、一般的には1.5~3.0kg/cm2の範囲で空気圧が定められていることが多いですが、車種ごとに最適な空気圧が設定されているのでしっかりと確認するようにしましょう。
また、バイクの空気圧を確認・調整する方法については、以下があります。
- エアゲージでタイヤの空気圧を測る
- バイクショップでタイヤに空気を入れる
- ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れる
- 自宅でタイヤに空気を入れる
この記事を参考に、バイクのタイヤの空気圧は適正値に合わせるようにしましょう。