窓ガラスの修理費用の相場とは？修理費用を安く抑える方法や業者の選び方についても解説

更新日 : 2024年4月25日

窓ガラスの修理費用の相場について知りたいと悩んでいませんか？

この記事では「窓ガラスの修理費用の相場」について紹介していきます。

他にも「窓ガラスの修理費用を安く抑える方法」や「窓ガラスの修理業者の選び方」についても解説していきます。

ぜひこの記事を参考にして、窓ガラスの修理費用の相場を把握してください。

窓ガラスの修理費用の相場

一般的に窓ガラスの修理費用の相場は、2万円から5万円程度です。

しかし、窓ガラスの修理費用は、ガラスの種類やサイズによって価格が大きく異なります。

また、一般的な窓ガラスに使用される90×90cmサイズの場合、フロートガラスの場合は13,000円から18,000円、ベランダガラスによく使われる90cm×180cmの場合は、20,000円から27,000円程度が相場とされています。

具体的に、窓ガラスの修理費用は、以下の項目によって決まります。

大きさ
厚み
種類
作業内容

それぞれの項目について解説していきます。

大きさ

窓ガラスの修理費用は、ガラスの大きさによって大きく影響します。

一般的に、サイズが大きくなるほど価格も高くなります。

ガラスのサイズを自分で測る場合は、サッシ部分に特に注意が必要です。

ガラスがサッシに隠れている部分を「飲み込み」と呼びますが、この飲み込みのサイズはサッシによって異なります。

サッシからガラスを外さずにサイズを測る場合は、ゴムパッキンや飲み込みのサイズも考慮する必要があるで、正確に測定したい場合は、ガラスをサッシから外して測定するようにしましょう。

しかし、ガラスを外す際に割れてしまい怪我をしてしまうリスクがあるので、最初から業者に依頼することをおすすめします。

厚み

ガラスの修理費用は、ガラスの厚みによって大きく異なります。

ガラスの厚さには、さまざまな種類があり、ガラスの厚みがあるほど価格が高くなります。

ガラスの厚さは、種類によって規格が異なり、強化ガラスの場合は、十分な強度を確保するために3mm以下の厚さでは製造されていません。

また、建物全体の強度に応じて厚みを選ぶことも重要で、許容耐荷重を考慮し、適切な厚さのガラスを選択する必要があります。

費用を抑えるために、薄すぎるガラスを使用すると、建物に問題が生じてしまうリスクがあるので適切な厚みのガラスを選ぶようにしましょう。

一般的な窓ガラスとして使われるフロートガラスの一般的な厚さは5mmで、アルミサッシ用の場合は3mmが一般的であり、より強度を求める場合は6〜8mmの厚さが選ばれます。

種類

ガラスの種類によっても費用が大きく異なり、種類ごとの費用相場は以下のとおりです。

一般的な窓ガラス（フロートガラス）：1平方メートルあたり10,000円から20,000円程度
強化ガラス：1平方メートルあたり20,000円から30,000円程度
低放射ガラス：1平方メートルあたり30,000円から40,000円程度
防音ガラス：1平方メートルあたり40,000円から50,000円程度

また、代表的なガラスの種類については、以下があります。

代表的なガラスの種類	特徴
フロートガラス	フロートガラスは、「透明ガラス」とも呼ばれ、ガラスの中で最も流通量が多い種類です。特徴として、無色透明ではなく、やや青みを帯びた透明色が挙げられます。フロートガラスは、窓ガラスはもちろん、テーブルの天板や陳列ケースなどに広く利用されており、切断や穴あけの加工が比較的容易であるため、DIYの素材としても人気が高いです。家庭用の窓ガラスには、一般的に3～6mmの厚さがよく使用されます。
すりガラス	フロートガラスに砂を吹きかけて微細な凸凹をつけ、不透明に加工したガラスです。曇りガラスとも呼ばれており、光が細かく乱反射するため、白っぽく見えるのが特徴です。部分的にすり加工を施したり、グラデーションを付けられるので、おしゃれなガラスとしても人気が高いです。
強化ガラス	フロートガラスに比べて3.5～4倍の耐圧強度を持つガラスです。フロートガラスに熱処理を施し、急速に冷却することで強度を向上させています。万が一割れてしまったとしても、破片が粉々になるため、けがを負うリスクを軽減できるのが特徴であり、安全性が高いメリットがあります。
ワイヤー入りガラス	火災時に破片が飛散しないように、ガラス内部に金網を組み込んで作られているガラスです。高温でガラスが割れてしまっても、飛び散りにくい性質を持っています。

上記のように、ガラスの種類によって価格は異なりますが、ガラス1枚当たりの施工費は大きくは変わりません。

そのため、窓ガラスの修理の見積もりを依頼するときは、割れた窓ガラスの種類と枚数を調べるようにしましょう。

作業内容

窓ガラスの修理では、作業内容によっても費用が異なります。

例えば、深夜や早朝に窓ガラスの修理・交換の作業をする場合や特殊な工事が必要となる場合などは通常の作業費に追加料金がかかってしまいます。

また、業者によっても作業内容の価格設定が異なるので、初めから1つの業者に絞らずに、比較検討をするようにしましょう。

窓ガラスの修理費用を安く抑える方法

窓ガラスの修理費用を安く抑える方法については、以下があります。

相見積もりを取る
平日の日中に作業を依頼する
火災保険を利用する
自社施工の業者に依頼する
補助金を活用する

それぞれの方法について解説していきます。

相見積もりを取る

窓ガラスの修理費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

実際に、窓ガラスの種類や作業内容が同じだったとしても、業者によって料金体系が異なるのも事実です。

一社だけに見積もりを依頼すると、料金の適正さを判断することができません。

そのため、窓ガラスの修理・交換業者を選ぶ際は、複数の業者から見積りを取り寄せ、比較して選ぶことをおすすめします。

また、相見積もりならば各業者に詳細を確認しながら比較でき、交渉次第でさらに費用を削減できる可能性もあります。

平日の日中に作業を依頼する

窓ガラスの修理費用を安く抑える方法として、窓ガラスの修理は平日の日中に作業を依頼するようにしましょう。

業者によっては、深夜料金や休日料金を設定していることがあり、交換費用が割高になる場合もあります。

平日の昼間であれば比較的安く依頼できるので、窓ガラスの修理する作業費を安くすることができます。

このように、窓ガラスの修理・交換作業は、追加料金が発生しにくい平日の日中におこなうことをおすすめします。

火災保険を利用する

自然災害や偶発的な窓ガラスの破損の場合、火災保険が適用されることがあるので、保険が適用されると費用を抑えることができます。

火災保険の内容は保険会社によって異なるので、適用範囲を確認しておくことが重要です。一般的な火災保険の適用基準は以下の通りです。

項目	ケース
火災保険が適用される	・火災や落雷・風災・雪災によって窓ガラスが割れた・空き巣に入られて窓ガラスが割れた・子供が誤って窓ガラスを割ってしまった・石やボールが投げ込まれて窓ガラスが割れた
火災保険が適用されない	・地震で窓ガラスが割れた・窓ガラスが割れた原因が不明である・経年劣化で窓ガラスが割れた

上記のように、火災保険や地震保険の保険金を窓ガラスの修理・交換費用に充てることができれば、金銭的な負担を大幅に軽減できます。

また、保険を適用できるかどうかは、窓ガラスが破損した原因や保険の契約内容によって異なったり、保険会社によっても、保険金支払いの判断基準が異なるので、保険会社に問い合わせるようにしましょう。

自社施工の業者に依頼する

自社施工の業者に依頼することによって、窓ガラスの修理の費用を抑えることができます。

具体的に、施工業者には、「自社施工」と「下請け業者」の2つのタイプがあります。

自社施工では、業者自身の職人が作業を担当しますが、下請け業者に依頼すると、元の業者が別の業者に作業を委託する流れになります。

自社施工の業者に依頼することで、高品質な施工が期待できることと、中間マージンがないので費用が安いことが挙げられます。

しかし、下請け業者に依頼している業者に依頼してしまうと、費用が高くなるのはもちろん、技術のばらつきがあり、望む仕上がりが保証されない場合もあります。

窓ガラスの交換費用を抑えつつ、高品質な仕上がりを求める場合は、自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。

補助金を活用する

窓ガラスの修理をおこなう際には、国や自治体から補助金を受けることができる場合があります。

具体的に、窓ガラスの修理に利用できる補助金については、以下があります。

補助金	特徴
こどもエコすまい支援事業	住宅省エネ支援事業者によって申請される制度で、リフォームを行う所有者が対象です。また、「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」や「省エネ基準を目指したリフォーム」に対して補助金が支給されます。窓ガラスの交換は「開口部の断熱改修」として扱われますが、補助金の合計額が5万円未満の場合は対象外です。
先進的窓リノベ事業	窓の高断熱化を促進することを目的としています。持ち家だけでなく、賃貸物件も対象になります。補助額の上限は一戸あたり200万円で、高性能な窓ガラスに交換したい場合に活用できます。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業	窓の高断熱化を促進することを目的としています。持ち家だけでなく、賃貸物件も対象になります。補助額の上限は一戸あたり200万円で、高性能な窓ガラスに交換したい場合に活用できます。

しかし、補助金の利用には所定の条件があり、窓ガラスの交換が必ずしも対象とは限らないので注意が必要です。

補助金制度については、窓ガラスの修理や交換を担当する業者に問い合わせることをおすすめします。

窓ガラスの修理業者の選び方

窓ガラスの修理業者の選び方を把握しておくことによって、業者選びで失敗してしまうリスクを減らすことにもつながります。

窓ガラスの修理業者の選び方については、以下があります。

対応力
保証やアフターフォローの有無
料金体系が明確

それぞれの選び方について解説していきます。

対応力

ガラスが割れている状態だと、生活に支障が出てしまうので迅速に対応してくれる業者を選びましょう。

なるべく自宅から近い地域にある業者がであれば、すぐに対応してもらえるのでおすすめです。

近所の業者なら、出張費もかからないメリットも挙げられます。

また、修理業者によっては、24時間365日対応しているところもあり、緊急時には即日対応や最短30分以内に現場に到着するところもあるので、自分の要望に合った業者を選ぶようにしましょう。

さらに、修理内容や料金体系などの説明や問い合わせ時の対応が丁寧な業者だと、安心して依頼することにもつながります。

保証やアフターフォローの有無

保障やアフターフォローを設けている業者なら、万が一トラブルが起こった場合にも対応してくれるため安心です。

実際に、ガラス修理時には何の問題もなかったとしても、時間が経つにつれ、何らかの不具合が発生するケースも少なくありません。

サポート体制が充実している業者は、一定期間内に発生したトラブルに対し、無償で点検や修理を実施してくれるメリットも挙げられます。

万が一、保証がない業者に依頼すると、たとえトラブルがあったとしても無償では対応してもらえずに、トラブルになってしまうリスクもあります。

そのため、料金の安さだけでなく、保証の有無や内容についても確認して施工する業者を選ぶと良いでしょう。

料金体系が明確

明確な料金体系を持つ業者を選ぶことは、支払いに関するトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

例えば、ガラス本体の価格のみを提示する業者もあれば、施工費や出張費などを詳細に明記する業者もいます。

また、見積書の内容が漠然としていると、施工後に追加料金を要求されるリスクがあるのも事実です。

このように、費用の内訳が詳細に記載されている業者ほど、追加費用の心配が少なく、安心して依頼できるといえるでしょう。

窓ガラスの修理を業者に依頼する際の注意点

窓ガラスの修理を業者に依頼する際には、火災保険詐欺に注意が必要です。

実際に、「保険金を前払いしたのに工事をしてくれなかった」「解約を申し出たら、保険金の50%を請求された」など、さまざまな被害が報告されているのも事実です。

こうした火災保険詐欺をする業者は、訪問営業が多いので、簡単に信用しないようにしましょう。

万が一、契約してしまったら、クーリングオフを利用することで、契約書面を受け取った日から8日間は解約が可能です。

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今回は、窓ガラスの修理費用の相場や窓ガラスの修理費用を安く抑える方法を紹介しました。