バイクのバッテリー上がりを復活させる対処法7つと対策

バイクのバッテリーが上がってしまったら、どう対処していけばいいのでしょうか。
応急処置的にできる対処法、バッテリーを上げないための対策についてご紹介します。
バッテリーは1度上がってしまうと、元に戻せません。
普段からバイクをどうメンテナンスしていくのか、対策として備えておけることは何か、など、日常的なバイクライフの参考にしていただければ幸いです。
バッテリーが上がる原因
バイクのバッテリーが上がってしまうのは、以下のような原因があります。
- エンジン熱からの高温
- バイクの使用頻度
- 発電機の故障による供給不足
- 過酷な使用環境
- バイクの管理問題
- 過剰充電
このようにバッテリーに負担がかかる理由は複数考えられます。
バイクの使用頻度は多すぎても少なすぎてもよくなく、例えば、使用頻度が少なすぎるのにバッテリーを装着したままだと、自然放電してしまいます。
充電不足で使用したり、寒冷地で多様するといった過酷な状況で使用し続けるのも危険です。
定期的に充電していればよいというわけでもなく、充電が終わったのに終了せずに過剰充電となる状態もバッテリーに負担がかかると考えられます。
バッテリー上がりを復活させる対処法
バイクのバッテリーが上がってしまったら、どう対処していけばいいのでしょうか。
応急処置やバッテリー充電・交換の方法について、ご紹介します。
- キックスタートを試す
- 押しがけを試す
- ジャンプスターターを試す
- ジャンプスタートを試す
- ロードサービスを利用する
- バッテリーを充電する
- バッテリーを交換する
- 新品交換する
キックスタートを試す
キックスタートとは、電気ではなく足で蹴る力によってエンジンをかける方法です。
キックペダルを何度か力強く踏み込んで、エンジンをかけていきます。
キックペダルの重いと感じる部分を探すのが、コツです。
エンジンの回転により電気が作られる仕組みなので、
エンジンがかかったらバイクを走らせましょう。
押しがけを試す
「キックペダルがない」「キックスタートがうまくいかない」という場合は、押しがけを試します。
押しがけとは、バイクを押す力でエンジンを始動させる方法です。
クラッチを切った状態でバイクを押し、スピードがついてきたらクラッチを繋ぎます。
バイクの車種によっては、インジェクション方式というエンジンが採用されています。
電子制御化されている状態でエンジンを始動させるのに電気が必要となりますので、キックスタートや押しがけではエンジンがかけられない場合があります。
ジャンプスターターを試す
ジャンプスターターとは、バイクのバッテリー上がりを復旧できるモバイルバッテリーを指します。
バイクの充電器のようなイメージで、ジャンプスターターを持っていると、一人でもバッテリー上がりに対応できます。
スマホのモバイルバッテリーのような小型の製品も多く、持ち運びも簡単です。
もしもの時の備えとして、ジャンプスターターを持っていてもいいでしょう。
CIEL(シエル)のジャンプスターター
2りんかんで購入できるおすすめのジャンプスターターです。
3,000ccまでのガソリン車まで対応しており、ポケットにも入るコンパクトサイズなのが特徴です。
ジャンプスターターをバッテリークランプに接続するだけでエンジンの始動操作を行えますので、初心者でも安心して使用できます。
スマホのモバイルバッテリーとしても使用できますので、日常使いできます。
ジャンプスタートを試す
ブースターケーブルを持っていれば、他車両のバッテリーと接続して充電させてもらうという方法もあります。
他車両から充電させてもらう方法をジャンプスタートと呼び、代表的な対処方法のひとつとなります。
赤と黒の2色のケーブルがついたブースターケーブルは、車両同士のバッテリーを繋ぎます。
ブースターケーブルは使用方法を誤ると、引火して爆発したり、他車両を故障させてしまう可能性もありますので注意しましょう。
ロードサービスを利用する
キックスタートや押しがけといった応急処置的な方法ではうまくいかず、バッテリーを復旧させるような道具を持っていなければ、ロードサービスを利用しプロに対処を任せましょう。
もしくは、近くにバイクショップやガソリンスタンドがあれば、相談できるかもしれません。
しかしガソリンスタンドは車のバッテリーの充電しかできないという店舗が多く、対応できない場合もあると覚えておきましょう。
バッテリーを充電する
近くにバイクショップがあれば、バッテリーの充電をしてもらえます。
2りんかんがあれば、先ほどご紹介したジャンプスターターを購入し、自分で対処するというのも方法のひとつです。
新品交換する
バッテリーの充電不足であれば、キックスタートやジャンプスタートで復旧するでしょう。
しかしバッテリーが消耗している、寿命がきている、という状態であれば、バッテリーの交換をした方がいい場合もあります。
バイクショップでバッテリーを交換する場合は、新品のバッテリー製品と、作業工賃が費用としてかかってきます。
2りんかんのバッテリー交換や作業工賃はこちらからご確認ください。
GSユアサ製バッテリー
新品のバッテリーを探しているのであれば、ユアサバッテリーがおすすめです。
世界シェアNo.1のバッテリーで、優れたエンジン始動性能と長寿命が特徴です。
バッテリーを交換する目安とは
バイクのバッテリーを交換する時期は、2~3年が目安といわれています。
具体的には、以下のような状態になったら、バッテリー交換を検討しましょう。
- セルでエンジン始動ができない
- キックでエンジン始動ができない
- クラクションの音が小さい
- ウインカーの動作が遅い・弱い
- エンジン始動時のライトが弱い
- 電圧テスターの測定で12.5ボルト以下
バッテリーは、バイクの電気供給の役割があるので、
電気を必要とする機能が充分に働いていなければバッテリー交換の時期が近づいているといえるでしょう。
気になったらバッテリーの電圧を計測し、数値を確認して判断してみましょう。
バイク側の電気系統の故障の可能性
「バイクのバッテリーを交換したばかり」「バッテリーの寿命とは考えにくい」という場合は、バイク側の故障の可能性もあります。
気になる場合は、ジェネレーターとレギュレーターをチェックしてみましょう。
- ジェネレーターの劣化
- レギュレーターの故障
ジェネレーターの劣化
ジェネレーターとは、エンジンが回転する動力で電気を作り出すパーツです。
故障するとバイクが走行できなくなるほど重要なパーツですが、経年劣化によって断線する場合があります。
どんなにバッテリーを新しくしても、ジェネレーターが劣化・故障しているとエンジンがかかりません。
レギュレーターの故障
レギュレーターとは発電したエネルギーを蓄える充電装置で、故障すると電圧の制御ができなくなります。
バッテリーの電圧が下がりすぎてしまう、もしくは上がりすぎてしまう場合も、レギュレーターの故障が疑われます。
エンジンが止まるだけでなく、エンジンの出力が上がり一見「調子が良くなった」と感じる場合もあるかもしれませんので注意が必要です。
バッテリー上がりを起こさないために
バッテリー上がりには原因がありますので、できる対策があります。
日常的に以下のような点に注意し、バッテリー上がりが起きにくくなるようにしておきましょう。
- ライトの消し忘れに注意する
- 定期的にバイクに乗る
- バッテリーのメンテナンスをする
ライトの消し忘れに注意する
基本的な対策ではありますが、灯火類が点いた状態は電気を消耗しています。
バッテリー上がりの原因になりますので、ライトの消し忘れがないようにしてください。
特に気を付けたいのは昼間のライトの消し忘れです。
エンジンを消したら自動的にライトがオフになるバイクに乗っている場合は、他のバイクに乗った際に消し忘れが多くなる可能性がありますので注意しましょう。
定期的にバイクに乗る
車もバイクも、エンジンを回転させて電池を作り、
バッテリーを充電しています。
定期的にバイクを走らせる、また一定時間以上の走行が、バッテリー上がりの予防に繋がります。
バッテリーのメンテナンスをする
バイクのメンテナンスと合わせて、バッテリーもメンテナンスしておく習慣をつけましょう。
- 電圧が低くなっていないか測定する
- 必要であれば充電する
- レギュレーターやジェネレーターのチェック
「チョイ乗りが多い」「たまにしか乗らない」という充電不足状態が慢性的に続くと、バッテリーは劣化しやすくなります。
バッテリーを充電させる、レギュレーターやジェネレーターなどの周辺機器のメンテナンスをする等して、バッテリーを長く使えるようにしていきましょう。
バッテリーを充電させる、レギュレーターやジェネレーターなどの周辺機器のメンテナンスをする等して、
バッテリーを長く使えるようにしていきましょう。
またバイクを停めておく際には、自然放電を防ぐためマイナス端子を取り外しておくのも対策のひとつとなります。
BC BRAVO 2000+ バッテリーチャージャー&テスター
バッテリーのメンテナンスにおすすめなのが、BC BRAVO 2000+ バッテリーチャージャー&テスターです。
ランボルギーニ社やMV AGUSTA社など、高級車や二輪車メーカーでも純正オプションに採用されるなど、イタリア国内での実績が豊富です。
充電器は車体につけっぱなしで良く、長時間の低電圧充電でバッテリーを最良の状態に保ってくれます。
「バイクに頻繁に乗らない」「冬場の長期保存が不安」という方におすすめです。
バッテリーチャージャーCILE(シエル)「D1」
バッテリーのメンテナンス・充電をしたいけど、操作や手順に不安があるという方に試していただきたい製品です。
シンプルな作りになっていて、LEDランプの表示で充電状況が瞬時に判断できます。
バッテリーを充電するだけでなく、バッテリー寿命を延ばすパルスアタックを搭載しています。
ETCや盗難防止装置などの電装系が多く、バッテリーの劣化が気になる方にもおすすめです。
CILE(シエル)高性能バッテリーチャージャー「D4」
7つのモードから自身のバッテリータイプを選択し、バッテリーへ繋ぐだけで充電が開始されるバッテリーチャージャーです。
出力電流は最大4Aでの充電が可能なので、短時間で充電したいというシーンでも活躍してくれます。
軽自動車やコンパクトカーのバッテリー充電にも使用できますので、このバッテリーチャージャー1台で、自宅所有車を幅広くカバーできます。
バイクのバッテリー上がりに関するよくある質問
バイクのバッテリー上がりに関するよくある質問を集めました。
- バッテリーは自然回復しますか?
- バッテリー復旧後はどれくらい走行すべきですか?
- バッテリーは自分で交換できますか?
バッテリーは自然回復しますか?
バッテリーは1度上がってしまうと、自然回復は難しいでしょう。
バッテリーが上がった状態では、以前のような性能は期待できませんし、そのまま放置しておくとさらなる劣化の原因となります。
バッテリー復旧後はどれくらい走行すべきですか?
バッテリーが復旧したら、30分~1時間程度走行するようにしましょう。
復旧直後はバッテリーの電圧が低い状態なので、エンジンを切ると再度エンジンをかけるのが難しくなってしまいます。
バッテリーは自分で交換できますか?
バイクのバッテリーは、自分で交換できます。
ただしバッテリーは多くの電池を蓄電しており、危険な物質も使われているので注意が必要です。
心配な場合はバイクショップで交換してもらうなど、
安全な方法を選ぶといいでしょう。
バッテリーは上がる前に対策を
バイクのバッテリーは一度上がってしまうと、以前のような性能を発揮できなくなる可能性があります。
充電により復活するケースもありますが、最も大切なのは、バッテリーが上がらないよう、普段から対策をしておくことです。
ライトの消し忘れに注意したり、バッテリーチャージャーを使って充電をしておく、さらには万が一に備えてジャンプスターターを持っておくのも対策になります。
バッテリーには寿命がありますが、使い方次第で長持ちさせられるようになるでしょう。