- SEOスパムとは
- ウェブサイトに仕掛けをする事で、検索サイトでのウェブ検索経由で、特定のウェブサイトやウェブページへ多くのアクセスが見込める一方で、検索結果に無関係な条件まで表示されるようにすることはネチケット(一種のマナーないし道徳や公序良俗)に反する行為とされる。検索エンジン側でも利用者が望む情報へのリンクを提供するために、関係無い内容のウェブページは除外する仕組みを開発して導入を進めている。この場合、検索エンジン提供側の信用にもかかわり、こと検索サイトが利用者に信用され利用者数を伸ばすことで収益を上げる関係上、その仕組みを破る検索エンジンスパムは営業妨害となるためである。しかしそういった検索エンジンスパムを除外する機能を回避することを試みる者もおり、いたちごっこが続いている。
- >> MEOでは「検索エンジンでの表示順位をあげるためのマナー違反な裏技的な施作のこと」を指します
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略歴/流れ
1990年後半:Googleがディレクトリ型ではなく、ページの評価をもとに特定のwebサイトを表示する方式を取り入れる。
2000年代初頭:検索エンジンにGoogleを用いる人が増えたことでSEOスパムの原型となる相互リンクやリンクの売買などで表示順位を上げる手法が開発される。
2011年:Google検索でパンダアップデートが行われる。パンダアップデートでは、今まで黙認されていたページそのものの評価ではなく、被リンクの数や意図的に停留時間を長くしたwebサイトを検知し、検索上位に表示しないようにした。
2012年:ペンギンアップデートが実施される。ペンギンアップデートでは、被リンクの獲得などで質の高いコンテンツとみなされていたサイトに対して上位表示しないだけではなく、ペナルティーを課すことになった。この影響で、SEOスパムを行う業者やサイトは減っていった。
SEOスパムとは?
SEOスパムとは、Googleなどの検索エンジンがコンテンツの質を評価して検索上位に表示する仕組みを悪用し、検索エンジンに負荷をかけるスパム行為のこと。
Googleなどの検索エンジンでは、AIなどを用いてサイトのコンテンツそのものではなく被リンクの数や引用の数など、そのコンテンツがいかに外部の人に対して必要とされているかをもとにコンテンツの質を評価していた。
そこで、この検索エンジンのコンテンツ評価の仕組みを悪用して、実際にコンテンツの質が高いわけではないにも関わらず特定のサイトに対してリンクの付与などをすることで評価を高くしていました。
このような行為は検索エンジンの負荷をかけてしまうことや、本当に情報を知りたいユーザーに対して適切な情報を提供できていないため、SEOスパムと言われ検索エンジンへの営業妨害とされています。
関連する単語の紹介
被リンク
被リンクとは、外部のサイトから自分のサイトに対してリンクが付与されることを指す。
外部のサイトから自分のサイトに対してリンクが付与される場面としては、自分のサイトからの引用や自分のサイトの紹介などがある。
検索エンジン
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!などのインターネットの散財している情報を検索するためのプログラムのことを指す。
ネチケット
インターネット上でのエチケットのことを指す。
近年は、ネチケットがないインターネットユーザーも多く、インターネット上での行動を見直す目的でも人々が心掛けるインターネットの利用規則とされている。
代表的なSEOスパム
ここでは、SEOスパムのなかでも代表的なものを紹介します。
意味のない被リンク
意味のない被リンクとは、GoogleやYahoo!の検索エンジンがコンテンツをクロールして情報の良し悪しを判断することを悪用して、外部サイトから大量の被リンクを集めて信頼性の高いサイトに偽装することである。
この手法は、2000年代から行われているが、2021年現在では意味のない被リンクが多いサイトに対してはペナルティーも実施されており、検索上位に表示されることも少ない。
隠しテキスト
隠しテキストもGoogleやYahoo!の検索エンジンがコンテンツを人力ではなく、クローラーで評価することを悪用したものである。
クローラーでは、サイトの表面的な部分ではなくHTMLコードに記載されている文章やキーワードをもとにそのサイトの内容やキーワードを判断している。
そこで、ページの表面には現れない形でキーワードを記載してコンテンツの評価を上げる手法である。
コピペ
コピペとは、複数のコンテンツで同じ文章を用いることです。
同じ内容のコンテンツが複数インターネット上にあることで、検索しようとしたユーザーに対して不利益になっているので、SEOスパムと言われています。
関係ないサイトへのリダイレクト
関係ないサイトへのリダイレクトとは、特定のキーワードで検索したユーザーに対して、求めている情報が記載されていると錯覚させリンクをクリックさせた上で関係ないサイトへのリダイレクトするというものである。
関係ないサイトへのリダイレクトはサーバーや検索エンジンへの負荷をかける行為なので、SEOスパムと言われる。
MEOにおけるSEOスパムの注意点
MEOは、Googleマップへの掲載の最適化のことを指す。
Googleマップは、検索エンジンと比較して読者が不利益であると思ったコンテンツをGoogleへ通報しやすくなっており、スパムへの対応が厳しいと言えます。
そのため、MEO対策を行う際にはSEOと比較してスパム行為に対しての注意が必要で、ペナルティーの対象になりやすいということを自覚しておくべきです。
MEOにおけるスパム行為とされるものには、以下のようなものがある。
- 住所を架空のものにする
- 会社名に事業内容も併記する
- 事実と異なる情報を記載する
このようにスパムとされる基準もSEOと比較して厳しくなっています。
一方で、Googleマップの利用規則などは一般にも公開されているので、この利用規則を守ることでルールに沿ったMEO対策を行うことも可能です。