- ユニバーサル検索とは
- ユニバーサル検索とは、検索エンジンのWeb検索結果において、複数の異なる種類のコンテンツが混在して表示されること、または、そうした機能のことである。Web検索が検索対象とする情報の区分としては、Webページ(テキスト)の他にも、画像や動画、地図、ニュース記事、関連書籍、関連商品、などがある。Googleではブログ記事、学術論文、モバイルアプリなどの区分も用意されている。ユニバーサル検索ではこうした様々な情報を検索結果として区別せず、同列に扱う。コンテンツの種類を区分して、それぞれ個別に参照できる方式を、ユニバーサル検索に対してバーティカル検索と呼ぶ場合がある。
- >> MEOでは「コンテンツの表示」を指します
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略歴/流れ
ユニバーサル検索(Universal Search)は、検索結果画面に、Webページ以外のコンテンツも同時に表示させるシステムを指し、Googleによって開発されました。
2007年から実装となり、2021年現在はWebサイトと同時に以下の情報が表示されます。
【ユニバーサル検索の表示一覧】
- 地図
- ショッピング
- 動画
- 画像
- フライト
- ニュース
- ファイナンス
- 書籍
初期頃のGoogleの検索エンジンは、URLのみを表示していました。
そこから2021年7月より始動のGoogle画像検索を皮切りに、動画検索やニュース検索、ショッピング検索などを徐々に追加していった経緯があります。
ユニバーサル検索とは何か
ユニバーサル検索とは、Googleなど検索エンジンが示す検索結果画面に、異なるコンテンツが数種類のカテゴリーで分けられて表示されることです。
また、そのようなシステムそのものを意味する場合もあります。
Web検索が対象としている情報は、検索キーワードでヒットするWebサイトの他に、画像や動画、関連する書籍や商品(ショッピング)、地図やニュース等に区分されるようになっているのです。
Googleの場合は、ブログ記事やモバイルアプリ、学術論文などの分野にまで区分されています。
ユニバーサル検索の場合、このように幅広い情報を検索結果として区分するのではなく、同列に扱うといった特徴を持ちます。
【ユニバーサル検索の例】
例えば、Googleで「電動歯ブラシ」を検索してみます。すると検索結果画面1ページ目には、以下の情報が表示されました。
- Webサイト…「電動歯ブラシランキング」「電動歯ブラシおすすめ〇選」といったものがメイン
- 画像…電動歯ブラシの画像一覧とともに「ブランド別」、音波アシストなどの「機能別」、Amazonや楽天の通販サイトのものなどが表示される
- 動画…電動歯ブラシと普通の歯ブラシの比較動画など
- ニュース…Amazonなどのセール情報や、電動歯ブラシに関連するジェルが登場した旨のニュース
つまり、Googleは「電動歯ブラシ」というキーワードで、「電動歯ブラシを買いたい人」「電動歯ブラシのオススメを知りたい人」「電動歯ブラシの効果についてい調べたい人」「好みのデザインを探したい人」らが検索していると判断し、このようなユニバーサル検索表示にしたと考えられます。
関連する単語の紹介
ユニバーサル検索に関連する単語を紹介していきます。覚えておくことでより理解も深められるので、併せて知っておきましょう。
バーティカル検索
ユーザーが検索対象を、画像等の特定の分野に絞り込んで検索にかけることを「バーティカル検索」といいます。
例えば、好きな俳優などを名前で検索した場合、「〇〇(俳優の名前) 画像」で検索するよりも、最初から画像だけに絞り込んだ方が便利なのは明かです。
同じシステムで、「画像」のほかにも「動画」「ニュース」「天気」「ショッピング」などがあり、Google検索では検索画面の左側メニュー、Yahoo!Japanでは検索ワードの入力スペースの上方に表示されます。
ブレンド検索
検索結果画面に、サイトのURLと共に画像などの情報を含めることを「ブレンド検索(Blended Search)」と呼びます。
2007年に導入されて以来、現在では多くの検索エンジンが実装しているシステムです。
ユーザーの検索ニーズに対して柔軟に応えるとなると、もはやWebページのみでは限界なのでしょう。
一般的な活用方法、さまざまな目線から紹介
クエリに応じて検索結果を変化させるユニバーサル検索は、想定できるユーザーのニーズにさまざまな観点から応える結果を表示させるシステムです。
これらを有効活用するには、SEO担当者が自社(または個人)の運営するWebサイトを、より充実させる必要があると考えられるでしょう。
SEO担当者にとってのメリット、注意点
ユニバーサル検索を意識してWebサイトを改善しようとすれば、テキストだけでなく、画像や動画、購入画面など多くの機能が加わり、サイト内が充実するでしょう。
ユーザーの検索ニーズも多様化する昨今、どのユニバーサル検索からでも自身のWebサイトに辿り着いてもらえるよう、画像や動画を用意したりSNSのリンクを貼ったりと、工夫してみましょう。
注意点としては、Googleがどのユニバーサル検索を画面に表示させるのかは、ユーザーのクリック数の影響が非常に大きい点です。
それらに注意を払い、ユーザーがどのような形式でその情報を知りたがっているかを把握するようにしなければなりません。
ユーザーにとってのメリット、注意点
ユニバーサル検索はユーザーファーストのシステムです。
検索欄に打ち込んだキーワードと関連性の高い情報が、あらゆる分野から得られることが大きなメリットでしょう。
しかし、ユーザーの中にはバーティカルサーチを使いこなせていないケースも少なくありません。
加えて、ユニバーサル検索による情報量の多さゆえに、かえって混乱を招く恐れもあります。
MEOにおける優位点・メリット・注意点
MEOとはマップエンジン最適化を意味し、主にローカルビジネスで行われるSEO対策です。
ユニバーサル検索の設定をすることで「地名 キーワード」と検索すると、地図や画像、Webページのテキストなど多くの情報を瞬時に得られます。
運営側も、SNSリンクや画像検索、地図検索といったあらゆるきっかけでユーザーが自社のホームページを訪れることはメリットといえるでしょう。
注意点としては悪い口コミを書かれた時、ユーザーの目につく機会も増えてしまうというデメリットです。
その場合は社内状況や社員の教育をして環境を改善し、悪い口コミに対しても誠実な対応を心掛けましょう。
その他関連する話
ユニバーサル検索は、1つのキーワードに対してWebサイトと同時に画像や動画、ニュースなどあらゆる情報を表示させます。
つまり、ユーザーは情報を主に視覚的に入手するわけです。
ところが、人間の脳は視覚処理に優れており、画像の内容を脳内に取り入れることで脳疲労をおこしやすいといわれています。
これらをスマホで行う場合、「スマホ脳」や「スマホ疲労」を招きやすい状態が作られていることも気を付けなければなりません。