出店について

楽天市場は出店にもデメリット!適切な運営のために知るべき4つのポイント

4の指をする男性ビジネスマン

楽天市場への出店は、販路拡大を狙う販売事業者にとって魅力的で検討のしがいがあるマーケットであると思います。

どれほど魅力あるマーケットでもメリットもあればデメリットもあります。事業規模や販売する商品、戦略や計画によってはハイリスクとなってしまう可能性もあります。

そこで今回は楽天市場に出店するデメリットも挙げていきます。ただし悪い部分ばかり書いてしまうのも気が引けてしまうので、最後に少しだけ楽天市場のメリットにも触れていきます。是非参考にしていただければと思います。

楽天市場出店のデメリット①:他のネットショップ運営よりも料金が高い

初回出店料のご案内楽天市場:サービス・料金詳細‐月額課金システム‐

1つ目のデメリットは、初期費用・継続的にかかる経費が他のネットショップ運営よりも高いという点です。

初期費用としては、無料から数万円で始められるサービスが多い中で、楽天市場は長期的な出店を目的としたプランでも最低約30万円が必要になります。(ライトプランという3ヶ月契約プランを除く)

固定料金があるため売れなくても費用が発生する

コスト逓減イメージ

楽天市場の出店費用は、「月額出店料」「各種システム利用料」の2つで構成されています。

このうち月額出店料は、固定的に発生かつ一定期間分を一括払いしなければなりません。すなわち出店している限り売上が無くても支払わなければならない費用になります。

各種システム利用料は、売上の金額に対して料率が掛けられて支払う変動費的な項目が多いですが、一部オプションで利用できる項目については固定的な費用が発生します。

出店料は6ヶ月分・12ヶ月分を一括払い

先程触れた月額出店料は、プランによって6ヶ月分または12ヶ月分を一括で支払うことになり、更新時についても一括で支払うことになります。

また以下の3つのプランの契約期間は1年からになるため、支払いが最低でも2回発生します。

がんばれ!プラン
(19,500円/月)
12ヶ月ごと一括払い → 支払金額234,000円
スタンダードプラン
(50,000円/月)
6ヶ月ごと一括払い → 支払金額300,000円
メガショッププラン
(100,000円/月)
6ヶ月ごと一括払い → 支払金額600,000円

季節変動的に売上が上下するような商品を販売していたりすると、ちょうど更新時期に重なって支払いができないなんてこともありますので、固定費部分もしっかりとプールしながら進めていく必要があります。

最安値のライトプランには要注意

初期費用も安価に抑えられ、商品登録数や画像容量もがんばれ!プランとあまり大差のない「ライトプラン」ですが、3ヶ月間のみ楽天市場に出店できるというプランになっています。

おためし的に楽天市場に出店するような投資ができるようなショップや、夏のみ・冬のみといった季節限定商品を取り扱うようなショップに適したプランになります。

継続的な運営も目標とするショップが多いと思いますので、楽天市場に参入するのであれば最低でもがんばれ!プラン以上を選択するほうが良いということになります。

楽天市場出店のデメリット②:顧客情報を集められない

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商品を継続して販売していくにあたって、リピーターをつけていくことやアフターフォロー、顧客の追跡というのは非常に重要な要素になります。

しかし楽天市場を通じて購入していただいたお客様の情報は、閲覧はできるがダウンロードなど外部に保存できない仕様になっています。

個人情報保護の観点

楽天市場は、ショッピングモールとしてのブランド・信頼を高めるために個人情報漏洩防止にはかなり力を入れています。

というのも、たったひとつのショップが個人情報を漏らしてしまうことで、そのショップだけに留まらず楽天市場全体の問題に発展してしまうためです。

自社でネットショップを運営するとなれば、自社で個人情報を取り扱わなければならないため、これもメリットと考えるかデメリットと考えるかは販売者によって分かれそうなポイントです。

楽天市場出店のデメリット③:販売促進ツールや商品ページを上手く使いこなせない可能性

頭を抱えるビジネスマン

楽天市場に出店すると様々な運営システム、販売促進ツールを使用することができます。これは楽天市場の出店料の高さの要因のひとつにもなっています。

このツールを上手く使いこなせずに売上につながらないのであればそれは宝の持ち腐れといっても仕方ありません。

販売促進ツールの充実度はさすが!ただし使いこなせればの話

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その最たるツールがRMSと呼ばれる店舗運営システムです。店舗サイトの構築から受注管理・購買分析、メールマガジンの発行まで行うことができます。

その他SNS運用やクーポン発行、越境ECなど様々なオプションが用意されています。

もちろんこのようなオプションを使わずとも売上を出しているショップも多くあるとは思いますが、原点でもある楽天市場のページ制作ひとつ取っても、上手く使いこなせなければ競合ショップとの差別化が図れないかもしれません。

充実させるためにはある程度の知識と作業量が必要

ただし楽天市場のサポートもかなりしっかりしており電話でわからないところは親身になって教えてくれますし、操作もある程度経験を重ねれば慣れてくるので、諦めずに使いこなしてやるという気概が大事です。

またHTMLなどサイト制作の知識があればより魅力的なページ制作ができるのはいうまでもありません。

楽天市場出店のデメリット④:楽天市場内の競争に巻き込まれる

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最後に挙げるデメリットは、楽天市場内の競争に巻き込まれる可能性があるという点です。

もっとも表面化するのは、価格競争に巻き込まれてしまうことです。様々な商品が販売されている楽天市場内では、常に価格の変動やキャンペーンの開催などが発生しています。

参入障壁は高くライバルは少ないが、商品によっては競争に遭うことも

需要と供給

楽天市場に出店している店舗の数は約50,000店と言われています。これはAmazonと比較すると約1/4。Yahoo!ショッピングとは約1/17の店舗数になります。

この数字だけを比較すれば、楽天市場への参入障壁の高さとライバルの少なさを示しています。

一方で楽天市場が得意とする商品カテゴリーは食品等・生活雑貨・アパレルです。また健康食品にも強みがあり、このようなジャンルは売上が上がりやすい反面、競合となるショップ数が増加していると考えられます。

一番注意したいのは価格競争

提案資料

楽天市場に出店していた方々の意見でよく目にするのが「価格競争」です。

消費者目線で見れば、同じ商品であればより安いほうが嬉しいですし、より楽天ポイントがついてくれるキャンペーン中の商品を選びたいと思うのは必然でもあります。

こういった事由から必ずとは言い切れませんが、楽天市場内の競合他社との競争に巻き込まれてしまう可能性があるというデメリットがあります。

楽天市場のメリットも簡単にまとめてみました。

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ここまで楽天市場のデメリットばかり挙げてきましたので、メリットについても簡単ではありますが触れておきましょう。

圧倒的な集客力と流通量という魅力

楽天市場最大のメリットと言えるのが、集客力とEC国内最大クラスの流通量を誇っているという点です。

それだけ多くのお客様に自社の商品を見てもらえる可能性があり、楽天会員IDが発行されている1億ID以上の消費者にリーチすることができます。

楽天アフィリエイト宣伝効果

PC操作をする女性の手

楽天市場に出店している店舗は漏れなく楽天アフィリエイトプログラムに参加することになります。すなわち、勝手に誰かが自社の商品を紹介してくれるため、広告宣伝効果がより高くなります。

売上げアップのノウハウを学ぶことが出来る

楽天市場出店者が利用できるツールの豊富さについては先程触れましたが、出店者側へのサポートが充実しているのも楽天市場の特徴です。

専任のECコンサルタントがついて売上アップに向けた施策をサポートしてもらったり、「楽天大学」というノウハウを学べるようなツール提供もしています。

誰でも楽天市場に出店すれば良いわけではない!自身の運営に合わせた選択を

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今回の記事では楽天市場出店のデメリットを中心にまとめていきましたが、いかがでしょうか。

楽天市場は、中級者以上のプロフェッショナル向けのマーケットとも言えます。それ故に料金面での参入障壁の高さや、運営に向けた人員の確保などやみくもに出店できる場所ではないかもしれません。

楽天市場のメリット・デメリットを理解して活かしきれるリソースを整えることで、さらなる事業のステップアップを図る手段として考えていきたいところですね。

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