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Googleマイビジネス「インサイト」の見方&5つの活用例|MEO対策、分析のおすすめツールも紹介

【初心者向け】Googleマイビジネス「インサイト」の見方&5つの活用例|MEO対策、分析のおすすめツールも紹介

Googleマイビジネスの管理画面を開くと、

  • 投稿
  • 情報
  • インサイト
  • クチコミ
  • メッセージ
  • 商品

など、複数のメニューが並んでいますが、さっと見ただけではそれぞれが持つ機能を把握することは難しいでしょう。

本記事では、Googleマイビジネスの分析機能である「インサイト」について詳しく解説していきます。

その他、インサイトだけでは至らない機能を補完できるMEO対策のおすすめツールについても後半で紹介していきますので、店舗オーナーさんやMEO対策の担当をされている方は、ぜひチェックしてみてください。

Googleマイビジネスのインサイト機能とは

Googleマイビジネスのインサイト機能とは

Googleマイビジネスの標準装備として備わっている分析機能が「インサイト」です。

インサイトでは、Googleマイビジネスで設定した店舗情報(=ビジネスリスティング)がウェブ上でどのように検索されたかを確認することができます。

インサイトについて

インサイトでは、お客様のビジネス リスティングがウェブ上でどのように検索されたかを確認できます。ビジネス情報の検索には Google 検索や Google マップが使われることが多いため、インサイトではユーザーがそうした Google サービスでお客様のビジネス リスティングをどのように検索し、その後にどのような行動をとったのかに焦点を当てています。リスティングのインサイトに個別にアクセスすることも、まとめてアクセスすることもできます。

引用:Googleマイビジネス ヘルプ「インサイトについて

インサイト機能で分かる8つのデータの見方

インサイト機能で分かる8つのデータの見方

Googleマイビジネスのインサイト機能では

  1. ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法
  2. 検索クエリ(検索キーワード)
  3. ユーザーがビジネス情報の検索に使ったGoogleサービス
  4. ユーザーの行動
  5. ルートリクエスト
  6. 電話
  7. 写真
  8. ビジネスが認知されている要因

という8種類のデータを見ることができます。

それぞれのデータの概要と見方を以下で解説していきます。

1.ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法

ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法

「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」の項目では、あなたのビジネスを見つけた

  • ユーザー数(※)
  • 見つけた方法

を知ることができます。

(※)このグラフには、ビジネスを名前またはカテゴリで検索したユーザー数が表示されます。これらの検索は個別に計算されるため、ユーザーが間接検索を行った後に直接検索した場合は、検索数は 2 回(または各セクションごとに 1 回)としてカウントされます。

引用:Googleマイビジネス ヘルプ「インサイトについて

「見つけた方法」では以下4つの項目の数値を確認することが可能です。

直接検索数 ビジネス名や住所が直接検索され、ビジネスリスティングが表示された回数
間接検索数 提供している商品やサービス、そのカテゴリが検索され、ビジネスリスティングが表示された回数
ブランド検索数 「ブランド」や「ビジネスと関連のあるブランド」が検索され、ビジネスリスティングが表示された回数

※この項目はブランド検索でリスティングが1回以上表示された場合にのみ表示される

合計検索数 直接検索数、間接検索数、ブランド関連検索の合計数

参考:Googleマイビジネス ヘルプ「インサイトについて

2.検索クエリ(検索キーワード)

ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法以前はGoogleマイビジネスのインサイトで検索クエリを確認することができましたが、2020年11月の仕様変更により、現在は「ビジネスプロフィールのパフォーマンス」画面でのみ確認できるようになりました。

プロフィールのパフォーマンス

  1. Google マイビジネスの登録に使用したGoogleアカウントを使ってログイン
  2. Google でお店やサービスの正確な名前を検索
  3. [宣伝]→[パフォーマンス]と選択
  4. 「ビジネスプロフィールの表示につながった検索」の項目を確認

ビジネスプロフィールのパフォーマンスは、上記の手順にて見ることができるため、必要に応じて目を通してみてください。

3.ユーザーがビジネス情報の検索に使ったGoogleサービス

ユーザーがビジネス情報の検索に使ったGoogleサービス

ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービスの項目では、

  • Google検索での表示回数
  • Googleマップでの表示回数

の2通りのデータを見ることができます。

対象となる日付にカーソルを合わせる(スマホの場合はタップする)ことで、日別の表示回数を見ることも可能です。

どちらか一方のデータのみをグラフ表示したい場合は、グラフ右側の赤とオレンジのチェックボックスをクリックすれば、表示を切り替えることができます。

4.ユーザーの反応

ユーザーの行動

「ユーザーの反応」の欄では、

  • ウェブサイトへのアクセス数
  • ルートのリクエスト数
  • 通話したユーザー数
  • 合計アクション数

という4つの項目を確認することができます。

ユーザーが使用したGoogleサービスのデータと同様に、カーソルをあわせれば日別の数値、右側のチェックを外せば特定のデータのみをグラフで見ることが可能です。

5.ルートのリクエスト

ルートのリクエスト

「ルートのリクエスト」では、ユーザーがビジネスまでのルートをどの地点から検索したかを確認することができます。

一定の顧客数がいれば、マーケティング対象者となる顧客の居住地や生活エリアを知ることができるため、非常に有用なデータとなるでしょう。

6.電話

電話

「電話」ではユーザーがビジネスリスティング経由で電話をかけた回数を確認することができます。

蓄積されるデータが増えていけば、曜日や時間帯ごとにユーザーからの通話傾向を分析することが可能になるため、一定の期間ごとに確認するようにしておくと良いでしょう。

特に電話対応の機会が多い業種、店舗の場合は、電話の傾向分析が売上アップに大きく起因する場合もあるため、重点的にチェックをすべき項目となります。

7.写真

写真の閲覧数

写真の枚数

「写真」の項目では

  • 写真の閲覧数
  • 写真の枚数

に関するそれぞれのデータを見ることができます。

登録した店舗の周辺地域に同業他社が十分にある場合は、同業他社がアップロードした写真の「閲覧数」と「枚数」を自社と比較したデータが自動的に表示されます。

写真がどれだけ見られているか、他社との簡易的な比較をするときには使い勝手の良い機能でしょう。

8.ビジネスが認知されている要因

ビジネスが認知されている要因

ユーザーからの意見が集まると「ビジネスが認知されている要因」の項目が表示されるようになります。

比較的来店者数の多い、飲食店などの店舗で表示されやすい項目です。

Googleマイビジネスの質問項目

ビジネスプロフィール内の上記の項目をクリックすると、以下のような質問が表示されます。

ユーザーへの認知の質問

このような質問への回答内容が集計され、一定のデータが蓄積されるとインサイトに情報が表示される仕様となっているようです。

インサイトの活用方法5つのポイント

インサイトの活用方法5つのポイント

Googleマイビジネスのインサイトを活用する5つのポイントをまとめました。

  1. 検索方法から新規、既存ユーザーの割合を判別する
  2. 検索クエリから対策キーワードを検討する
  3. Google検索、マップ検索の比率から注力内容を判断する
  4. ピンの位置を見直す
  5. 投稿写真の枚数、内容を改善する

あくまで例となりますが、試みたことがなければぜひチェックしてみてください。

1.検索方法から新規、既存ユーザーの割合を判別する

検索方法から新規、既存ユーザーの割合を判別する

新規ユーザーは「間接検索」、既存ユーザーは「直接検索」をする可能性が高いため、検索方法を見ればユーザーの割合を一定判別することが可能です。

割合が分かれば、

  • 新規ユーザーが多い場合→リピーターを増やすための工夫をする
  • 既存ユーザーが多い場合→間接検索を増やすためのMEO対策を施す

などの現状に対する施策を考えることができます。

2.検索クエリから対策キーワードを検討する

検索クエリから対策キーワードを検討する

実際に検索されているクエリを確認することで、MEO対策で注力すべきキーワードの候補を挙げることができます。

そもそも「MEO対策で狙っていたキーワードが実際のユーザーニーズとは異なっていた」というケースも往々にしてあるため、「狙いたいクエリ」と「狙えるクエリ」のズレを修正するためにも、検索クエリのデータは必ず確認するようにしましょう。

3.Google検索、マップ検索の比率から注力内容を判断する

Google検索、マップ検索の比率から注力内容を判断する

Google検索、マップ検索の比率によって、注力する内容を判断することができます。

Google検索の比率が高ければ特定クエリで3位以内に入っている可能性が高いため、検索順位を上げるため施策よりも口コミ数を増やす、平均評価を上げる、写真を追加するといったクリック率を上げる施策の優先度が上がってきます。

マップ検索の比率が高い場合はGoogle検索にもビジネス情報を表示させる(特定クエリで3位以内まで順位を上げる)ため、MEO対策を優先的に行なっていくと良いでしょう。

4.ピンの位置を見直す

ピンの位置を見直す

経路検索が多い割に、電話で道案内の問い合わせがある場合は、Googleマップ上で設定したピンの位置がずれている可能性があります。

ピンがずれているとGoogleマップから来店を検討していた顧客の来店機会の損失になってしまうため、ピンの位置を見れば確実に店舗にたどり着けるよう、ピンの位置を調整するようにしましょう。

また、ピンだけでは建物のどちら側に入口があるのか分からないといった場合もあるため、入口の分かりやすい投稿写真を組み合わせるなど、ユーザーのストレスを軽減する配慮をしましょう。

5.投稿写真の枚数、内容を改善する

投稿写真の枚数、内容を改善する

同業他社に対して投稿写真の閲覧数が少ないといった場合は、検索されているキーワードや、ユーザーが見たい写真とマッチしていない写真をアップしている可能性があります。

自社のビジネスをアピールする上で写真はとても重要な要素です。投稿写真のパフォーマンスが悪ければ、他社の内容を参考に、自社の内容を見直すようにしましょう。

MEO対策・分析のおすすめツール3選

MEO対策・分析のおすすめツール3選

本腰を入れてMEO対策、Googleマイビジネスの分析をしようと考えたとき、Googleマイビジネスのインサイト機能ではどうしても不十分な部分があります。

それらを補完できる3つのおすすめのツールを紹介します。

  1. MEOチェキ
  2. Gyro-n
  3. Semrush

1.MEOチェキ

meoチェキ

「MEOチェキ」は

  • Googleマイビジネスの投稿管理
  • 検索順位の自動チェック
  • 競合や口コミ分析

など、MEO対策に必要な機能がまとめて実装されたオールインワンMEOツールです。

複数店舗のマイビジネスを一括編集する機能もあるため、多店舗でチェーン展開するような企業におすすめのツールです。

2.Gyro-n

Gyro-n

Gyro-n(ジャイロン)はGoogleマイビジネスとの連携に強みを持つMEO対策ツール。

  • 複数店舗のGoogleマイビジネスの一括管理・編集機能
  • Googleマップの順位自動計測
  • ターゲット地域における集客キーワード調査
  • 一般ユーザーによるマイビジネス情報の編集・改ざんのブロック機能
  • 多言語検索に対応

といった特徴があり、多言語検索に対応しているMEOツールの中でも特に高機能なツールのため、外人向けの店舗ビジネスを営んでいる方に特におすすめできるツールです。

3.Semrush

Semrush

世界で600万以上のユーザーが利用するマーケティングツールが「Semrush」

MEO対策に必須である

  • ローカルパックの順位計測機能
  • キーワード単位でのローカル順位検索機能

のほか、

  • SEO対策
  • 広告分析
  • SNS競合対策

など、広くWebマーケティングを支援する機能が備わっているため、MEOに限らないWeb集客施策に強みを持っています。

全体の機能としては通常のMEO対策ツールを大きく上まった性能を持っているため、長期的に集客を強化していきたいなら「Semrush」の導入を検討してみると良いでしょう。

Googleマイビジネスのインサイトで分かること、分からないことを理解しよう

Googleマイビジネスのインサイトで分かること、分からないことを理解しよう

無料で使えるGoogleマイビジネスのインサイトは非常に便利な機能ですが、本格的にMEO対策をしようと思うと力不足な点は否めません。

インサイトで「分かること」「分からないこと」を把握し、必要に応じて有料ツールの使用も視野に入れて検討すると良いでしょう。

インサイトで分かること

  • ユーザーがビジネスを検索した方法
  • 検索クエリ
  • Google検索とGoogleマップのどちらが検索に使われたか
  • ユーザーの行動(ルート検索、電話)
  • 投稿写真のパフォーマンス

インサイトで分からないこと、できないこと

  • 検索順位の自動チェック
  • 競合が獲得するクエリの調査
  • 特定地域における集客キーワードの選定

など

無料ツールと有料ツールを上手く組み合わせ、効果的なMEO対策を実施していきましょう。

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