- ヴェニスアップデートとは
- ベニスアップデートとは、Googleが導入している検索エンジンのローカル検索結果に関係するアルゴリズム。ベニスアップデートは検索結果をローカライズ(地域化)するアルゴリズムで、ローカル検索(地域検索)時にユーザーの検索場所に応じて最適な検索結果を表示させる役割を担う。例えば”レストラン”など地域性が高いキーワードで検索した場合、ユーザーの検索場所が東京と大阪では表示される検索結果が異なる。”レストラン 東京”と地域を検索すれば東京のレストランが表示されるが、地域を指定せずに検索した場合は、ユーザーの検索場所に基づいて最適な検索結果を表示するようになっている。
- >> MEOでは「Googleのアルゴリズムのアップデートのこと」を指します
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略歴/流れ
2012年2月、Googleはコードネーム「Venice」のアルゴリズム変更を発表しました。
その後、各国でのアップデート対応が進み、日本でのヴェニスアップデートは、2014年12月ごろに対応したと考えられています。
これまでは検索時に場所を指定しなければなりませんでしたが、ヴェニスアップデートによってその必要がなくなり、現在地に応じて検索結果の調整が可能です。
一方で、ビジネスをしている企業や店舗にとっては、Google検索で場所を特定させることを意識しなければならなくなりました。
そのため、ヴェニスアップデートは、検索する側とされる側どちらにも、大きな影響を与えたGoogleの検索アルゴリズムといえます。
ヴェニスアップデートとは何か
ユーザーが検索している場所の情報を生かして、最適な検索結果を表示するGoogleの検索アルゴリズムで、場所を含むキーワードが必要なくなりました。
とくに地域性を重要とするレストランやサロン、歯医者などは、場所を指定しなくても検索者がいる現在地に応じて検索結果が調整されます。
たとえば、東京にいてイタリア料理店を探している場合、わざわざ宮城県に行くことはないでしょう。
この場合は、今いる現在地から近いイタリア料理店をGoogleが自動的に検索してくれます。
ヴェニスアップデートにより、現在地に近い店舗や場所を検索できるようになりましたが、個別のユーザー情報とは無関係なので、PCやスマホに関係なく、またGoogleアカウントからログアウトしようが適用されます。
なお、位置情報をメインとしたものにピジョンアップデートがありますが、ヴェニスアップデートとはまた違うものです。
関連する単語の紹介
ピジョンアップデート
2014年から適用されているローカル検索の品質改善のためのGoogle検索アルゴリズムで、地図検索結果や地名の検索結果精度のを向上させました。
ヴェニスアップデートと同じくエリアによって変化するアルゴリズムなので混同されがちです。
しかし、ピジョンアップデートは、人によって呼び方が違う地名や名称でも最適化した検索結果を表示するもので、ヴェニスアップデートとは異なります。
たとえば、「ひらパー」と「ひらかたパーク」は同じところですが、検索ワードは検索する人によって変わるでしょう。
しかし、ピジョンアップデートの影響で同じような検索結果が表示されます。
Googleマイビジネス
自社の店舗の情報を無料で登録でき、Google検索やGoogleマップでその情報を表示させることができるツールです。
店舗を持っていてもいなくても登録可能で、知名度アップや集客効果などを見込めます。
一般的な活用方法を様々な目線から紹介
ヴェニスアップデートは、ユーザー側とビジネス運営者双方にとって大きな影響があります。
ユーザー側の活用方法
ユーザー側にとっては、現在地を考慮した検索結果が出るため場所を指定する場合以外、わざわざ地名を入力する必要なく目的の店舗や場所を検索できます。
地域によって表示順位をGoogleが自動で変更してくれるため、検索対象だけを入力すれば問題ありません。
とくにスマホから検索するとき大きな効果があり、GPSによって現在地を把握できるため、Googleはこの位置情報を元に最適な検索結果を出すようになっています。
今いる場所をもとに検索結果が変わるため、たとえばすぐに近くの病院を調べたい時など、非常に便利です。
ビジネス運営者
一方で来訪者を必要とするビジネス運営者にとっては、住所情報をGoogleで検索できるようなホームページづくりをする必要があります。
住所情報がないと、せっかく近くにいるユーザーが検索しても表示されないからです。
ホームページ内に都道府県名や市町村、近くにある商店街の名前などを入れておくといいでしょう。
さらに効果を出すには、ホームページだけでなくGoogleマイビジネスに登録するといいです。
MEOにおける優位点・メリット・注意点
ヴェニスアップデートは、MEOの知識を深めるために知っておかなければならないGoogle検索アルゴリズムです。
MEO対策を行うとき、ヴェニスアップデートを考慮しないと成功しないでしょう。
知識として知っておけば、自社のWebサイト構築やキーワードなどを選べるので大きなメリットとなります。
MEO対策は、「地域x業種」のキーワードで検索された時に上位表示する対策がメインです。
しかし、ヴェニスアップデートによって現在地を含んだ検索結果が上位表示されるようになったので、対応をしていないと機会損失につながります。
そこでおすすめは、Googleマイビジネスへの登録です。
Googleマイビジネスに登録すると、Googleで検索を掛けたとき、検索結果の画面右半分に表示されます。
また、Googleマップとも連動できるので、ユーザーが迷うことも無くなり、問い合わせも減らせるでしょう。
とくに地方の個人経営店舗や行政機関に大きな効果があるため、もし迷っている人は無料なので登録してみてください。
ヴェニスアップデートには優位点だけでなく、デメリットと注意点もあるので紹介します。
デメリット
ヴェニスアップデートは、特定の地域に住んでいるユーザーのために、その特定の地域にあるお店の情報を上位表示させるものです。
そのため、全国のユーザーに向けて情報を発信している場合や、住所情報を必要としないビジネス運営者にとって大きな影響はないでしょう。
また、地域性を考慮したサイト作りをしなければならないため、修正に工数がかかる点もデメリットです。
もしこれから地域に特化した店舗やサービスを運営していく人は、Webサイト構築も同じように地域性を意識して制作するといいでしょう。
注意点
検索順位をツールで測定している人や成果報酬でSEO対策を頼んでいる場合、自分の地域と依頼先の地域が違うと表示順位が変わってしまうため注意が必要です。
この場合は、自身で検索して順位を確認するといいでしょう。
また、表示順位を成果に含める場合、事前に詳しく決めておくことをおすすめします。