- ドメインパワーとは
- ウェブページの重要度を表す指標。SEO対策に用いられる。サイトパワー。[補説]かつてはグーグル社のページランクという指標があったが、現在は非公開のため、他社が運営するサービスによって同様の数値が算出されている。
- >> MEOでは「ドメインの強さ」を指します
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略歴/流れ
ドメインパワーは、Googleのページランクに由来します。
しかし、2016年にGoogleはページランクを非公開になり、目に見える形で確認できなくなりました。
今でもGoogleの検索アルゴリズムの中でページランクは重要な位置付けです。
ページランクが非公開になった後、ページランクに似たような考え方で独自の数値化が行われてきました。これが今で言うドメインパワーです。
世界中のWebサイトをクロールして解析し計算を行なっていますが、決してGoogleのデータを使っているわけでないことに注意してください。
そのため、Googleのページランク=ドメインパワーではありません。
Googleが同じ数値で評価しているわけでないことを認識しておきましょう。
ドメインパワーとは何か
ドメインパワーを日本語にすると「ドメインの力」となりますが、サイトが持っているドメインが検索エンジンからどの程度評価されているかの指標です。
別名「ドメインオーソリティ」や「権威性」とも呼ばれており、「サイトのドメインが検索エンジンからどの程度評価を得ているか」を表す言葉をドメインパワーといいます。
「ドメインパワーの強いWebサイトが検索上位に表示されている」などといった形で、Webサイトの持っている力のような意味合いで使われるケースが多いです。
Googleは、サイトのコンテンツ評価をして検索順位を決定していますが、それとは別でドメインごとにサイトの評価をしていると言われています。
検索結果上位に表示されるWebサイトを見ると、更新頻度が高く、運用がしっかりされているサイトや有名サイトが出てくることを確認できるでしょう。
ドメインパワーを決める要件は、以下の要素と考えられます。
- 被リンクの数と質
- ドメイン全体に掲載されている情報量と質
- 運営期間
- 運営者の知名度
- サイテーション
- 指名検索回数
関連する単語の紹介
ドメイン
インターネット上の住所のことです。
Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用されており、URLにおいて、ドメインは「https://」の後ろから「.com」や「.co.jp」などの部分までが該当します。
サイテーション
ほかのWebサイトやSNSなどでリンクが貼られずに、サイト名や店舗名、社名、サービス名、商品名、住所、電話番号などのブランドに関連した書き込みのことです。
自Webサイトが他でどのように紹介されているか、どれだけ言及されているかでドメインパワーも変わります。
指名検索回数
会社名やサイト名や商品・サービス名などで検索されることです。
指名検索の回数や言及されている数が多ければ、ドメインパワーも強くなります。
一般的な活用方法、さまざまな目線から紹介
ドメインパワーの活用方法をコンテンツ利用者と作成者の視点から紹介します。
コンテンツ利用者からの視点
ドメインパワーは、Googleから目に見える形で確認できないため、コンテンツ利用者はあまり気にすることはないでしょう。
しかし検索上位に表示されるページは、ドメインパワーの強いサイトといえます。
ドメインパワーが強ければ、それだけ質の高いWebサイトと認識されるので、信頼できる情報が掲載されていると考えられるでしょう。
コンテンツ作成者からの視点
ドメインパワーのスコアを高めることは、SEOやMEO対策において大きなメリットがあります。
ドメインパワーが強くなれば新しく作成したページの検索結果は、それまでよりも上位表示されるようになるでしょう。
サイト全体の評価が良ければ、新しく公開されたページも同レベルの水準を保った品質があるであろうという判断が加わるからです。
これは、サイト全体の評価が良ければ新しく公開されたページもきっと同じくらいのレベルで作られているに違いない、といった判断が加わるためです。
多くの人に見てもらうことが重要なWEBサイトでは、このように初期状態から一定の評価が得られることは、非常に大きなメリットになります。
MEOにおける優位点・メリット・注意点
ドメインパワーを強くすると、MEOでも上位表示されるメリットがあります。
しかし、ドメインパワーを高めるにはどうしたらいいでしょうか。
以下の方法を試してください。
- 運営歴を長くする
- 記事数を増やす
- 文字数を増やす
- 更新頻度を上げる
- 記事の質を上げる
- 被リンクを集める
- サイトにアクセスを集める
サイトの運営歴が長ければ、MEOにもいい評価を得られます。
決してドメインが古ければいいわけではなく、常にアップデートがされており、記事数や文字数の多いサイトでなければなりません。
また、ただ記事を増やせばいいわけではなく、質にもこだわってください。
そして、被リンクが集まっていれば人気のあるサイトと認識されるため、ドメインパワーにも影響があります。
また、サイトへのアクセス数もドメインパワーを高める効果があるので、SEOも気にしたコンテンツ作りをするといいでしょう。
しかし、ドメインパワーを高めたいばかりに古いドメインの購入や被リンクを掲示板サイトなどから一気に集めることはやめてください。
逆にGoogleからペナルティを受ける可能性もあり、逆にドメインパワーにも悪影響です。
ドメインパワーをすぐに高めたい気持ちはわかりますが、時間がかかるもの認識しましょう。
質の高いコンテンツを地道に作っていくことが、ドメインパワーを高める一番の近道です。
その他関連する話
ドメインパワーは、Googleで指標を出しているわけではありません。
そのため、数値をざっくり把握したい場合は、以下の外部ツールを活用するといいでしょう。
Moz
無料登録をすると、「Link Explorer」でドメインパワーを意味する「ドメインオーソリティ」や被リンク数などをチェックできます。
パワーランクチェックツール
検索バーにドメインを入力するだけで、ドメインパワーを数値化してくれる無料ツールです。
ドメインパワーの数値化は、株式会社アクセスジャパンの独自アルゴリズムで計測されています。
ahrefs
「Site Explorer」という有料ツール上で自社サイトや競合サイトのドメインを検索バーに入力すれば、被リンク数やドメインパワー、キーワードごとの順位などをチェック可能です。
Rank Tracker
自サイトや競合サイトのドメインパワーやキーワード順位などをチェックできる有料ツール。
競合サイトと比較もできるため、SEOやMEOに役立ちます。