- オールドドメインとは
- サイトの開設には、ドメインの取得が必要です。大抵は、自分のサイトで初めて使われる「新規ドメイン」を取得しますが、誰かが以前使っていた「中古のドメイン」を取得することもできます。この中古ドメインを「オールドドメイン」と呼びます。オールドドメインとは「更新期限が切れて所有者がいなくなったドメイン」のことです。以前は、「オールドドメインの方が、新規ドメインよりもSEO的に有利」であるとされ、メインサイトの開設にも積極的に利用されていました。しかし現在、オールドドメインはサブサイトを開設する際に用いられる程度で、大々的に利用されることは少なくなっています。
>> MEOでは「ドメインの種類のこと」を指します
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略歴/流れ
通常、Webサイトを運営するためにはドメインを取得する必要があります。
ドメインとは分かりやすく言うと、インターネット上の住所のようなもので、通信の際に送信先を特定するためのものです。
1985年3月15日に、初めて「.com」というドメインが誕生してから、「Amazon.com」「Google.com」「YouTube.com」といった多くのドメインが次々に登場しました。
そして「オールドドメイン」とは、期限が切れて持ち主が居なくなったドメインのことを指します。
つまり、もともとは誰かが使っていたドメインということになり、別名「中古ドメイン」と言うのも納得できるでしょう。
以前は他人が使用していたことで、当然Web上での歴史もあるわけです。
つまり、新規ドメインを取得して0からスタートするのではなく、オールドドメインを使うと最初からGoogleにある程度認められた状態でのスタートが切れるという特徴がありました。
そのことから、かつてはSEOに有利だとされていたオールドドメインですが、近年ではそのデメリットも少しずつ明らかになりつつあります。
オールドドメインとは何か
「ドメイン名」はお金を払って、自分が使う権利を買わなければなりません。
なお、携帯番号やメールアドレスと同じで、インターネット上に同じドメインは2つ以上存在することはありません。
いわば通常ならば、ドメインは世界に一つなのです。
しかしオールドドメインの場合は、以前の所有者が期限切れなどで、権利を放棄しています。
そこで、使われなくなったドメインにお金を払って自分が使える権利を買ったものが「オールドドメイン」ということです。
関連する単語の紹介
「オールドドメイン」に関連する単語を紹介します。より理解を深めるために、ぜひ知っておいてください。
IPアドレス
IPアドレスとはPCやスマホ、タブレット端末などから通信を行う際に使われる、相手先を識別するための番号を指します。
「インターネット上の住所のようなもの」という点ではドメインと共通している部分があり、別名は「インターネットアドレス」です。
またIPアドレスは、大きく分けて2種類あります。
1つ目はオフィスや自宅などの限られた範囲内で用いられる「プライベートIPアドレス」、もう一つは全世界で通用し、世界中のどこからでも通信できる「グローバルIPアドレス」です。
「プライベートIPアドレス」は他所のネットワークで同じIPアドレスが使われていることもありますが、「グローバルIPアドレス」は世界に一つしかありません。
独自ドメイン
独自ドメインとは一言で言うと「誰とも共有せずに、自分一人で所有しているドメイン(インターネット上の住所)」を指します。
お金を払って所有権を購入することにより、一定期間使用する権利が得られます。別の言い方をすると、期限が切れる前に課金しなければ、所有権を失うということです。
所有権を手放して放置された状態のものが、いわゆる「オールドドメイン」と呼ばれるものになります。
独自ドメインのメリットとしては、共有ドメイン以上にSEO対策がしやすいことや、サーバーを変えても同じドメインを使えることです。
一般的な活用方法、さまざまな目線から紹介
オールドドメインの一般的な活用方法と、メリットおよび使用する際の注意点を紹介していきます。
ユーザーにとってのメリット・注意点
Webサイトを健全に運営し、長く持続させることで、サイトだけでなくドメインそのものにもSEO的に価値があるとGoogleから評価されるようになります。
つまり、新規にサイトを立ち上げる際、オールドドメインを使用すると、このように価値のある状態からスタートできるということです。
しかし以上のようなメリットがある反面、注意点も知っておかなければなりません。
オールドドメインを利用した上記のようなSEO対策は、Googleにとっては「ズル」ということになります。
便利さゆえに、多くのWebマスターがオールドドメインを活用するようになってから、Googleはオールドドメインを徐々に規制するようになりました。
現在は、オールドドメインのSEO効果を発揮させるために、一定の条件を満たさなければならなくなっています。
サイトを複数運営するWebサイトオーナーにとってのメリット・注意点
以前はオールドドメインが「新規のドメインよりもSEO対策に有利」とされ、メインのサイトに多く使われていました。
しかし現在はそうでもなく、サブサイトの運営に使用される際に用いられます。サイトをいくつも運営しており、サブ用にオールドドメインを使いたい人にはぴったりでしょう。
注意点としては、近年におけるオールドドメインを使ったサイト運営が、Googleから制約を受けていることです。
したがって、ある程度大事にしているサイトにオールドドメインを使わない方が無難かもしれません。
MEOにおける優位点・メリット・注意点
MEOとは「マップエンジン最適化」を指し、主にローカルビジネスで活用されています。
例えば、Googleで地名とキーワード(ラーメン屋、整体院、美容室など)を検索した場合、Googleマップに登録されている企業や店舗を検索結果上位に表示させることが可能です。
オールドドメインをMEOに用いるには、リンクで繋げたネットワーク(他サイトの集まり)を独自に作成し、検索結果を上げたいサイトをGoogleに認識させることで優位性を持たせることができます。
注意点としては、以前の持ち主がぺネルティを受けた過去があるなどして、検索結果の上位になかなか上がれないという可能性もあります。
質の良いオールドドメインを購入し、自然な形で被リンクを活用することです。
その他関連する話
オールドドメインは、前の持ち主がつけたドメイン名を引き継ぐ形となり、ドメイン名を自らが自由に決定できないという欠点があります。
同時に、前のサイトが規約違反などでペナルティや警告を受けていた場合、その汚点ごと引き継がなければならなくなることも知っておきましょう。
それらの点を改めて考えると、結局のところはドメインを新規登録し、0からコツコツとGoogleからの信頼を積み上げる方が良いのかも知れません。