MEO用語

YMYL

YMYLとは
米国グーグル社のサーチエンジンにおける、人々のお金や健康に直接関連するウェブページの総称。検索結果の上位に不正確で危険な内容のウェブページが表示されないよう、これらの分野に対しては、より厳格な品質評価の基準が適用される。

>> MEOでは「コンテンツの品質評価の指標のこと」を指します

略歴/流れ

人のお金や人生に影響を与えるサイトを意味するYMYLは、2013年にGoogleが提唱した概念です。

このYMYL評価基準の一環としてGoogleに取り入れられた背景には、信ぴょう性に欠ける健康や医療に関する情報を拡散しているまとめサイト「WELQ」での問題がありました。

他のサイトから記事を勝手に引用したり画像を無断使用したり、知識や資格のないライターによって低クオリティな記事が量産されたりする事態が蔓延したことも大きな要素です。

特に、医師の監修なしに発信される医療関係の情報も問題視されてきました。

例を挙げると、肩こりに関する検索に対し、「肩こりの原因は霊が憑いているから」といったサイトが上位に表示されてしまったり、検索率の高い「死にたい」というキーワードに対して全く無関係なアフィリエイトのサイトがヒットするといったことなどです。

このように、間違った情報がユーザー届くようになり、Google機能の本来の役割である「ユーザーに対して正確な情報を提供する」「利便性の高い環境をユーザーへ提案する」といったものが大きく損なわれるようになったことが、YMYLが重要視されるようになったきっかけとなります。

そこからGoogleは、検索順位を決定する基準として医療・健康関連の内容で特にYMYLによる審査を向上させ、信ぴょう性が薄いサイトは検索順位を大幅に下げたのです(健康アップデートという革命的な施策)。

それによってYMYLに関わる内容のサイトが、簡単に検索結果上位に表示されなくなりました。

YMYLとは?

YMYLとは?

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略称であり、直訳では「あなたのお金またはあなたの人生」という意味です。

IT界やWeb業界においては、お金や将来の幸せ、お金や健康など、まさに「人のお金や人生に影響を与えるウェブページ」のことを指しています。

SEOを踏まえてみていくと、YMYLは評価基準をGoogleが提示している「検索品質評価ガイドライン」に記載されている項目であり、これらの要素が強い方が、サイトの検索順位も上がる傾向にあります。

したがって、YMYLを考慮しないまま、あるいは知識が無いままSEO対策を使用としても、Googleからの評価を下げて検索結果が上がらなくなってしまうという問題が生じるでしょう。

Google検索品質ガイドライン(後述)に記載されている、YMYL(あなたのお金と人生)に関わるサイトの種類は、以下の通りです。

  • ショッピングまたは金銭の取引が発生するサイト
  • 金融関連の情報を取り扱うサイト
  • 医療関連の情報を取り扱うサイト
  • 法律に関する情報を取り扱うサイト
  • ニュースや国民に対する公式なお知らせを取り扱うサイト

このほかにも、エステやマッサージ、養子縁組や車の安全に関することなど、上記に該当しなくてもYMYLだと判断される場合もあります。

関連する単語の紹介

Google検索品質ガイドライン

検索エンジンの品質評価のために、Googleが外部の品質評価者に向けた資料を指します。

Google側がどのようなページを公表かするかという旨も記載されており、SEO対策の参考になるでしょう。

E-A-T

E-A-TとはExpertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った略語であり、YMYLのみならず、以下の組み合わせでWebサイト評価することで、Googleは検索順位を決定します。

YMYLの活用方法を様々な目線から紹介

SEO対策としてYMYLはあまり知られておらず、YMYLを意識しないままWebサイトを制作している人も少なくありません。

そう気づいたのであれば今からでも、YMYLを意識した内容を自社のWebページに盛り込んでいくことです。

Webサイト運営側から見たYMYLのメリット・活用

まず、Webページが専門性やエビデンスに基づく情報を発信するものとなり、サイトの質が上がることはいうまでもありません。

さらに専門性の高いコンテンツとなると、「記事を誰が執筆したか」「著者のプロフィール」などを開示することでより信頼性も高まり、ユーザーにもGoogleにも正確な情報が伝わりやすくなります。

すると必然的に、リピーターや新規の顧客を呼び込みやすくなり、企業や店舗の評価も上がるでしょう。

ユーザーから見たYMYLのメリット・活用

ユーザーの立場からも、YMYL対策がきちんとされているWebページは安心して利用できます。

特に体調や病状を調べたい時、もしくは相続や保険金、賠償金などといった情報を求めている場合、無資格で無知なライターがネットで調べて書いた文章よりも専門家が書いた記事やWebページの方がより信ぴょう性を得られるでしょう。

ネットの情報で、より正確な情報を得られるというメリットは非常に大きいと言えます。

MEOにおける優位点・メリット・注意点

Googleマップ上での検索順位を上げる方法の一つでもあるMEO(マップエンジン最適化)におけるYMYLの役割について、病院やエステサロンなど店舗を構える業種はより、顧客の信頼を得られるというメリットがあります。

エビデンスに基づいた正確な情報の詰まったコンテンツに加え、Googleマップに場所を表示している時点で、「信用できる」「怪しくなさそう」という印象を抱きやすくなるでしょう。

注意点としては、YMYL対策とMEOだけでは、検索結果が上位になるとは限らないと知っておくことです。

E-A-Tとの関係やアルゴリズムの要因などもあり、これらの対策は速効性のあるものではありませんが、質の良いコンテンツを作り続けることでユーザーにとって良質なものとなり、評価もあがるでしょう。

地道な改良を継続することこそが、検索順位アップの可能性を上げる最良の方法なのです。

また、Googleマップ上に掲載するサイトにおいて、YMYLとそうでないページを同じコンテンツに混同させないことも大切なので気を付けましょう。

GoogleサイドではYMYLと非YMYLの情報が存在することで、サイトが何を目的としているのか判別が難しくなります。検索順位も上がりにくくなる要因となるため、どのページにもYMYLを意識しなければなりません。

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