「最近はMEO対策が主流になってきたらしいけど、何のことだかさっぱりわからない。」
「SEO対策は聞いたことがあるけど、MEO対策は何が違うの?」
店舗を運営しているオーナーさんや、Webマーケティングの初心者さんであれば、誰もが抱く疑問でしょう。
簡単に言えば、対策のフィールドが違うのですが…
実はどちらも、根本の部分は同じ。
本記事では、「MEOとSEOの違いと共通点」の理解を通して、日頃のMEO対策をより論理的に強化するための方法を解説します!
本記事で学べること
- MEOとSEOの違い
- MEOとSEOの共通点
- SEO対策を織り込んだ相乗効果的なMEO対策の方法
タップできる見出し
SEMという概念の中にMEOとSEOがある
SEMは「Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング)」の略で、検索エンジン上で行われるマーケティングの総称。
(MEO・SEOの他に、広告類やコンテンツマーケティング等もSEMの部類に含まれます)
SEM業界では【検索エンジン=Google】といった共通認識が持たれています。
引用元:Desktop Search Engine Market Share Japan | StatCounter Global Stats
10月時点のシェアは以下の通り。
2位 Yahoo! 12%
3位 Bing 7%
Yahoo!はGoogleアルゴリズムを利用しており、実質的にGoogleが国内の検索エンジンのシェアを92%占めていることになります。
したがって、本記事内でも「検索エンジン」と表す場合にはGoogleを意味するものとします。
MEO=Googleマップにおける実店舗リスティングの掲載順位向上
MEOは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略。海外では「ローカルSEO」「Google Maps Marketing」と呼ばれます。
Googleマップで【地域名×業種名】と検索をかける(=「ローカル検索」を行う)と、マップ左側の掲載枠に店舗一覧が表示されますね。
上位に店舗が表示されることで、圧倒的な集客効果を得ることができるのです。
Google検索の中でローカル検索を行った場合に表示される「ローカルパック」入りをすることも、MEO対策の目標です。
ローカルパックでは3店舗が厳選されて表示されるため、比較対象が少なく、ユーザーの来店行動に繋がりやすくなります。
MEOの概念は、2015年の「ヴェニスアップデート」を境に登場しました。
地域内で実店舗の集客に特化した掲載順位の対策は、比較的最近始まったものなんですね。
SEO=GoogleデータベースにインデックスされたWebサイトの掲載順位向上
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略。
Google検索(SERP)の仕組みを知るところから始めましょう。
インデックス(格納)したデータの中から、以下のページを優先的に検索結果に表示させるのが、Google検索の仕組みです。
- クエリ(検索キーワード)との関連性が高い
- 外部サイトからのリンクが多い
- 最新の情報である
- スパムでない
- 専門性/権威性/信頼性がある
- スマホ画面から見やすい
- 表示速度が早い など
SEO対策は、上記の仕組みを逆手に取って、想定される評価基準にページの内容を合わせていくこと。
今でこそAIを導入した高精度なスコアリングで各ページの評価が可能になりましたが、現在に至るまで、数多のアルゴリズムアップデートを繰り返してきたのです。
(アルゴリズムに関しては後述します)
MEOとSEOの最たる違いは【地域性】
地域性のあるなしによって、対策範囲や特徴に大きな差が生まれます。
MEO | SEO | |
対策範囲 | 狭い | 広い |
競合数 | 少ない | 多い |
費用 | 安い | 高い |
期間 | 短い | 長い |
※あくまでも「傾向」ですから、場合によっては当てはまらないことももあります。
①【対策範囲】MEOは狭く、SEOは広い
対策範囲が違うと、施策を行う際の特徴も大きく異なります。
MEO対策
- Googleマイビジネスでビジネスプロフィールを入力するだけ
- WebサイトがなくてもOK
- 業者に依頼しなくてもある程度自分でできる
- 無料でできる
SEO対策
- 対策項目が非常に多い
- ITの専門知識が必要
- 特別なツールが必要
- ほとんどの場合、業者に依頼する
②【競合数】MEOは少なく、SEOは多い
MEOは限られた地域内での同業他社を競合としてみなすため、分析量や対策に必要なリソースが比較的明確です。
競合数が少なく、難易度が低いビジネスの例
- ビジネスのリスティング数が少ない地域
- 同業他社が少ない業種
競合数が多く、難易度が高いビジネスの例
- 大規模な駅付近の店舗
- 同業他社が多い業種(例:ラーメン屋、美容室)
特に都内の飲食店は競合数が多いため、MEO対策の難易度は高いと想定されます。
それでも、日本全国や海外の競合としのぎを削るSEOと比べれば、自分でも対応できる範囲のローカル集客ではないでしょうか?
③【費用】MEOは安く、SEOは高い
競合の少ないMEOの相場は、1店舗につき月額2~10万円。意外と手頃です。
効果が出るまでの期間も比較的短いため(次で解説)、数ヶ月間だけお試しで業者に依頼してみるというのも、アリかもしれませんよ。
業者選びに迷ったら、おすすめMEO業者/代理店5選の記事も併せて参考にしてみてください。
④【期間】MEOは短く、SEOは長い
MEOは早ければ1週間~1ヶ月、平均して2~3ヶ月程度で効果が表れたという事例が多く存在します。
下のグラフは、某クリニックがMEO対策を導入した翌月の効果測定結果です。
引用元:https://location-connect.com/meo/efficacy/
一方、SEOでは、効果が表れるまで半年~1年ほどかかると言われています。
(既存コンテンツの修正か、サイトの新設かによって期間は異なります)
下のグラフは、他社がWebサイトをリニューアルした際のアクセス推移を表しています。
引用元:https://envydesign.jp/column/seo_period/
アクセス数が増加しているのがちょうど半年であることがわかりますね。
そもそもMEOとSEOでは対策の目的が異なりますが、MEO対策なら業者に依頼しても【費用対効果は比較的良い】と感じませんか?
MEO対策の費用対効果についてもっと詳しく知りたい方はこちら
MEOとSEOの密接な関係性を知ればローカル検索にも強くなる
ここからは、MEOとSEOの共通点を見ていきましょう。
共通点を理解することで、今後のローカル検索で強い相乗効果を生み出す対策方法がわかるようになります。
MEOとSEOの共通点
- アルゴリズム
- ガイドラインの遵守
- 被リンク
MEOとSEO、両方の対策で重複しているということは、【確実に守るべき重要事項】であると考えましょう。
①アルゴリズム
現在、MEOとSEOは共通したアルゴリズムで密接に連動しています。
Googleマイビジネス(以下GMB)のビジネスプロフィールを埋める上で、お店のホームページや予約サイトのリンクを入力しませんでしたか?
ほとんどのリスティングにおいて、ウェブサイトとの連携が行われています。
今一度、Googleのアルゴリズムに基づいたウェブサイトの見直しを行うと、意外な効果が出る可能性があります。
いつまでもMEOはSEOとは関係ないと思っていると、非常に効率の悪い対策になってしまう恐れがあるんですよ。
上位表示は高い集客効果をもたらしてくれます。
細かいところまで見落とさず、本質的な対策を行うと、2~3年は上位表示を保つことが可能になりますよ。
②ガイドラインの遵守
Googleの正確な評価基準は、公にされていません(Google側にメリットがないため)。
一方で、守るべきガイドラインは発表されています。最適化を行う際には、最低限ガイドラインに抵触しないよう気をつけることが大切です。
MEO対策に必要なガイドラインは以下を参照してみてください。
GMB最適化
各種ページの最適化
③被リンクが重視される
SEOにおける被リンクの重要性は最も高く、良質な被リンクが多いサイトは上位表示されやすくなります。
それなのに、GMB中心で対策をするMEOにおいては無視されがちなもの。
GMBと連携中のウェブサイトの被リンクまで目を光らせて対策を行えば、競合との差を大きくすることができるんです。
SEOがわかればMEO対策は余裕
無数に存在する検索エンジンのアルゴリズムは、長い歴史をもつSEOを中心に構築されています。
両方同じアルゴリズムで動いているといっても、実際はMEOはSEOに準じる存在として扱うのが適切だと考えてよいでしょう。
最後に、SEOのアルゴリズムに基づいた、5つの対策項目を解説します。
- NAPの統一
- 地域性とキーワードを意識したGMB/ホームページの構築
- 店舗のホームページ構造とUI/UXの最適化
- 口コミを増やす
- 被リンク・サイテーションを意識した施策
①NAPの統一
NAPとは
「ビジネス名」「住所」「電話番号」の表記のこと
確認する場所
- Googleマイビジネス
- ホームページ
- オンライン掲載媒体
- その他露出しているウェブサイト(サイテーション対策)
統一すべきポイント
- 漢字/ひらがな/カタカナ
- 全角/半角
- 記号
どれだけ他の内部対策・外部対策に手を尽くそうが、NAPの統一がきちんとできていなければ、本来得られるはずだった評価を取り逃がす可能性が発生します。
NAPを隅々まで確認することで、Googleの評価を取りこぼさずに上位表示をねらうことができるでしょう。
②地域性とキーワードを意識したGMB/ホームページの構築
「キーワード」といえば、SEO対策の王道ですよね。
MEOにおいても同様に対策すれば、自社の地域とジャンルをGoogleが認識し、評価を上げてくれる可能性が高くなります。
MEOのキーワード対策の方法
- ユーザーに表示させたい【地域名】を決める
- 【業種名】or【オリジナルのキーワード】を決める
- 地域名とキーワードを【GMB】と【ホームページ】に入れる
MEOのキーワードを入れるヒント
- GMBの【投稿】に含ませる
- GMBの【ビジネス説明文】に含ませる
- ホームページの【titleタグ】と【hタグ】に含ませる
- ホームページ内の各所に含ませる
ココに注意
キーワードを過度に入れると違和感のある文章になり、ペナルティを受けることもあります。自然で読みやすい文章であることが大前提です。
③店舗のホームページ構造とUI/UXの最適化
お店のページが「見づらい」「使いづらい」と感じると、ユーザーはページを閉じてしまうかもしれません。
離脱率が高いサイトには、2つのデメリットがあります。
デメリット
・顧客の来店につながらない
・Googleの評価が向上しない(上位表示されない)
店舗のホームページに改善の見込みがあるなら、ぜひ改善を行ってみてください。
ページの離脱率が減ると、以下のメリットがあります。
メリット
・集客の向上
・ユーザーに優しいサイトと評価を受ける→順位向上
ただユーザーのために行ったサイトの改善が、結果としてGoogleの評価まで高めてくれたら、一石二鳥ですよね。
④口コミを増やす
MEOにおける【口コミの量と質】の重要性は、SEOにおける被リンクとほぼ同義。
自然に集まる口コミだけでなく、店舗施策を通して口コミを集める仕組みを作ることが、上位表示への近道です。
店舗施策の例
・店頭にPOPを置く
・口コミ投稿をしてくれた顧客へのインセンティブ支給
※自演自作を行っても効果はありません。
口コミの増やし方や効果的な返信方法をもっと知りたい方はこちら
⑤被リンク・サイテーションを意識した外部対策
被リンクやサイテーションは、ネット上の口コミに該当します。
被リンクとサイテーションの違いや詳しい対策方法を知りたい方はこちら
オーナーさんができること
店舗サービスの質を向上させること
まずは周りの人に広めたくなるようなサービスを提供できるよう努めることが大切です。
ここまで来るとほぼSEOですから、思い切ってプロに相談してみましょう。
プロが行う外部対策
- リンク切れしている箇所を修正する
- 良質なナチュラルリンクを残す
- 悪質なスパムリンクに対処する
上の3つが改善されると、順位が劇的に変化する可能性があります。
SEOを取り入れたMEO対策を行うと最強の店舗集客が実現する!
本記事では、MEOとSEOの違いと共通点を知ることで、ローカル検索への理解を深めました。
SEOを中心としたアルゴリズムに則ってGMBと連携ページを武装すれば、最強のローカル集客ができるということを、ご理解いただけたでしょうか?
MEOは外注しても、意外と安いものです。アルゴリズムを利用した相乗効果的なMEO対策を行う業者を選びましょう。
下の画像は、あなたが検討中の業者が、本質的なMEO対策ができるかどうかを確かめるためのチェックリストです。ぜひご活用ください。
詐欺業者を見分けるポイントも解説しています。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。