MEO用語

インサイト

インサイト
インサイトとは
物事の実態[真相]を見抜く力、洞察力

>> MEOでは「消費者の行動原理を見抜くこと」を指します

略歴/流れ

インサイトは、20世紀初頭、心理学の分野で最初に研究され、本人も気付いていない欲求のスイッチや、人間のさまざまな心理のなかで人を動かすものの研究は、人の行動を解析を行うものです。

その後インサイトは、「人を動かす隠れた心理」として、モノが簡単に売れない時代において、マーケティングに活かされるようになりました。

1980年代の後半から欧米のグローバル企業は、「インサイト」の考え方を取り入れ、90年代にはマーケティングの根幹をなす概念として、「製品開発」にも取り入れています。

そして、世界中の市場で大きな成功をおさめました。

そこで現在では、「消費者インサイト」や「顧客インサイト」などと呼ばれ、言葉として普及し、ビジネスの現場で日常的に使われています。

インサイトとは何か

インサイトとは?

インサイトは、直訳すると「洞察」や「見通し」「物事を見抜く力」などです。

しかし、マーケティングにおけるインサイトの意味は、「人を動かす隠れた心理」を指しています。

消費者の気持ちを「洞察」し、それに必要なものの発見や消費者の思惑や行動を「洞察」して、消費者本人も意識していない「隠された心理」を見抜くことが目的です。

人間が起こす行動の大部分は「無意識」に行われていると、最新のマーケティング、行動経済学、心理学などの領域では言われており、自分自身も明確に認識してません。

このような消費者の心理を見抜いて、商品開発や販売促進、宣伝広告などに取り入れて、消費者の心を動かして「購買意欲」に繋げることは、マーケティング手法の1つです。

また、混同されがちですが、インサイトと潜在ニーズは意味が違うので注意しましょう。

関連する単語の紹介

消費者インサイト

消費者自身が気づいていない本音や動機のことで、顧客インサイトと同じ意味です。

調査結果によると、消費者は自分の行動のうち意識しているのは5%で、残りの95%は無意識に行われているといわれています。

消費者の心の奥底にある本音や動機を理解して、商品を開発・販売すれば、競合との差別化も可能です。消費者インサイトは、現代のマーケティングで重要視されています。

従来は機能や品質などの高さで商品やサービスは選ばれましたが、今では価値や体験が重視されるからです。

そのため、消費者の心の奥底にある本音や動機を理解して、商品やサービスを開発・販売しなければ、成功につながりません。

潜在ニーズ

購買欲求を抱えていることに消費者自身が気づいていない状態をいいます。

つまり、消費者自身が無意識に持っているニーズを指しており、すでに欲求を持っている状態です。

これに対しインサイトは、消費者にまだ欲求そのものがない状態で、潜在ニーズのさらに深いところにある無意識下の欲求や不満をいいます。

たとえば、「靴を欲しい」というニーズに「ランニングシューズがいい」という潜在ニーズを持っていたとしましょう。

この場合、確実に自社のランニングシューズを買ってくれるとは限りません。他社製品と比べた結果、選ばれない可能性もあります。

このため、潜在ニーズは必ずしも特定のブランドや商品、サービスに結びつきません。

インタビュー調査

消費者にインタビューを行い、その人自身のことや普段の生活、製品への評価など、そのときに知りたい情報を調査する方法です。

具体的には、1対1の会話で深くインサイトを探る方法や、2人以上のグループで座談会形式で行う方法があります。

行動観察調査

ターゲットとする消費者の普段の生活や行動を観察する調査で、新商品開発時に店舗ならば買い物客の調査、Webサイトならば訪問者の操作などを観察することです。

顧客の思考や行動の理由を想像しながら観察すれば、本人が意識せず言語化もされていない無意識を見つけられるでしょう。

インサイトの活用方法を紹介

インサイトを見つけられれば、消費者の需要を満たす製品やサービスを開発するアイデアが生まれます。

そのため、インサイトは効果的なマーケティング戦略を立てるのに欠かせない要素です。

たとえば、数ある牛丼屋の中で、意識せずにA店を選ぶ動機や決め手となることがわかれば、広告活動やブランディング活動を検討する要素になるでしょう。

また、高品質で同じような商品やサービスが豊富な現代において、ヒット商品を生み出すことは困難です。

そんなとき、顧客インサイトを把握していれば、商品開発にも活かせるでしょう。

具体的には、「インタビュー調査」や「行動観察調査」を活用すると、消費者インサイトを見つけられます。

類似商品も多く、消費者に違いを見出せなくない現代でにおいて、「なぜ、その商品・サービスが選ばれるのか」を解析すれば、商品開発やプロモーションの新しいヒントとなるでしょう。

しかし、これだけでは不十分です。

調査した内容から「洞察」しなければ、消費者の本音が見えてきません。

そこで、自らのセンスでインサイトの仮説を立てる必要があります。

このセンスを磨くには、日々の体験や経験が重要で、「感動した」「不満に思った」「興味深い」など、感じたことを自分の中で整理しておくといいでしょう。

調査結果や理屈だけで決めてしまわず、自分のセンスで消費者の心理を読み取らなくてはインサイトを見つけられません。

MEOにおける優位点・メリット・注意点

インサイトを用いると、「どんな言葉をWebサイトに使えばいいか」「どんなワードでユーザーは検索するだろうか」などに活かせ、サイト構築のヒントになります。

とくにGoogleマイビジネスには、インサイトの項目があるため活用するといいでしょう。

Googleマイビジネスのインサイトは、Web上でどのように検索されたかを確認可能です。

たとえば、Google検索やGoogleマップで、ユーザーがどのように検索したか、その後どのような行動を取ったか分析できます。

あるキーワードで多数検索されていれば、似たような言葉や関連ワードをWebサイトに増やすことで、さらに訪問者を増やせるかもしれません。

また、ユーザーの行動データも見れるので、サイト訪問後にすぐ出ていってしまうようであれば、トップページの情報量を増やすべきなど、改善点を見つけられます。

ただし、人間であれば同じような意味と理解できるわずかな違いでも、Google検索では別のキーワードと認識される点は注意しましょう。

Googleマイビジネスに出ている数字や内容をすべてそのまま鵜呑みにせず、自分自身で内容を分析しなければ、インサイトも見えてきません。

つまり、自分自身のセンスも磨かなければ、MEOにも活かせないと考えた方がいいでしょう。

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