- トップレベルドメイン(TLD)とは
- トップレベルドメインとは、インターネットドメイン名を構成する要素のうち、「.」(ピリオド、ドット)で区切られた最も右にある要素のこと。最も上位の階層における識別名を表しており、「www.example.com」の「com」の部分がこれにあたる。
- >> MEOでは「最も上位のドメインのこと」を指します
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略歴/流れ
トップレベルドメインは、ホームページアドレスの「.com」「.jp」「.net」など、最後に来る部分のことです。
1984年のRFC920にてトップドメインレベルの最初のセットが決まりました。
このとき決められたトップドメインレベルは以下の通りです。
- .com
- .edu
- .gov
- .mil
- .org
インターネットドメインネームシステム(DNS)安定化の目的に使用されており、誰でも勝手に命名できるものではありません。
その後、2000年以降もさまざまなトップドメインレベルが追加されています。
現在では国や組織だけでなく民間企業などもそれぞれのトップレベルドメインを導入しており、2021年現在では500種類以上です。
トップレベルドメイン(TLD)とは何か
ドメインは、いくつかの文字列がドットで区切られていますが、このうち最後の文字列をトップレベルドメイン(TLD)と呼びます。
具体的には「.com」や「.net」など組織種別を表す文字列です。
トップレベルドメインの直前の文字列をセカンドレベルドメインと呼ばれ、さらにその直前はサードレベルドメインという構造になっています。
トップレベルには管理組織があるため、自由にトップレベルの左側の文字を決められません。
決められるのは管理組織であり、サードレベルの空きスペースを申請者に明け渡しているイメージとなります。
なお、主なトップレベルドメインにはgTLDとccTLDがあります。
関連する単語の紹介
gTLD
Generic Top level Domainの略称で、分野別トップレベルドメインとも呼ばれます。
国や地域といった地理的な制限なく、どこからでも登録、利用できるものです。
具体的には、「.com」「.net」「.org」のほかに、商業利用者となる「.biz」、博物館や美術館となる「.museum」などで、最近さらに増えています。
また、「.club」「.email」「.services」「.media」「.xyz」などの一般名称や、地理的名称を用いた「.tokyo」「.nagoya」「.yokohama」も有名です。
ccTLD
Country Code Top Level Domainの略称で、国別コードトップレベルドメインとも呼ばれます。
国や地域を対象に付与されている固有のトップレベルドメインです。
日本の「.jp」のようにその国や地域に存在、または在住する団体や個人でないと取得できないという制限があります。
ccTLDでは世界中の国や地域を2文字で表しており、たとえば米国なら「us」、韓国なら「kr」、オーストラリアなら「au」などです。
セカンドレベルドメイン
インターネットドメイン名を構成する要素のうち、ドットで区切られた右から2番目にある要素のことをいいます。
たとえば、一般企業の「co」や不特定利用者へのネットワークサービスの「ne」、大学などの教育機関の「ac」などです。
サードレベルドメイン
インターネットドメイン名を構成する要素のうち、ドットで区切られた右から3番目にある要素のことです。
多くの場合、企業名や大学名等が入ることが多くなっています。
たとえばgoogle.co.jpというURLの場合、「google」の部分がサードレベルドメインです。
なお、「.jp」は国などを示すトップレベルドメイン、「.co」は会社などの種別を示すセカンドレベルドメインとなります。
一般的な活用方法、さまざまな目線から紹介
トップレベルドメインの活用方法をコンテンツ利用者と作成者の視点から紹介します。
コンテンツ利用者からの視点
コンテンツ利用者がトップレベルドメインを確認すると、どの国や地域に関係あるかを理解できます。
たとえば言語が英語のものであっても、トップレベルドメインが「.jp」であれば、日本にある企業や団体のWebサイトではないかと推測可能です。
地域特性などをトップレベルドメインから把握できるため、もし目的の国や地域と関係がなければ、キーワードを変えてもう一度検索するなど、自分が必要としているWebサイトかをドメインから確認できます。
コンテンツ作成者からの視点
トップレベルドメインは、500種類以上あるので、用途や目的に合わせて選ぶ必要があります。
そのため、これからWebサイトを立ち上げる場合は、Webサイトの用途や目的に合わせた最適なトップレベルドメインを知っておくといいでしょう。
また、契約するサービス会社の違いもありますが、トップレベルドメインの種類によって作成するドメイン費用が変わります。
よく使われる「.com」や「.net」は、1,300円ほどですが、「.inc」や「.rich」などだと10万円を超えるものもあるので注意が必要です。
しかし、価格の違いによってWebサイトが大きく変わることはありません。
そのため、予算にあったトップレベルドメインを選ぶといいでしょう。
MEOにおける優位点・メリット・注意点
トップレベルドメインは、地域と言語について強い結びつきがあるのでMEO対策にも影響があると考えられます。
検索エンジンも地域を加味して検索結果を出すため、MEO対策にはトップレベルドメインも気にして取得する方がメリットがあるでしょう。
最近では「.tokyo」など地域に特化したトップレベルドメインもあるので、店舗のある地域に合致したものを選んだ方が、検索エンジンも理解するだろうと考えられます。
しかし、トップレベルドメインを地域に合わせただけで大きな効果があるとはいえません。
また、ドメインを変更するとゼロからWebサイトを検索エンジンに認識してもらう必要があるため、なるべくならWebサイトを立ち上げ時にトップレベルドメインも決めておくといいでしょう。
また、あまり見たことのないトップレベルドメインを選ぶことはおすすめしません。
最近では日本語のトップレベルドメインもあります。
しかし、日本国内で日本語を扱える人だけにWebサイトを検索させたいならばいいですが、外国人からも見てもらいたい場合は、検索上位から漏れる可能性もあるので注意しましょう。
珍しいトップレベルドメインの場合、契約費用も高く設定されているケースも多いので、URLから独自性を出したい気持ちはわかりますが、一般的なものの方が安心かもしれません。
その他関連する話
トップレベルドメインは、ドメインを決めるときに悩む人もいるかもしれません。
その時は、「競合サイトがどんなドメインにしているか」や「関連キーワードで上位表示されるWebサイト」を見て決めるといいでしょう。
契約会社によっては初期費用の安いとップレベルドメインもあります。
しかし、この場合は2年目以降の更新で金額が一気に上がる可能性が高いため、必ず内容を確認してから契約してください。